PENTAX Optio330


Optio330 640*480





概説
Optio330は、発売2001年7月5日・文字通り、リリースされさてほやほやの最新のデジカメ で、発売時点では300万画素・3倍ズームモデルの中では、世界最小・最軽量を誇っています。

見た目こそ、IXY Digitalなどに代表される小型コンパクトデジカメそのものですが、 機能面では大変充実しており、7点測距のAF・ピント/露出共にフルマニュアルで制御可能・ 軽快な動作・撮影時のヒストグラム表示など、普段はお気軽スナップカメラとして使い、 ここ一番というときに本格的な撮影をこなすだけの実力を持っています。

また、300万画素・1/1.8inchCCDは200万画素・1/2.7inchCCDよりも画素ピッチがやや大きく ダイナミックレンジの点で幾分勝っており、しかも原色フィルタを採用していることから 色再現性も優れています。




購入までのいきさつ
先にE-10を購入してから、いよいよ写真撮影にはまっている私は、いろいろなところへ カメラを持って歩くことになったわけですが、それにしてもE-10はそれ1台で自己完結 するとは言え、あまりに大きすぎて泊まりの出張などであれば、宿泊用品と一緒に持って 行くことが出来るものの、撮影チャンスがあるかどうかもわからない日帰り出張などでは、 とてもとても持ち歩きは不可能でした。

それに、ちょっとした散歩や会社帰りに何か撮りたいと思った時もまた然りで、 そんな時にE-10やAE-1では大きすぎ、C-1400XLでも大きい上に、出張/仕事帰りという シチュエーションでは必然的に夜景が多くなる事もあり、夜景に弱いという弱点があるC-1400XLは、 とても使えるはずがありません。

そこで、ある種必然的にお散歩用デジカメが欲しいという事になってきた訳ですが、 あくまでサブカメラという位置づけから考えて、それほど高価でなく、かつC-1400XLレベル 以上のもので、携帯性だけは特に重視するという方針で機種選定をはじめたのが2000年の 終わりで、当初候補に上がったのは、CoolPix950,C-2020Zoom,FinePix4500の3機種でした。

本来ならSONYのDSC-P1やCanonのIXY Digitalも候補として上がって然るべきですが、 DSC-P1は記憶メディアがメモリスティックという、これまでに所有しているデジカメと 全く互換性がないことから脱落し、IXY Digitalは200万画素 1/2.7inch補色系フィルタ の発色・雑誌などでのロードテストで夜景撮影などに問題があるという指摘・レンズバリア 回りでのトラブルが多いといった事を考慮し、候補から脱落しました。

が、2001年も春になると、IXY Digitalがモデルチェンジし、原色系フィルタを搭載し、 発色が良くなったとの話を聞くにつけ、これまた候補として再浮上し、機種選定は 混迷の度を深めていきます。CoolPix950・C-2020Zoomは機能・値段では問題ないが、 サイズはやや大きめ・IXY Digitalは1/2.7inchCCDに難あり・FinePix4500は単焦点・・・ と、どれも決定打に欠ける状態のまま6月になりました。

そんなとき、雑誌を見ているとOptio330の記事が掲載されていたわけですが、 これは文字通り、価格以外の全ての面で、私の要求仕様を満たしていました。 そして、結局このカメラで決定となり、発売と同時に購入と相成った訳です。




おつきあい
このレビューを書いている時点(2001/07/08)では、まだ購入から3日しか経って おらず、おつきあいも何もあったものではないですが、はっきり言って実力は かなり高いと見ました。正直言って機能面ではC-3030Zoomと比較してそれほど 遜色ないと思われます。勿論、値段的にはC-3030Zoomなどと同クラスなので、 当たり前なのかも知れませんが・・・

ただ、やはりこのクラスのカメラが持つ宿命でしょうが、操作性はよく練られて いるものの、幾分ボタン類が固めであることもあって、操作性に難があることと、 長時間使用するとボディが加熱する点が、画質面で悪影響しないか? 少々心配な ところもあります。あとは、構造上の制約のためか、レンズの解像度はCCDの 性能に追いついていないように思われます。無論・比較対照としている機種が E-10やC-1400XLなので、かなり厳しめの評価ですが・・・

しかし、このコンパクトなボディにこれだけのスペックを凝縮しているという 事は、とりあえず"これさえあれば何とかなる"と言えるほどのもので、実際 マクロ撮影・夜景・人物スナップ・昼間の風景テスト撮影など行った限り、 不自由に思ったことはないです。露出をばらして撮影したりするのも自由自在 です。コンパクトながら、ここ一番にも強いカメラだと思います。

それから、ストロボを使った人物スナップはなかなか秀逸で、ストロボのせいで 背景が暗くなりすぎることもなく、調光はばっちりといった印象です。

金属ボディの質感は文句無しで、しかも高機能であることから、持つ喜びを感じ させてくれ、かついつも持ち歩いて写真を撮りたくなるカメラです。






スペックシート
メーカー / 機種 PENTAX / Optio330
発売時期 2001年7月
光学系 焦点距離 7.6〜22.8mm (35mm換算 37〜111mm)
F値 2.6〜4.8
受光素子 1/1.8インチ334万画素 原色フィルタCCD (インターレーススキャン)
測光方式 分割測光 / TTL中央重点測光 / スポット測光
露出制御 / 補正機能 露出制御 プログラム / シーン別プログラムAE(夜景) / マニュアル
露出補正 +2〜-2EV 0.3ステップ単位
シャッター / 絞り シャッター速度 15〜1/2000sec (メカニカルシャッター併用)
絞り F2.6/F5.0(W) F4.8/F9.2(T) 円形絞り 2段
画像記録関連 記録メディア Type1 コンパクトフラッシュ
記録方式 JPEG (Exif対応)
記録画素数 2240*1680 / 1024*768 / 640*480




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