曜日 日記
2002  いよいよ新年を迎えることとなった。今年こそは、無為に過ごす時間を減らしたいものだが・・・。トップページにも書いたが、今後は日記も不定期更新とする。また、背景が白色だと目を痛めやすいとの指摘もあるので、背景も変えてみた。
2002  JRA賞が発表になり、注目の年度代表馬にはジャングルポケットが選出された。マンハッタンカフェとアグネスデジタルも年度代表馬になっておかしくないだけの成績だったが、勝ったレースの格を考えたら、妥当なところだろう。最優秀父内国産馬は該当馬なしとなってしまった。昨年は父内国産馬でJRAGIを勝った馬がいなかっただけに仕方のないところで、今年は父内国産馬の活躍を期待したいものである。父内国産馬でJRAGIを勝つとしたら、サンデーサイレンス直仔のフジキセキかダンスインザダークの産駒が有力であろうが、できれば、メジロマックイーン・トウカイテイオー・ヤマニンゼファー・サクラバクシンオー・トロットサンダーといった自身も父内国産馬だった種牡馬の産駒から大レースを勝つような馬が出て欲しいものである。
2002  久々に曹操伝攻略法を更新した。もう需要はあまりないだろうと思うのだが、色々と修正したので、折角だから更新することにした。検証のために現在使用しているPCにインストールして少しやってみたのだが、今でも案外面白かった。攻略本も出ておらず(だからこそ私の作成した攻略法も存在意義があるわけだが)、一般の評価はあまりよくなかったようだが、私はなかなかの名作だと思う。まあそう思ってなければ、怠惰な私が攻略法を作成しようとすることなどなかっただろう。
2002 11  昨年10月9日の日記に、「人類史や種の起源に関わる衝撃的な重大発表があるとの噂がネット上で流れている」と書き、詳細は歴史雑文の68回に書いたのだが、その噂と関連があるかどうかは分からないものの、人類史上の重大な発見が発表された。南アフリカの洞窟の地中から、幾何学的な模様が描かれた約7万7000年前の石が発見されたとのことである。昨年秋の噂とは違って、この発見で複数の学問の通説が覆えるようなことはなく、それどころか人類史の通説を覆すものとも思われないが、それでも大変な発見であることには間違いなく、私も随分と興奮したものである。後は、これが捏造ではないことを祈るのみである・・・などと考えてしまうのは、一昨年11月に発覚した日本の旧石器捏造事件のトラウマだろうか・・・。
2002 12  講談社の『日本の歴史15 織豊政権と江戸幕府』を購入してきた。現在、私が強い関心を抱いてる織田信長について述べられているだけに、最新の研究成果がどのように纏められているのか、大いに興味がある。早く読み終えて、信長の日本史上における位置付けについて、改めて色々と考えていきたいものである。
2002 13  今年初の中央3歳重賞となる京成杯が行なわれ、新馬・条件戦と強い勝ち方をして2戦2勝のローマンエンパイアと良血馬のヤマニンセラフィムとの対決が注目されたが、やはり2頭の一騎討ちとなり、何と同着となった。ヤマニンセラフィムの方が上手くレースをしたという感じで、ローマンエンパイアの方が将来性はあると思うが、2頭ともクラシックでは好勝負できるだろう。ただ、ローマンエンパイアは鞍上を強化しないと、キングヘイローのように、期待されたのにクラシック無冠という結果に終わるのではなかろうか。それはそれで、サクラローレル産駒ということもあって、人気を集めることになるのかもしれないが・・・。
2002 14  京成杯ほどではないが、それでも注目していたシンザン記念が行なわれ、タニノギムレットが勝った。昔からシンザン記念の勝ち馬は大成しないなどと言われているが、5年前にはシーキングザパールが勝っているし、大レースで勝てずとも好走した馬は、古くはメジロモンスニーから近年ではフサイチエアデール・ダイタクリーヴァまで、決していないわけではない。今年の勝馬のタニノギムレットは、未勝利戦を勝ったばかりでいきなり重賞を制したわけで、更に上の相手と対戦しても通用するかもしれない。
2002 17  今日は長くなりそうだが、先ずはこの発見から。インド西部スーラト沖のカンベイ湾で、9500年前の木片や壺の破片・建築材と見られる物質など、人の手になる遺物が見付かった、と16日の記者会見でインドのジョシ科学技術相から発表があった。また、関係各分野の専門家からなるチームを編成し、さらに詳しい調査を実施することも決定されたそうである。同相によると、「人類文明史やインド史に光を当てるものかもしれない」とのことだが、インド国内の専門家の中には、「評価を下すのは時期尚早」との声もあるそうだ。
 東海大非常勤講師の小磯学氏(南アジア考古学)の談話は、「一般的常識では考えられない話だ。放射性炭素年代測定法で測っていると思うが、測定した資料が何かを知りたい。資料が海底で汚染されている可能性もあり、その場合、正確な値が出ているとは考えにくい。海底の資料を陸上の遺跡と同じように考えるのはどうかと思う」となっていて、どうも測定結果はかなり疑わしいようである。詳細が不明なので、私もどう評価してよいものか悩むところで、今後の調査を期待したい。
 このところ、人類史上の大発見が相次いで発表されているような気がするが、これも例の「人類史や種の起源に関わる衝撃的な重大発表があるとの噂」が気になっているからなのだろう。何しろこの1週間、朝起きて時間がある時には、先ず朝日新聞のホームページを確認しているくらいで、少々神経質になっているかもしれない(笑)。
 この発見が事実だとしても、例の噂とは随分と内容が違うので、恐らく両者は無関係だと思うが、それでも一瞬大変興奮したものである。例の噂はガセネタの可能性が高そうではあるが、重大発表があるとされていた1月にこうも重要な発表が相次いだのは、できたら単なる偶然では片付けたくないものである(笑)。例の噂を知ってある程度期待していなければ、この相次いだ発見にそうも興奮できたか疑わしいところなので、ガセネタだったとしても、まあよいだろうとは思う。

