タークスのはちゃめちゃ冒険記 第２巻
第１章 王女救出
神殿へ向けて出発したタークス一行は、途中モンスターの襲撃に遭いながらも、無事神殿へたどり着いた。
そして、突然強くなったモンスターたちに苦しみながらも、なんとかガーランドの元へたどり着いた。
レノ「こいつがガーランドだな、と」
レノ「さっさと倒して帰るぞ、と」
こうして、ガーランドとの決戦が幕を開けた。が…
レノ「こいつ弱いぞ、と」
ガーランドはわずか３ターンで敗れ去り、４人はセーラ王女を連れて城に向かった。ガーランドとの戦いで４人ともかなり消耗していたが、帰り道はどういうわけか敵が出ず、無事帰還することができた。
そして、４人は再び王の間に足を踏み入れた。
レノ「さ、さっさと元の世界へ帰せ、と」
王「…それはできん」
レノ「な、約束が違うぞ、と」
王「…光の戦士の使命はこの世界に平和を取り戻すこと」
王「平和が戻るまでは、元の世界に戻ることはできん」
レノ「な、なんてこった、と」
王「この世界を救うためにはクリスタルに光を取り戻すしかないのじゃ」
王「おぬしたちが北の大陸に渡るために橋をかけよう」
王「わしにできることはそれだけだ」
レノ「…なんて無責任なヤツなんだ、と」
ツォン「うーむ…どうやら私たちはとんでもないことに巻き込まれてしまったようだな」
ツォン「これは、長い仕事になるぞ」
イリーナ「はい…でも、私はツォンさんについていきます！」
レノ「かなり気が乗らないが、とりあえずしょうがないぞ、と」
ルード「……仕事だ」
ツォン「…では、そろそろ行くか」
イリーナ「了解！」
レノ「了解、と」
ルード「……了解」
４人が後ろを向いたその時…
セーラ「待ってください！」
セーラ「これは王家に伝わる証。何かの役に立つときが来るかもしれません。どうぞお持ちください」
こうして４人は王家の証「リュート」を受け取り、再び旅立った。タークスの本当の冒険は、ここからはじまる−。
第２章 光と闇のエルフ
コーネリアを旅立った４人は橋を渡り、途中リザードなるモンスターによって瀕死の重傷を負いながらも、無事プラボカへたどり着いた。
ツォン「ここは港町のようだな。船を調達できるといいのだが…」
レノ「ん？なんかあっちの方に変なヤツがいるぞ、と」
イリーナ「行ってみましょう」
４人が「変なヤツ」に近づいていくと、突然９人の海賊が襲ってきた。が、わずか３ターンで見事なＫＯ勝ちを収め、海賊の親分から船をもらうことに成功した。
レノ「…こいつらゴブリン並だぞ、と」
ツォン「まったく、こんなんで船が手に入るとは、世の中捨てたもんじゃないな」
イリーナ「せっかくだから、準備してから出発しましょう」
４人はストライの魔法を購入し、大海原へ旅立った。
着いたところは、エルフの町。どうやらエルフの王子が病気になっているらしい。とりあえず、西にある沼の洞窟に行って「クラウン」なるものを取ってくればいいようだ。しかし…
ツォン「なんだこの値段は！」
なんとレベル３の魔法は１５００ギル、レベル４の魔法は４０００ギルであった。が、それ以前にイリーナはまだレベル３の魔法すら使えない。一行はとりあえず海でお金を稼ぐことにした。
ツォン「しかし、意味もなく戦闘するってのも暇だよな…」
レノ「お、この１５パズルっていうのはなんだ、と」
レノ「試しにやってみるぞ、と」
…５分経過。
レノ「さっぱりできないぞ、と」
レノ「今日は調子が悪いぞ、と」
イリーナ「やっぱり知性が低いから…」
レノ「ん、なんか言ったか、と」
イリーナ「い、いえ、なんでもありません」
こうして、結局４人は戦闘でお金を稼ぐことにした。数分後…
ツォン「だいぶお金もたまってきたな」
レノ「パイレーツってのは弱いくせに金持ちでいい感じだぞ、と」
ツォン「まったくだ」
イリーナ「でも、海賊とパイレーツって両方『海賊』なのになんで強さが違うんでしょう？」
ツォン「そういえば…なんで違うんだ？」
