VSJ2011春の作品展示会
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日本バイオリン製作研究会 ・ 第9回作品展示会2011 HOME
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5月 28日(土)〜29日(日) 10:00 〜 17:30  自由学園明日館 講堂 (西池袋)

この会場の「自由学園明日館」というのは、あの有名な、アメリカが生んだ建築設計の巨匠、
フランク・ロイド・ライトにより建設されましたもの。
ライトの第一期黄金時代の作風にみられる、高さを抑えた、地を這うような佇まいが特徴。
プレイリー・スタイル(草原様式)と呼ばれるそれは、彼の出身地・ウィスコンシンの
大草原から着想を得たものだそうだ。 1913年、帝国ホテルの設計はあまりに有名。

その教会風なつくりの講堂が会場であり、まさに、芸術としての作品展示にはうってつけの場所といえる。
その上、どんな由来があったのか分かりませんが、
建物の名称が、「明日」を「みょうにち」と呼んでいるのが不思議。

会場の自由学園・明日館
明日館
正面ホールのデザイン

正面窓のデザイン
その窓のデザイン(頂点の角度)が全体に及んでいる。
椅子までも彼の設計
椅子の背にも、その角度が取り入れられている。
これが講堂内
こちらが会場になった講堂内。
展示品を眺めたり、試奏したり・・・
会員同士、あるいは会員と来客、来客同士とが、それぞれの楽器音や
つくりについて熱く語り合ったり、弾き比べ合ったり・・・。
あの菊田さんもイタリアから・・・、
テレビや、いまや世界でおなじみの、菊田浩さんもクレモナから参加。
やはり、つくりも世界のトップクラス!
菊田さんや、先輩会員諸氏
その菊田氏と会の長老たち。

四国の愛媛からは対馬さんも・・・。

対馬さんは、裏板と表板、それにリブ全体に
超絶技巧的な装飾を施したヴァイオリンを若い演奏家の来客に
手渡し、にこやかに対応・・・。

この楽器、共鳴弦も合わせて8本あり、ペグボックスも長いです。

次の写真も対馬さんの作品ですが、スクロールのエッジに特徴。
角の面を取るのではなく、反対に、半アールに削り残して出を残し、
それを、化粧を兼ねたアクセントにしている。
こちらも、実に見事な手作業・・・、ただただ驚くばかり!

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