 続いての話題だが、インターナショナルクラシフィケーションが発表となった。日本馬では、3歳はクロフネが125(マイルと中距離のダート)で首位、次いでジャングルポケットが123(選手権距離の芝)となり、古馬では、香港マイルの圧勝が評価されたエイシンプレストンが123(マイルの芝)で首位となった。テイエムオペラオーは昨年に続いて122(選手権距離の芝)だった。8戦全勝の一昨年に対して、昨年は実質的には7戦1勝と成績はかなり劣ったのだが、あくまでその年度の最大パフォーマンスを重視して評価するのがインターナショナルクラシフィケーションなのであり、この評価はインターナショナルクラシフィケーションとしては概ね妥当なものと言えよう。
 昨年よりも日本馬は高く評価されているが、それでも実力に比して過小評価と言うべきだろう。まあ、競馬先進国の中では日本競馬は閉鎖的なわけで、必然的に限定された相手とやる馬が多くなり、そうした馬は持ちレートが低くなる傾向にあるから、如何に国際レースで日本馬が勝ったとしても、持ちレートの低い馬も多く出走してしまう以上、日本のトップクラスの馬の評価が低くなるのは、インターナショナルクラシフィケーションの手法を考えると、仕方のないことと言えよう。現状では、よほど差をつけて勝つか(相手関係にもよるが、それでも130に届くか微妙である)、海外で一流馬達を相手に好走する(エルコンドルパサーが正にそうだったのだが)しか、実力に見合った評価を得る方法はないのだろう。