レノ「色が違うぞ、と」
ツォン「いや、そういう問題ではないんだが…」
…などと言いつつも４人は無事に成長を重ね、準備を整えて沼の洞窟へ出発した。
イリーナ「でも、まだレベル３の魔法１回しか使えませんけど、大丈夫なんですか？」
レノ「世の中なんとかなるもんだぞ、と」
イリーナ「そういうものでしょうか…」
そうこうしているうちに４人は沼の洞窟に到着し、中に入っていった。途中逃げまくりながらもなんとかＢ３までたどり着き、怪しい宝箱の前に立つと、見たことのないモンスターが２匹現れた。すると…
ピスコディーモンの攻撃！イリーナに５３のダメージ！
ピスコディーモンの攻撃！ルードに２８のダメージ！
イリーナ「くっ…ならこっちはファイラで反撃よ！」
…ピスコディーモンたちに２０のダメージ！
ツォン「なら私は攻撃だ！」
…ピスコディーモンに３８のダメージ！
レノ「それならオレも攻撃するぞ、と」
…ピスコディーモンに２のダメージ！
ルード「……」
…ピスコディーモンに１のダメージ！
イリーナ「なかなか堅いわね…それじゃストライよ！」
…ツォンの攻撃力が上がった！
ツォンの攻撃！ピスコディーモンに４６のダメージ！ピスコディーモンを倒した！
レノ「お、１匹倒したぞ、と」
レノ「これで終わりだ、と」
…レノの攻撃！ピスコディーモンに１のダメージ！
レノ「…しょせんはシーフだぞ、と」
ピスコディーモンの攻撃！イリーナに５７のダメージ！
イリーナ「ああっ…」
イリーナは倒れた。
ツォン「イリーナ！くっ…」
…ツォンの攻撃！ピスコディーモンに９３のダメージ！ピスコディーモンを倒した！
レノ「やっと倒したぞ、と」
レノ「宝箱を開けるぞ、と」
宝箱を開けると、そこにはきれいな冠が入っていた。
ツォン「これがクラウンか…さあ、地上に戻るぞ」
３人は無事洞窟から脱出し、エルフの町へ戻ってイリーナを蘇らせ、宿に泊まってから西の城へ向かった。
城の中はまったく人気がなく、玉座に王様が座っているだけだった。
レノ「お前は誰だ、と」
？？？「フハハ…わしはダークエルフの王アストス。そのクラウンがあればわしは真の王となるのだ…」
アストス「八つ裂きにしてくれるわ！」
ツォン「来るぞ！」
レノ「オレにまかせろ、と」
…レノの攻撃！アストスに１のダメージ！
ルード「……」
…ルードの攻撃！アストスに１のダメージ！
レノ「…オレたちいる意味ないぞ、と」
…ツォンの攻撃！アストスに４０のダメージ！
イリーナはストライを唱えた！ツォンの攻撃力が上がった！
…アストスの攻撃！イリーナに２のダメージ！
レノ「…こいつ弱いぞ、と」
アストス「…％＄＃＊＠＆＃＄…」
レノ「何やってんだ、と」
…アストスはデスを唱えた！レノは倒れた！
イリーナ「あ、先輩！」
ツォン「…フェニックスの尾もないのに即死魔法とは凶悪極まりないな」
ツォン「よし、さっさとケリをつけるぞ」
…ツォンの攻撃！アストスに９６のダメージ！
イリーナはストライを唱えた！ツォンの攻撃力が上がった！
…ルードの攻撃！アストスに１のダメージ！
ルード「……」
ツォン「なかなかしぶといな…だがこれで終わりだ！」
…ツォンの攻撃！アストスに１７４のダメージ！アストスを倒した！！
ツォン「ふう…やっと倒したか」
イリーナ「この世界の敵って強いけど体力はないですね」
ツォン「ああ、まったくだ」
イリーナ「…でも、なんでアストスは自分でクラウンを取りに行かなかったんでしょう？」
ツォン「うーん…ピスコディーモンに勝てないからじゃないか？」
イリーナ「あ、そっか」
こうして水晶の目を取り戻した４人は、コーネリアの北にあるマトーヤの洞窟に向かった。すると…
マトーヤ「おお、それは水晶の目ではないか。かわりにこの薬をやるからさっさとよこせ」
マトーヤ「もうおまえらに用はない。さあ、あっちへいったいった」
レノ「…なんてババアだ、と」
レノ「また水晶の目盗んでやってもいいんだぞ、と」
