repair base 4 Repair Base- 3 何カ所も壊れたアコ・ベースの修理 W HOME
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 ◆ 細かな修整

大きな修理が終わっても、まだまだ細かなところが残っています。

上からの割れにともなう、サドル横の表板のハガレ、 それぞれの出っ張っている角は、何かの衝撃で、削られていたり
細かなヒビが入っていたり・・・。
欠けたところは、カンナで平らにならして、小片を貼る準備。

斜めに欠けているので、真横からのクランプ(締めつけ)ができず・・・、
例によって、爪楊枝を使った木釘2本で、ニカワが乾くまで固定。
その木釘は、所詮、濃い色のニスを塗りますから、そのままペーパーで仕上げます。

向こう(うしろ)側はすでに貼り終え、ペーパーがけして仕上げてある状態。
ニカワが完全に乾いたらペーパーがけして、元通りのきれいな曲線に仕上げます。 丁寧にペーパーがけして仕上げると、ほぼ元の木と一体化し、
ニスを塗れば分からない程度になりました。

ネックとナットはずれていたので、指板を剥がして修理 誰がいつやったものか、指板を大きなビスで止めてあったり・・・

当初、指板があまり不自然に浮いているのはなぜだろうと思ったのですが、
指板を外したら、折れたネックに鉄の心棒が入っていて、
その太さ故、指板がネックに完全に密着していないことが分かりました。
そのために、ゴテゴテの木工用ボンドで指板が固定されていたわけです。
そこまでできると、あとは指板を貼るだけ。
面積が広い分、ニカワの溶かす量も、ヴァイオリンとは大違い・・。

 ◆ 完 成 
工期を半月ほどいただきましたから、予定以外の細かなところまで、比較的、ゆっくりと直すことができました。

あとはニスを塗るだけ・・です。

約束の日、マンドリン弾きの彼とも打ち合わせて、ボクはスチールギターにヴァイオリン、それにクラリネットをたずさえてお届けしました。

さすが、マスターは昔取った杵柄、わたしのスチールギターに合わせ、ハワイアン・ナンバーの名曲の数々。

それに、昔懐かしいハワイアンの、バッキー白方やマヒナ・スターズの名曲、「誰よりも君を愛す」や「泣かないで」なんかもセッションして楽しみました。

もちろん、歌謡曲の数々とか、マンドリンが入っていましたから、ロシヤ民謡なども、ときにはヴァイオリンに持ち替えて、皆さんとともに演奏を楽しみました。

マスターとママさんにはたいへん喜んでいただき、N市名産のアジのひらきを発泡スチロール一杯、おみやげにいただいちゃいました。

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