ザウルスロゴ


日本のルアーメーカーの先駆者であり、メイド・イン・ジャパンのハイクオリティなルアーを提唱し続けたザウルス。2003年12月、倒産となってしまったことは非常に残念なことだ。
私達がバルサ50を知った頃は、販売元はスミスで、スーパーストライクにバルサ50の組み合わせは最高にカッコ良かった。その後アルファ&クラフトとして独立し、ザウルスと変遷してきたが、高い人気はそのままである。バルサ50とそのファミリーは今も昔も変わらずかっこいい。値段は高いがそれに見合うだけの質がある。コレクターズアイテムとしても高い人気があるが、やはり使ってこそのルアーと考える私達としては、憧れの存在として大切にしまっておくのではなく、憧れのルアーを使ってバスを釣るのが最高なのだと思う。
 バルサ50
BALSA501970年代後半、フレットヤングの考案したアルファベットルアーと呼ばれるクランクベイトを原型に、則弘祐、西岡忠司の共作で作り始められたバルサ50。素材にバルサを使っていること、製造工程に50工程以上かかることからこの名前がついた。そのころまだ小学生だった私は、バルサファイブオーとは言えずに、バルサゴジュウと呼んでおり、正しい名前を言うようになったのは高校生くらいだったと思う。最近でこそ数回出荷があったが、それ以前は遡ること1984年まで、私は釣具店ではお目にかかっていない。ジャパンオリジナルの原点というだけあって、このルアーのかもし出す孤高の気品というか、なんとも言えない威厳を放っている。出来そのものも非常に高いクオリティであるが、手に入りにくさが更に価値を上げており、オールド市場では異常な高値がついている。
バルサ50の説明書には、アクションの付け方について3種類の説明がある。1つ目がただ巻き。2つ目がストップアンドゴー。この2つはクランクベイト的な使い方である。そして3つ目が、バルサ50が本領を発揮するともうたわれているトップウォーターアクション。高浮力を生かして、小さいロッドアクションでモゾモゾと、あるいは強めにロッドをあおってダイブをまぜた水面でもがくようなアクション。このタイプのルアーならではの動きを比較的簡単に繰り出すことが出来る。移動距離の少ないアクションのためピンスポットをネチネチと攻めることができ、低活性時でもバスを誘い出すことができる。


 ホッツイートッツイー
ホッツイ−サイン入り朝一に投げればまず釣れるであろう最も信頼のおけるルアー。私は中学生のときにこのルアーを購入した以来大事に使っており、スイッシャーの基準になっている。スイッシュ音は、心地よくかつアピールの強い、いい音を出す。私の基準では、ホッツイートッツイーに近い音がいい音である。首振りもすると書かれているが、私はストップアンドゴーでしか使っていない。首振りさせるならペンシルベイトであり、やっぱりダブルスイッシャーならプロペラの音で釣るのが王道ってやつでしょう。写真は、幸運にも則さんにサインをしていただいた私の大切な宝物である。その時の約束どおり、どんどん使い込んでバスを釣りたいと思う。
ホッツイ−トッツイ−
 ビッグラッシュ
ビッグラッシュ頭が膨らんでいてボディは細身のデザインは、ザラのようなストレートなデザインの多いペンシルベイトの中では、非常に新鮮で、とてもカッコイイと感じた。現行ではスケーターとウォーカーがあり、名前の通りロングスケーティングが得意なのがスケーターで、ドッグウォークが得意なのがウォーカーである。個人的意見を言わせてもらえば、ビッグラッシュはあの軽快なロングスライドをしてこそビッグラッシュだと思っている。首を振り始めれば、軽快に水面を滑るように大きなスライドをする。スライド幅の大きさは、私の知る範囲では世界最高のものである。下手な私では、なかなかワンアクションで首振りできないのが難点だが、フィリプソンのような柔らかいロッドを使えば腕を補ってくれる。


 ファンキーモンク
ファンキーモンク
1997年に登場した、則さんの提唱する大人のバス釣りを具現化するルアーシリーズ、Wood'N'Brothersの中のペンシルベイト。ウッド素材のこのルアーは、バルサ素材のビッグラッシュとは性格がまったく異なる。ペンシルベイトが苦手な人でも、自分の思いどおりに自在に動かせるすばらしいルアー。動かしたいときに忠実にロッドアクションに反応し首を振らすことができ、ロングスライドもドッグウォークも自在にこなす。反応のよさという点では、私の知る範囲では最高のルアーである。ソフトなキャストができればピンスポットでも誘い出せるし、もちろん大場所でもロングスライドを見事に決めてくれる。


 ラージマウス
ラージマウス
青島晃氏デザインのかわいいルアー。ネズミの耳がカップになっていて、泳ぎながら音と泡と波を起こす。ジタバグともクレイジーとも違って、耳にノイジーの肝となるカップの役割を持たせたのは、なんともすばらしい発想である。製造開始は1981年とのことで歴史のあるルアーであるが、あまりお目にかかれない。リトリーブするだけでバスが釣れるといううたい文句でもあるが、その通りにただ巻くだけでもいいが、チョンチョンというロッドアクションで頭を左右に振らせてもいい。Tamuraはこのネズミで54cmを釣っている。このときはルアーは丸呑み状態で、頭の方が口の奥へ入り、尻が口先にあったそうだ。かなり小ぶりで反則ギリギリサイズだ。


 マンボー
マンボー小ぶりな割にはウエイトのあるルアーですね。フロントのペラのデザインがラインのからみを防いでいます。ただ引き、ストップアンドゴー、ウオ−キングザドッグ、どんな使い方でもよく釣れます。ただ後のフラップがもげやすいのが残念です。


by Tamura


 ヒックリージョー
ヒックリージョーなつかしのリリーパッド用フロッグ。2001年版のカタログでは、さまざまな改良が施され生まれ変わるということだ。ウイードベッドではひっくり返りやすくて、あまり向いていない。ボディはスポンジ製で、足はゴム製。足は溶けて劣化しやすかったためか予備の足が付属しており、接着剤で貼り付ければ簡単に交換できた。旧タイプのウイードガードは、ラインアイから下に2本針金が伸びていてフックをガードしていたが、魚がかかるとすぐに曲がってしまった。後期型になると、針金が1本伸びて先端がループになっており、そこに針先を引っ掛けるタイプになった。また、後期型は足が長持ちするようになった。メンテナンスには非常に気を使い、使った後はよく乾かしてベビーパウダーを全体にはたいていた。こうしないと、ボディや足がすぐ腐ると仲間内で言われていたからだ。ライギョ用として買ったが、厚いウイードベッドでの使用や飛距離の悪さを考えると、やっぱりバス用として使うのが適している。



ヘドン 道楽 その他