イリーナ「さすがシーフ…」
レノ「まかせとけ…って何言わせんだ、と」
レノ「とりあえずさっさと戻るぞ、と」
４人はエルフの城へ行き、手に入れた神秘の鍵でこれまで開かなかった扉を開けて宝箱を回収し、ニトロの火薬を持ってドワーフの洞窟へ向かった。
そして、開けた運河から外海へと旅立っていった。４人の冒険は、まだはじまったばかり。
第３章 アースの洞窟
外海へ出た４人は、近くにあったメルモンドの町へ立ち寄った。すると、どうやら南西の方角にあるアースの洞窟というところに大地が腐敗している元凶がいるらしい。４人は、さっそくアースの洞窟へ入ることにした。
洞窟に入ると、そこはこれまでの洞窟とは違う空気に包まれていた。マヒ攻撃を繰り出すワイトやレイス、眠り攻撃をするマミーなどが次々と襲い掛かってきた。
ツォン「まったく、敵の数が多すぎだ」
イリーナ「これだから、２Ｄは困りますよね」
レノ「そんなことより、あの宝箱どうにかしろ、と」
レノ「敵が出るくせに中身へぼすぎだぞ、と」
イリーナ「あいつのせいで１回やり直しになっちゃったし…」
ツォン「どうやら宝箱は開けないほうがいいらしいな」
イリーナ「そうですね。どうせたいしたもんは入ってないんだし…」
こうして４人は宝箱をあきらめ、ポーションでちまちま回復しながら、ようやく地下３階までたどり着いた。しかし、突如現れたコカトリスによって、戦闘態勢に入る前にレノとイリーナが石化してしまった。
そして、金の針を１本も持っていなかった４人はあっさり全滅し、洞窟の外に戻されてしまった。
イリーナ「まったく、コカトリスが６匹で出てくるなんてあの洞窟はどうかしてます！」
レノ「しかもいきなり襲い掛かってくるとは卑怯だぞ、と」
数分後、４人はメルモンドの町に到着した。
ツォン「ふう…やっと着いたか」
ツォン「さて、道具屋を探すか…」
数分後。
ツォン「あれ？道具屋がないぞ？」
イリーナ「おかしいですね…もしかしてあの崩れてる家が道具屋だったんでしょうか？」
レノ「崩れるなら武器屋にしとけよ、と」
イリーナ「まったくです」
ツォン「…ということは、エルフの町まで戻れということか？」
こうして４人はエルフの町まで戻るハメになり、アイテムを整えて、再びアースの洞窟に挑戦することにした。
そして、今回は無事Ｂ３の奥にたどり着き、バンパイアとの戦闘に突入したが、２ターンで余裕の勝利。拍子抜けしながら、４人はスタールビーを取って、外へ戻っていった。
４人は巨人の洞窟を通過して土の杖を入手し、再びアースの洞窟に戻ってくることになった。
そして、今回も無事Ｂ５までたどり着き、土のカオス・リッチとの戦闘に突入した。しかし…
ツォン「あれ？」
気づくとそこはアースの洞窟の外だった。
ツォン「確かイリーナがやられて、その後…」
レノ「寝てたぞ、と」
レノ「しかも攻撃されても起きなかったぞ、と」
ツォン「……」
ツォン「…さ、気を取り直してもう１回行くとするか」
こうして４人は再びリッチのところへ向かい、２度目の戦いに突入した。
イリーナ「今度は負けないわよ！」
…イリーナはヘイストを唱えた！ツォンの攻撃回数が倍になった！
…リッチの攻撃！ルードはマヒしてしまった！
…ツォンの攻撃！リッチに８４のダメージ！
…レノの攻撃！リッチに２のダメージ！
リッチ「…＄￥＠％＃＆＊…」
…リッチはブリザラを唱えた！全体に約８０のダメージ！
イリーナ「くっ…」
…イリーナはストライを唱えた！ツォンの攻撃力が上がった！
…ツォンの攻撃！リッチに２０４のダメージ！
…レノの攻撃！（以下略）
…リッチの攻撃！レノは倒れた！！
レノ「…やられたぞ、と」
…ツォンの攻撃！リッチに２４０のダメージ！
…イリーナはストライを唱えた！ツォンの攻撃力が上がった！
…ルードのマヒが解けた！
…イリーナはストライを唱えた！ツォンの攻撃力が上がった！
…ツォンの攻撃！リッチに４５６のダメージ！リッチを倒した！！