2002 20  ガセネタの可能性が高いとはいっても、やはり人類史の通説を覆すような大発見があったとの噂は大いに気になってしまう。最近は、朝日新聞のホームページだけではなく、いくつかの英語サイトも毎日確認している。日本語サイトも色々と検索してみたのだが、やはり海外の考古学・人類学に関する発見は、海外サイトの方が充実しているようである。ここまでくると、噂の一部でも事実だとよいのだが・・・などと思ってしまう。まあ、ほとんど全部ガセネタだとしても、この間に調べたことは決して無駄ではなく、色々と新たに知見を得たとも思う。
2002 23  競馬ブックは今週号から全日本合同フリーハンデの掲載が始まった。今週号は2歳馬だったが、朝日杯の勝ち馬アドマイヤドンは113という評価となり、朝日杯の勝ち馬としてはまずまずだろうか。例年高評価となるラジオたんぱ杯2歳ステークスの勝ち馬メガスターダムは111で、確かになかなか強い相手を破っているとは思うが、2年前のラガーレグルスと同様に、結果的には過大評価となる可能性が高いと思う。ただ、メガスターダムはニホンピロウイナー産駒だけに、或いは短距離馬として大成する可能性もあるが、クラシックでは通用しないだろう。
2002 24  「人類史に疑惑?」の連載も今日で一応の区切りである。何だか、この四ヶ月近くずっと妄想してきただけのような気もするが、人類学についての英語サイトなども見るようになったし、改めて人類学についての本を読み直すなどしたので、人類学についての知見を色々と得るところはあったと思う。この間、改めて思ったのだが、やはり現生人類の起源については、アフリカ単一起源説に妥当性が認められ、多地域並行進化説は苦しいだろう。以前は私も多地域並行進化説に近い考えだっただけに、少々寂しくもあるのだが、やはり色々とサイトを見たり本を読んだりしていると、単一起源説に傾いてしまう。何年か前には、多地域進化説を証明するような本がないかと探したものだが、その結果、いっそう単一起源説に妥当性を認めざるをえなくなったのは、今となっては皮肉な感もある。例の噂に興味を示したのも、一つには、多地域進化説が復権するとあったからで、雑文の方では、今でも日本には心情的な多地域進化説支持者が多いのではないか、などと少々批判も込めて書いたのだが、これは自分自身への批判でもある。まあここまで書いてきて、いきなり多地域進化説を証明するような発見が発表されたら、私の面目丸潰れといったところだが、別に専門家ではなく、誰かに対して影響力があるわけでも、責任や義理があるわけでもないので、それはそれでよいだろうとは思う。
2002 29  民主党の大橋巨泉参議院議員が辞職願いを提出されたとのことである。わがままな人だから、選挙前より国会議員が務まるか危うい、と思ってきたのだが、不安的中である。本当に自分勝手な人で、こうした結末を予想していた人は、案外多かったのではなかろうか。これで殆どの人が大橋氏を見放しただろうから、もう選挙に担ぎ出されることもないだろう。
 今週号の競馬ブックには、全日本合同フリーハンデの3歳芝部門が掲載されていた。首位は予想通りジャングルポケットだったが、128という高い評価には驚いた。しかも、130との評価のハンディキャッパーもいて、普段は高めの評価をされる山野先生のレーティングが断然と低いものになっていたのにも驚かされた。山野先生も仰っていたが、ジャングルポケットを高く評価すれば、3着以下の馬もそれ相応の評価にしなければならなくなるのであり、整合性がとれるのか、正直なところ疑問ではある。2位のマンハッタンカフェの124という評価も、2着がアメリカンボスであることを考慮すれば、過大評価のように思えてならない。
2002 30  今朝知ったのだが、田中外相が更迭されたとのことである。今回の一連の騒動だけを考えると不条理な更迭とも思えるのだが、田中外相には数々の落度があり(もっとも、外務官僚と不和だったので、庇ってもらえずに落度がマスコミにリークされまくった、という事情もあるのかもしれないが)、むしろ遅すぎた更迭と言うべきだろう。田中外相の就任当初に、無事務まるのか危うく思ったものだが、不安的中である。
 川崎記念が行なわれ、結果だけ知ったのだが、リージェントブラフが勝ち、ハギノハイグレイドが2着に入ったようである。リージェントブラフは昨年一線級を相手に好勝負をしてきており、帝王賞と東京大賞典では2着になっている。国内のダート路線では今後も好勝負できるのではないだろうか。
