KONICA MINOLTA α-7 DIGITAL


α-7 DIGITAL 640*480





概説
α-7 DIGITALは、αシリーズ初の一眼レフデジカメとして、2004年11月19日に 発売されました。一眼レフをリリースするメーカーとしては最後発となったKONICA MINOLTA ですが、名機α-7の操作性や伝統のファインダーをそのまま継承し、加えて世界初の本体 内蔵CCDシフト式手ぶれ補正という飛び道具付き、さらに画像処理に関しても、フィルムメーカー・コニカの ノウハウが注がれた事により、従来のミノルタの絵作りとは異なる、見栄えの良さと自然さが絶妙に バランスしており、とても初物とは思えない程の高い完成度を誇っています。その結果、 カメラグランプリ2005を受賞しました。

このカメラ最大の特徴はやはりCCDシフト式手ぶれ補正で、従来の他社製品で見られた補正光学系による 光学式手ぶれ補正とは異なり、これまで発売されているほぼすべてのαレンズが手ぶれ補正されるという 事で、特にマクロレンズにも手ぶれ補正が付く事や、サードパーティの安価なレンズでさえも手ぶれ補正 されるというのは、威力絶大・想像以上のものがあります。

また、ダイヤル主体の操作体系は、もう一つの主力デジカメ・N DIGITALと共通するところが多く、 最大ISO3200までの高感度対応といった機能は、手ぶれ補正と組み合わせる事で、夜景撮影での自由度を 飛躍的に高める事を可能としています。



購入までのいきさつ
実は私、αシリーズにはあまり好い印象がありませんでした。(^_^; と、言うのも 私が中学生の頃、例のα-7000ショックなるものを実地で体験しておりまして、当時カメラといえば MFしか無く、変な話・ピントがきっちり来ている写真を撮れるだけでいい腕していると言われていた 時代の事、誰にでも簡単にピントの来る写真が撮れるα-7000の存在は衝撃的でして、それを購入した 友人と、既にAE-1を3〜4年は使っていて、ある程度操作に習熟している自分とで写真を撮り比べても、 狙った写真が確実に撮れている度合いで勝つ事が出来ず、AE-1が一気に陳腐化するのを目の当たりに したものですから、かなり悔しい思いをしたものでした。また、MFのAE-1やデュアルフォーカスシステムと いった、MFでの操作を重視したシステムを扱っている身としては、αレンズ(に限らないのですが)の MFにおけるフォーカスリングのスカスカな感じがどうしても受け入れがたかったというところもあります。

そんな感じなので、実は2004年春のフォトEXPOなどでの開発発表を聞いた時もあまり関心無かったのが 本音でして、加えて、α-7はデザイン的に結構好きだったのに、α-7デジのペンタ部のデザイン処理とかが 嫌いで、その点からも敬遠していたのでした。(^_^;

が、Nデジへの設備投資も一段落し、ある程度のコンパクトデジカメぐらいは購入できそうかな?という ところまで小遣いの貯金が貯まり、自分の誕生日あたり、Optio330のリプレースをしようかな?と思っていた頃、 カメラ雑誌等で採り上げられる様になって、改めてα-7デジへの興味が沸いた事、既に先行きの見えなくなっていた Nシステムに替わり、安価にレンズを買いそろえて楽しめる事(先々貧乏になっても中古レンズで遊んだりといった 事がし易い)、Nデジで泣かされていた手ぶれに対するストレートな回答になる事、α-7のファインダーの見え具合が 非常に優秀で期待が持てた事などなど・・・もろもろの要因が重なりあった結果、発売から2日後には、ちゃっかり 購入していたのでした。これを俗に"衝動買い"と言います。(笑)




おつきあい
当初、E-10に代わる夜景撮影機としての役割を期待しての購入でしたが、元々コンパクトデジカメを 買う程度の資金しか用意してなかったところを無理矢理購入したとあって、当初は17-35mmズームのみしか 購入出来ませんでした。当面は、日中の撮影をNデジ・夜景の広角寄りはα-7デジ・レンズが揃うまでの 補完としてE-10を運用するというシフトでスタートしたのですが、発売時期が時期だけに、その数週間後には ボーナスなるおいしいイベントがあったりする訳で、その結果、50mm F1.4・100mmマクロ・タムロンの28-300mmズームと 立て続けに購入し(といっても、100mmマクロは旧型の中古だし、タムロンの28-300mmも中古の型落ちモデルなので、 結構安価に揃えているのですが・・・図らずも当初の目論見にあった、安くレンズを揃えて遊ぶというコンセプトが 当たった訳です。)、スペックはともかく、35mm換算で24.5〜450mmという領域をカバーするシステムになって しまった訳です。さらに期末賞与が200-500mmズームに化けた事から、手ぶれ補正と併せて、我が家で最強の望遠系 システムとなり、その後、タムロンの17-50mm/F2.8の標準ズームを追加し、常用レンズとして使用しており、 現在に至ります。

こうなってくると、E-10から4年・Nデジから2年の技術格差が生み出すデジタル部の性能差は圧倒的で、 秒3コマの連写性能そのものはE-10やNデジと同じでも、連続撮影枚数が比較にならなかったり、 起動の素早さは手持ち機材中最速だったり、バッテリーの持ちも勝負にならず・・・ 加えて、ファインダーの 見え具合や操作性・シャッター音・質感といった部分もNデジに迫る勢いとなると、一時期はNデジを追い落として 我が家の主力機の座に就くか?とも思われたのですが、運用を重ねてくると、NデジにはNデジの高級機たる所以と 言うか、ミッドレンジ機の限界もあって、今は状況に応じて使い分ける運用が定着しつつあります。

ただ、Nデジとα-7デジの相互補完関係というのは、撮影時の運用では文字通りオールラウンドですが、 2システムを持ち歩くとなると、ひじょーに重量的に凄まじい事になってまして、みょーなところで 努力と根性を発揮する5taroと言えど(笑)かなり厳しい状況になっております。 これをどうするか?が現在の課題だったりします。






スペックシート
メーカー / 機種 KONICA MINOLTA α-7 DIGITAL
発売時期 2004年11月
光学系 レンズマウント コニカミノルタ αマウント 焦点距離 50mm
F値 1.4
受光素子 APS-Cサイズ 630万画素 原色フィルタCCD (インターレース方式)
測光方式 14分割ハニカムパターン測光 / 中央重点平均測光 / スポット測光
露出制御 / 補正機能 露出制御 プログラム / シャッター優先 / 絞り優先 / マニュアル
露出補正 +2〜-2EV 0.3 or 0.5ステップ単位
シャッター / 絞り シャッター速度 30〜1/4000sec (メカニカルシャッター併用)
絞り F1.4〜F22 円形絞り
画像記録関連 Type2 コンパクトフラッシュ(マイクロドライブ,FAT32対応)
記録方式 JPEG (Exif対応) / RAWデータ (JPEG同時記録可能)
記録画素数 3008*2000 / 2256*1496 / 1504*1000
※ レンズ性能は交換レンズに依存
  データは1台目購入時のAF 50mm F1.4 NEWのもの)




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