OLYMPUS CAMEDIA C-1400XL


C-1400XL 640*480





概説
C-1400XLは'97年に発売されたC-1400Lのマイナーチェンジモデルで、C-1400Lをベースにして 速写機能やマニュアル撮影の為のパラメータ設定・ストロボシンクロ端子の増設などの 機能強化が行われています。

母体となったC-1400Lは、おそらくデジカメ史上に残るエポックメーキング的な機械で、 OLYMPUSの"デジカメといえどカメラである。"という信念の元、当時まだ35万画素クラスの デジカメばかりだった時に、10万円台でありながら写真画質と呼べるだけの141万画素CCD をこのクラスで初めて搭載、しかもそのCCDサイズは現在でも民生機としては最も大きい 2/3インチサイズのものを使用しているという、画期的なものです。

撮影の為の基本性能には妥協がなく、クラスでは未だにあまり例のない一眼レフ 形式を採用しており、当時としては非常に明るいF2.8〜3.9の3倍ズームを搭載していますが、 民生機としてのコストとの折り合いで、ボディの質感やマニュアル撮影機能といった部分は その後出てきた200万画素クラスのカメラなどに劣ります。




購入までのいきさつ
私にとってC-1400XLは、写真趣味復活の起爆剤となったカメラであり、写真について勉強 するための先生役でもあります。

これまでDiaryなどでも何度か話が出たことがありますが、私と写真のつきあいは結構長く、 小学校5年の頃からCanon AE-1を扱っていた経緯があるのですが、その後コンピュータを 扱うようになり始めた頃から急激に視力が悪化し、MFのAE-1は扱うことが出来なくなって しまったのが22歳の頃でして、それ以来ビデオカメラへと軸足が移って行きました。

その後、ビデオ撮影をする機会が減るにつれ、もっとお手軽に撮影が出来るものをという 事でAFが使え、かつランニングコストのかからないデジカメを購入しようと思い立った のは99年のはじめでした。

この時C-1400XLと共に購入候補に上がっていたのは同じOLYMPUSのC-2000ZoomとNikonの CoolPix950の2機種だったのですが、C-2000Zoomはまだ発売が先であることから脱落し、 曲がりなりにも以前一眼レフを扱っていた事もあり、どうしても実像式ファインダー 機に馴染めなかった私は、結果的にC-1400XLを選択したのでした。




おつきあい
購入直後、会社の後輩の結婚式でデビュー戦を飾ったC-1400XLは"写真を撮っても金がかからない" というお気軽さを最大の武器に、ドライブや旅行などあらゆる場所に持っていき、写真を撮り まくる事になります。

ビデオの場合、撮影そのもののテクニックだけではなく、その後の編集などにも高度なテクニック やセンスを要求されるため、かなりの重労働になりますが、その点写真は、撮影以降の作業がビデオと 比べてかなり少ないですから、写真を撮ることだけに専念できるというのは、私の性格にぴったり だったのでしょう。おかげですっかりはまってしまいました。

こうして写真の楽しさを再認識した私ですが、こうなってくると"如何にしてきれいに撮るか" という方向に感心が移ってくるのは必然なのですが、悲しいかなC-1400XLのマニュアル撮影 機能はほとんどないに等しいレベルで、本に書かれている撮影テクニックがほとんど使えない。(笑) と、なると、それを克服するにはどうすれば良いかを必死になって考えたり、調べたりする事 になります。

たとえば背景をぼかすためには、本来は絞りをコントロールするのが筋ですが、プログラムAE しか持たないC-1400XLでは意識的に絞りを開くことが出来ない・・・ならばNDフィルタをつければ 絞りは開ける事が出来るとか、流し取りもシャッター速度を遅くしないといけないから・・・ といった、普通とはちょっと違う形でカメラの機能を勉強していったのでした。

今は、主力機の座をE-10に明け渡し、実験レポートのお相手役とか、ちょっとした出張などで 大荷物を持てないときのお供として使用しておりましたが、2003年6月に、友人の出産祝いの一部 として里子に出しました。現在は子供の成長を記録しております。

古いとは言え、名機の系譜だけあってか?同じメガピクセル級のビデオカメラのデジカメ機能より 画質が良いと好評です。





スペックシート
メーカー / 機種 OLYMPUS / C-1400XL
発売時期 1998年10月
光学系 焦点距離 9.2〜28mm (35mm換算 36〜110mm)
F値 2.8〜3.9
受光素子 2/3インチ141万画素 原色フィルタCCD (プログレッシブスキャン)
測光方式 TTL中央重点測光 / スポット測光
露出制御 / 補正機能 露出制御 プログラムAEのみ
露出補正 +3〜-3EV 1ステップ単位
シャッター / 絞り シャッター速度 1/4〜1/10,000sec (メカニカルシャッター併用)
絞り F2.8/F5.6(W) F3.9/F7.7(T) 円形絞り 2段
画像記録関連 記録メディア 3.3V スマートメディア (32MBまで動作確認)
記録方式 JPEG (オリジナルの拡張情報有)
記録画素数 1280*1024(SHQ/HQ) 640*512(SQ)




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