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日野整形外科(整形外科) JRはりま勝原駅の建設に合わせ、医院の開業を考えた先生が選んだ土地は、間口53m、奥行き15mという細長い形状の敷地。「この敷地で医院が開業できるでしょうか…」そこから計画が始まりました。 現地を訪れると、北側こそ道路に面して、京見山が望める開けた敷地でしたが、南側は2階建の住宅郡が立て込み、眺望・採光がほとんど期待できない場所でした。そこで広い間口を活かし、道路に対し細長いプランを提案しました。京見山が望める道路側に待合室を配し、南側に診察室、処置室等をまとめています。また整形外科のリハビリ室は、機器を配置する広いスペースと天井の高さが求められるため、リラックスしてリハビリができるように明るくゆとりある空間が取れるように配慮しました。リハビリ室は、医師がリハビリ中の患者をいつでも覗けるように、診察室に隣接して設けています。 北側の待合室は天井までのフルハイトの開口部とし、南側の診察室、処置室は上部に北向きのハイサイドライトをもうけることで、採光をカバーしています。北側採光でありながらも、医院全体は非常に明るくなっています。 外観は新しくできる駅・道路からの見え方を第一に考えました。全体的な構成は、東西方向に水平に伸びるのボリュームとそれと直行する2階部分のボリュームによってファサードが形成されており、その一部は片持ちで3mほど突出したデザインとなっています。このプリミティブなボリュームによって構成された凹凸のファサードは、見る角度により表情を変えていきます。このことにより、この診療所が、新しく出来る街の顔として、地域に潤いと活力を与えていくことを願っています。
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建築地 兵庫県姫路市 意匠設計: 古田建築設計事務所 古田充 大久保武志 |
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