2002 31  今回の雑文は、何だか韓国と中国を批判するような内容になったが、両国を批判することが目的なのではなく、ナショナリズムが学問に過剰に影響を及ぼすと、研究が歪められてしまうことになりやすいのであり、そのことを批判しているわけである。日本も、戦前の一時期には皇国史観が大きな影響をもったことがあるわけで、決して他人事ではないし、ナショナリズムへの懐疑が強くなった戦後においても、無意識のうちにナショナリズム的な枠組みに拘泥してしまうこともあるかもしれない。自戒したいものである。皇国史観といえば、邪馬台国九州説の論者が、畿内説を皇国史観的だと言って批判することがあるが、そもそも九州説は皇国史観的発想に基づいて主張され始めたものであり、皇国史観的発想がなければ、せいぜい沖縄説と同程度にしか扱われなかった可能性も多分にある、と九州説の論者は考えたことがあるのだろうか。
2002  今年になって、南アフリカやインドにおける大発見が相次いで発表されたが、今日は驚くべき研究が発表された。人工的な塩基としてSとYを合成し、これに従来の塩基をつなげて新たな遺伝暗号を作り、細胞の中と似た状態にした試験管の中で、通常の生物は使わないクロロチロシンというアミノ酸をもったタンパク質を合成させることに成功した、というのである。今すぐ実生活に大きな影響が出るというわけではないが、学問的な発表としては間違いなく今年一番のもので(まだ2月になったばかりだが)、それどころか、科学史において後世まで語り継がれる重大な研究ではないかと思う。この研究は、生命の数々の謎を解き明かすきっかけになりそうで、今後の研究の進展に大いに期待したいものである。
 相撲協会の新理事長に北の湖親方が選出された。私はファンだけに嬉しくもあるのだが、この多難な時、真面目で人格者の北の湖親方が疲労困憊してしまわないか、不安でもある。とはいえ、人格者だけに人望はあるのだから、何とかまとめて上手く運営がなされるのではないか、との期待もある。かなりの長期政権になりそうだが、その間に何とか相撲人気の衰退に歯止めがかかってほしいものである。
2002  白富士ステークスが行なわれ、久々に朝日杯の勝ち馬メジロベイリーが出走してきたのだが、14頭立て13着と惨敗だった。勝ち上がるのにも時間のかかった馬なので、今後の復活にまったく期待できないわけではないが、当分は厳しい競馬が続きそうである。半兄はメジロブライト、父サンデーサイレンス・母父マルゼンスキーはスペシャルウィークと同じで、ステイヤーとしての適正は文句なしだと思うので、今年の天皇賞(春)には間に合わないとしても、来春までには何とか復活してほしいものである。
2002  クラシックへのステップレースとして特に重要で、大物も出走することの多い共同通信杯が行なわれた。今年は、実績馬が出走してきたわけではなく、勝ったチアズシュタルクにも特に強さを感じなかったが、かなりの良血馬なので、今後さらに成長してクラシックで通用する可能性もあると思う。
2002  ソルトレーク冬季五輪が開幕したが、あまり盛り上がっていないように思う。まあ、単に私が関心をもっていないために、そのように見えるだけなのかもしれないが、夏季五輪と比較すると、やはり盛り上がりに欠けるように思う。行なわれている競技の人気の差も大きな理由なのだろう。
 今週号の競馬ブックには、全日本合同フリーハンデの3歳ダート部門が掲載されていた。首位は予想通りクロフネだったが、130とかなり高い評価で、恐らく日本の3歳馬としては、全日本合同フリーハンデ史上最も高い評価だと思う。確かに妥当なところだとは思うが、山野先生の評価が断然に低かったのには驚いた。今までダート路線では、山野先生の評価がずば抜けて高い(そういえば、宇田川氏もハンディキャッパーの一員だった頃は、宇田川氏の評価が断然に低く、山野先生との差が15程度になったこともあったが)ということがよくあったのだが。
2002 16  京都記念が行なわれ、ナリタトップロードがマチカネキンノホシを何とか押さえ込んで勝った。相手は弱かったが、60kgを背負っての勝利だけに、価値は高いと思う。久々の勝利だけに嬉しいものである。天皇賞にはマンハッタンカフェも出走予定だが、速い流れでばらけた展開になれば勝機も充分あるのではなかろうか。
 明日のフェブラリーステークスは、予想が難しい。能力はアグネスデジタルとトーシンブリザードの2頭が上位だと思うが、両者とも状態に疑問がある。トーホウエンペラーは左回りに疑問が残るし、トゥザヴィクトリーも楽に逃げられるかどうか分からない。引退レースとなるウイングアローは、東京大賞典の結果を見るに、調子落ちの可能性が高い。有力馬にそれぞれ弱点があり、何とも悩むところだが、それでも、ここは実力を重視して、アグネスデジタル・トーシンブリザード・ウイングアロー・ノボトゥルーの4頭の争いだと予想しておく。
