高見医院（内科・小児科・消化器科）
−田園風景の中のシンプルモダンな診療所−

兵庫県丹波市で、以前より小児科・内科を行っていた高見医院。今回、施主である若い先生が地元に帰ってくることを期に、新しい土地に新たに医院を新築することになりました。先生の要望は、明るくシンプルで温もりがある建物にして欲しいということでした。

周辺は田畑が広がるのどかな田園風景で、道路に面した北側には小富士山が望める土地でした。明るい診療所とするため、診察室を南側にまとめ、北側に待合室を配置しています。待合室は、天井を高くし大きな開口を取ることで、小富士山が望める、落ち着きのある空間としています。内装は清潔感のある白を基調にシンプルな形状でまとめていますが、人が触れる床、手摺などには木を使用することで、やわらかい空間となるように配慮しています。バリアフリーはもちろん、小児科を設けていることもあり、幼児の使用に対する安全面にも配慮し、全ての人々に使いやすい診療所となるように心がけています。

外観の形状もシンプルにまとめ、素材・色彩も、近隣集落に多く見られる漆喰の白、木地色、黒を基調色とすることで、周囲の田園風景との調和を目指しています。

△外観
（写真撮影／松村芳治）