2002 17  フェブラリーステークスは、アグネスデジタルが完勝し、2着にはトーシンブリザード、3着にはノボトゥルーが入り、予想の範囲内となったが、まあ能力通りの順当な結果だと思う。アグネスデジタルはコースと展開を問わずに好走できる名馬で、この後のドバイワールドカップでも期待できそうだ。トーシンブリザードは流れについていけないのかと思っていたが、それでも2着に入っており、能力は相当なものだと思う。アグネスデジタルがずっと海外でレースをするようなら、今後無敵の快進撃となりそうである。
2002 21  昨日早朝にOSが起動しなくなり、仕方ないので昨晩再インストールと復旧作業を行ない、今日も帰宅してから続きを行なって、何とかHPを更新し、各掲示板に投稿できるだけの状態に戻した。今回は割と最近バックアップをとっておいたため、前回と比較して被害はかなり小さかったのだが、メディアプレイヤーの再生リストの復旧に失敗したのは痛かった。これから以前の状態に戻さねばならないのかと思うと、うんざりしてしまう。前回は購入してから1年での再インストールだったが、今回は僅か三ヶ月での再インストールとなってしまった。ハードディスクに不良セクタもできてしまったし、今後は頻繁に再インストールすることになるかもしれず、何とも鬱である。
2002 28  評判馬が登録してきたことで注目された弥生賞だが、その中でも最有力候補と目されていたモノポライザーが熱発により回避することとなった。残念ではあるが、弥生賞には朝日杯で小差の2着となったヤマノブリザードも出走予定だから、ここで今春のクラシックの行方が大体見えてくる可能性も高かったわけで、楽しみを先にとっておけるという意味もあるとは思う。
2002  一昨日の夜にまたしてもOSが起動しなくなり、仕方ないので昨日一日かけて再インストールと復旧作業を行ない、何とか昨晩になって大体の復旧作業が終わった。前回の再インストールから僅か8日で再びこのようなことになり、危惧していた通り、今後は頻繁に再インストールすることになるかもしれない。このままでは、再インストールが週に一度の恒例行事のようになるかもしれない・・・。
 評判馬が多数登録してきたことで注目された弥生賞が行われ、バランスオブゲームが逃げ切り、ローマンエンパイアが2着に入った。極端に遅い流れとなったので、バランスオブゲームをそうも高く評価することはできず、本番では勝ち負けにまでいかないだろう。ローマンエンパイアは強さを示したが、今日は明らかに騎乗ミスで、1月13日の日記にも書いたが、鞍上を強化すべきだと思う。レース前は、1週間前までは、この1戦で今春のクラシックの行方も見えてくるかと思ったが、結局、弥生賞組ではローマンエンパイアのみが本番でも通用しそうな感じで(能力では)、どうも他の有力馬との力関係はまだまだ不明な点が多いように思う。これはこれで、楽しみが先に伸びたということで、よしとすべきだと思う。
2002  一昨日・昨日と、風邪をひいてほとんどずっと寝ていた。夏場でも病気になっても食欲がなくなるということはまずないのだが(だから太りやすいのだが)、今回は大変辛く、食欲がまったくなかった。それでも、一昨日・昨日と何とか少しだけ押し込んだのだが、この二日間、ほとんどお茶以外は口にしていない状態だった。一昨日は寝ていても大変辛かったのだが、昨日の午後あたりからは少し楽になり、今日になると大体回復したという感じだが、それでもまだ食欲は回復していない感じである。風邪をひいてこれだけ苦しんだのは久々で、体力の衰えも影響しているのかもしれない。
2002 17  皐月賞と天皇賞(春)の前哨戦となるスプリングステークスと阪神大賞典が行われ、それぞれ有力馬が出走してきたので注目されたのだが、スプリングステークスは断然の人気となったタニノギムレットが最後に外を回って差しきり、皐月賞の最有力候補となったと思う。ただ、外を回って勝つという強い内容だったとはいえ、後ろから行く馬なので、多頭数の本番では不安もある。阪神大賞典はジャングルポケットとナリタトップロードの対決で私も大いに注目していたのだが、ナリタトップロードが完勝し、何とも嬉しいものである。ジャングルポケットは何とか2着にまで上がってきたという感じである。ナリタトップロードは最初ジャングルポケットの後ろにいたが、正面スタンド前で上がっていき、ジャングルポケットにマークされる形で押し切ったのだから、強い勝ち方と言える。近年は、阪神大賞典の着順がそのまま本番の天皇賞(春)に繋がっていて、休み明けなど不利な要因もあったが、ジャングルポケットの逆転は難しいだろう。
2002 21  最近、遺伝学の分野から現生人類のアフリカ単一起源説を否定しかねない論文が発表されたが、今度は形態学の分野から単一起源説を否定しかねない論文が発表された

 アフリカ・エチオピア中東部の約100万年前の地層から、現代人の直系祖先であるアフリカ原人とアジア原人の双方の特徴を併せ持つ頭骨化石を、米カリフォルニア大バークレー校などの研究チームが発見した。
 北京原人やジャワ原人などのアジア原人は、現代人のホモ・サピエンスとは無縁の地域集団とする見方が有力で、別種扱いする学者もいた。研究チームは今回の発見で、「アフリカ原人とアジア原人は同一種で、行き来しながら現代人への進化の道を一緒に歩んでいたことがわかった」としており、人類の進化論争に大きな波紋を広げそうだ。21日発行の英科学誌ネイチャーに発表する。
 化石は1997年に同国のアワシュ川中流域で発見。頭骨は顔の下半分が失われているが、脳容積は995ccで、中後期の原人に相当。まゆの部分の隆起が太いなど、アジア原人の特徴があった。

とのことらしい。単一起源説を主張してきた私にとっては、またしても都合の悪い発見となりそうだが、はたしてこれを「双方の特徴を併せ持つ」と解釈してよいものか、疑問もある。200万年前以上の共通祖先から受け継いだ特徴である可能性もあるのではなかろうか。

2002 23  マンハッタンカフェが出走するということで注目していた日経賞が行われ、相手が弱いということもあって、単勝1.2倍とマンハッタンカフェが圧倒的な支持を集めた。レースは、マンハッタンカフェが6着とまさかの大凡走で、1着アクティブバイオ、2着タップダンスシチー となり、配当も結構高くついた。蛯名騎手は包まれるのを恐れてか、ずっと外を回らせていて、最終コーナーでも外にふられるという不利があったので、かなり距離のロスがあったのは確かだが、それにしても負けすぎである。
 マンハッタンカフェは、昨年菊花賞と有馬記念を勝ったことで、すごい大物ではないかと評価されていたのだが、両レースの2着はマイネルデスポットとアメリカンボスであり、多分に恵まれたところがあったとの評価もあり、あるいは後者の評価が妥当なのかもしれない。とはいえ、この相手にさすがに負けすぎで、故障の可能性もあるかと心配したが、レース後の関係者のコメントによると故障はなく、良発表だが降雨により滑りやすくなっていた馬場を苦にしたとのことである。マンハッタンカフェもナリタトップロードも道悪を苦にするとなると、本番の天皇賞(春)にて道悪でハイペースとなった場合、ジャングルポケットにも勝機が出てくるのではなかろうか。

 ドバイ国際競争の発走がいよいよ近付いたが、今年も昨年と同様に、ワールドカップだけではなく、他のレースにも日本馬が出走するので、大いに期待したいところである。最高峰のワールドカップに出走するアグネスデタルとトゥザヴィクトリーが注目されるが、シーマクラシックに出走するホットシークレットとゴールデンシャヒーンに出走するブロードアピールにも勝機がないわけではなく、ともかく楽しみである。

2002 24  ドバイ国際競争が行われ、シーマクラシックに出走したホットシークレットは逃げられずに7着と惨敗した。勝ったのはネイエフで、逃げられなかったというのもあるが、ホットシークレットでは役不足だっということもあろう。ゴールデンシャヒーンに出走したブロードアピールも離された5着と完敗で、やはり役不足だったかもしれない。
 メインのワールドカップにはアグネスデタルとトゥザヴィクトリーが出走したが、ストリートクライが圧勝し、アグネスデタルは6着、トゥザヴィクトリーは11着と共に完敗で、やはりダートでは世界との差がまだ大きいということなのだろうが、輸送に時間を要したということもあり、両馬とも調子落ちだったかもしれない。断然の人気となったサーキーは3着に敗れ、昨年のBCクラシックで僅差の2着となってはいるが、やはりダートよりも芝の方に適しているのかもしれない。今年は残念ながら日本馬はまったく通用しなかったが、クロフネが無事だったら、はたしてどこまでやれただろうか。

 高松宮記念は、4歳馬のショウナンカンプが逃げ切りで圧勝し、2着にはアドマイヤコジーンが入った。短距離路線ではようやく世代交代が進みそうである。短距離でこれだけの強さを発揮するとは、いかにもサクラバクシンオー産駒らしい。今後、当分は短距離路線の中心となりそうである。

2002 26  社民党の辻元衆院議員が議員辞職することとなり、まもなく記者会見の予定である。今回発覚した秘書の給与の詐取は、少なからぬ国会議員も犯していた可能性が高く、辻元議員の疑惑がこの時期に報道されたことは、政府・与党側から仕掛けられたという感もあり、その意味では、かなり調子に乗っていて反感をもたれていたという、本人のある種の徳のなさはあったにしても、まあ運が悪かったと言えるかもしれない。しかしながら、辻元議員には随分と前よりさまざまな疑惑が囁かれており、今頃になっての批判は遅すぎたのではなかろうか。今までは、国会議員としては得がたいキャラクターということで、そうした疑惑が追及されることもほとんどなかったが、多数の国民に見放された今こそ、辻元議員の他の疑惑も追及する絶好の機会である。国際関係や社民党も絡んできそうなので、なかなか難しいところがあるかもしれないが、ジャーナリストには頑張ってもらいたいものである。
2002 27  このところ、現生人類の起源に関する重要な論文が相次いで発表されているということもあり、手元にある先史人類学の本のうち、ここ10年以内に刊行されたものを6冊ほど読み返してみたが、かなり内容を忘れていたところもあり、得るものは大いにあったと思う。とくに『ネアンデルタールの謎』(角川書店1996年)は、研究者の人間模様も生き生きと描かれていて、改めて読んでも引き込まれるところがあった。
2002 28  昨日から、戦国時代について述べられた講談社の『日本の歴史』の13巻を読み返している。人類学の本を読み返した時にも思ったのだが、一度読んでそのままでは、かなり忘れてしまっているところがあるので、関心の高い分野については、一度読んでしまった本でも、何度か読み直す必要があると痛感したからでもある。この後は、織豊徳川政権について述べられた『日本の歴史』の15巻ももう一度読み直したい。
2002 12  1月17日の日記で、インド西部スーラト沖のカンベイ湾で遺跡?が発見されたとの報道を紹介し、歴史雑文の75回でもそのことについて述べたのだが、今度はインド南東部のベンガル湾沖において、海中に没したとされる遺跡?が発見されたとの報道があった。ただ、発掘団の一員に『神々の指紋』の著者のグラハム=ハンコック氏も参加していたとのことであり、どうも胡散臭さを感じてしまうが、年代測定も含めて、今後の調査に期待したいものである。
2002 14  未対戦の有力馬が複数出走してきたということもあり、今年の皐月賞には例年よりも注目していたのだが、レースは、15番人気と人気薄のノーリーズンがレースレコードで完勝し、2着にも8番人気と人気薄のタイガーカフェが入り、馬連53090円という大波乱となった。人気馬は最後に惜しい3着にまで追い上げてきたタニノギムレットを除いて総崩れとなったが、ノーリーズンは強い勝ち方で、レースのレベルは決して低くなく、ダービーでも最有力候補だと思う。2着のタイガーカフェと3着のタニノギムレットもダービーでは争覇圏だろう。
2002 19  新種の昆虫が発見され、88年ぶりに新たな目が設定されたとの報道があった。以下、引用である。

 アフリカ熱帯地域で体長約2センチの奇妙な姿の昆虫が発見され、「マントファスマトデア」(カマキリとナナフシ)という新たな「目」として分類された。生物は大きな順に界―門―綱―目―科に分けられるが、現存の昆虫で「新目」となったのは1914年以来88年ぶり。デンマークとドイツの研究者が19日発行の米科学誌サイエンスに発表する。
 この昆虫は、アフリカのナミビアとタンザニアで見つかった2種。バルト海地域でコハクの中から見つかった化石種も同じ目に含まれるという。いずれも肉食で羽がなく、系統的には原始的な昆虫であるガロアムシや、ナナフシに近い。今回の新目誕生により、これまで不明な点も多かった原始的な昆虫の進化の解明に役立つと見られる。

昆虫は、今でも毎年新たな種が発見されているそうで、たとえば哺乳類と比較すると、まだまだ未知の部分が少なからずあるのだろう。

2002 25  日曜日に行われたクイーンエリザベスII世カップは、エイシンプレストンが1着、アグネスデタルが2着と、出走した日本馬2頭が見事に1・2着を占めた。2000mということで、エイシンプレストンにはやや長かったようにも思ったのだが、2000mまでは問題ないようである。まだ先の話だが、エイシンプレストンは、マイル路線だけではなく天皇賞(秋)でも最有力候補になったといえよう。

 炭水化物を多く含むコメやイモ、穀物などを焼くか揚げるかした場合、発がん物質の可能性が高いとされるアクリルアミドが非常に高い濃度で生成されるが、これらの食品をゆでた場合には、アクリルアミドは生成されないことが分かった、との報道があった。普段口にする食べ物も多いだけに、何とも恐ろしいことである。

 現存高等哺乳類の最も原始的な祖先と見られる動物の1億2500年前の化石が、中国・遼寧省の採石所で発見された、との報道があった。恐らくは人類の祖先でもあるのだろうが、ここまで遡ると、祖先といってもなかなか実感は持てないものである。

2002 28  第125回天皇賞(春)が行なわれ、マンハッタンカフェが上手くコーナーを回って勝ち、2着には大外を回ったジャングルポケットが入った。1番人気のナリタトップロードは最終コーナーで外に振られて3年連続の3着だった。1・2着はコースロスの差だろうが、要するに器用さの違いということでもあるのだろう。ナリタトップロードは、マンハッタンカフェ・ジャングルポケットとの能力の差もあるが、やはり騎手が問題である。ジャングルポケットとは異なり、絶好の条件となったのだから、上手く乗れば2着はあったと思うのだが・・・。何とも残念である。

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