イリーナ「ふう…あ、これがクリスタルでしょうか…」
ツォン「そのようだな…」
クリスタルに近づくと、ツォンのクリスタルが茶色に輝き出した！
ツォン「うーむ…見れば見るほどヒュージマテリアだな…」
イリーナ「コマンドマテリアですね」
ツォン「これで全体斬りでも使えれば楽なのだが」
イリーナ「あ、あの魔法陣はなんでしょう？」
ツォン「乗ってみるか」
魔法陣に乗ってワープすると、そこは洞窟の外だった。
ツォン「この世界は進んでるのか遅れてるのかよくわからないな…」
ツォン「さあ、では次のクリスタルへ向かうか」
４人の旅はまだまだ続く。
第４章 グルグ火山
土のクリスタルを解放した４人は、プラボカの南東にあるクレセントレイクの町へ向かい、カヌーを入手して、北西にあるグルグ火山へ向かった。
イリーナ「熱いわね…しかも溶岩だらけ…」
イリーナ「…って先輩なんで溶岩に入ってるんですか！」
レノ「溶岩の中は敵が出ないらしいぞ、と」
イリーナ「そういう問題ですか！」
レノ「見た目ほど熱くはないぞ、と」
レノ「さ、イリーナさっさと入れ、と」
イリーナ「そんなぁ…ツォンさんなんとか言ってやってください！」
イリーナ「…ってもう入ってるし」
イリーナ「わかりました…入ればいいんでしょう！」
…半ばヤケ気味のイリーナであった。
しかし溶岩に入ったおかげで敵とはほとんど遭遇しなかったものの、溶岩の熱気によって徐々に体力は蝕まれ、ポーションもついに底をついてしまった。
イリーナ「だから普通に歩いてくればよかったのに！」
イリーナ「まったく…」
が、次の瞬間、４人の目の前にまばゆい光が飛び込んできた。
ツォン「やっと着いたか…」
レノ「やはりオレの判断は正しかったぞ、と」
イリーナ「たまたま２番目に開けた扉が当たりだっただけじゃないですか！」
レノ「結果がよければいいんだぞ、と」
イリーナ「……」
４人がほっとしたその時。
？？？「おっと…たどり着いただけで満足してもらっちゃ困る」
ツォン「誰だ！」
？？？「私は火のカオス、マリリス。さあ、すべてを焼き尽くしてくれる！」
…ルードの攻撃！マリリスに２のダメージ！
…レノの攻撃！マリリスに１のダメージ！
レノ「結局これか、と」
マリリス「…＄＆＃％￥＊！…」
…マリリスはファイラを唱えた！全体に６０前後のダメージ！
…ツォンの攻撃！３回ＨＩＴ！マリリスに１７４のダメージ！
…イリーナはヘイストを唱えた！ツォンの攻撃回数が倍になった！
…ツォンの攻撃！６回ＨＩＴ！マリリスに３５１のダメージ！
…イリーナはストライを唱えた！ツォンの攻撃力が上がった！
…マリリスの攻撃！レノは倒れた！！
レノ「またオレか、と」
…ルードの攻撃！マリリスに４のダメージ！
…マリリスの攻撃！ルード瀕死状態！
…ツォンの攻撃！５回ＨＩＴ！マリリスに４１８のダメージ！
…イリーナはストライを唱えた！ツォンの攻撃力が上がった！
…ルードの攻撃！（以下略）
…ツォンの攻撃！６回ＨＩＴ！マリリスに６０７のダメージ！
マリリス「ぐぉぉ…」
…マリリスを倒した！
イリーナ「危なかったですね…」
ツォン「まったくだ…」
クリスタルに近づくと、ルードのクリスタルが赤く輝きだした！
ルード「……」
ツォン「…さあ、魔法陣に乗って帰るか」
外に出た４人は、一度町へ戻った後、飛空石があるという氷の洞窟へ行くことになった。そこには、今までとは比べ物にならないほどの強敵が待ち受けていた−。
第５章 氷の洞窟
イリーナ「今度は、やけに寒いわね…」
ツォン「極端なところが多いな…」
レノ「寒いときは走るに限るぞ、と」
イリーナ「あ、先輩、待ってください！」
こうして走りながらモンスターをかわし、飛空石のところまでたどり着いた４人。しかし…
レノ「どわー、と」
…レノは落とし穴にはまってしまった！！
ルード「……」
イリーナ「これは…どうすればいいんでしょう…」
ツォン「とりあえず後を追いかけるか…」
レノの後を追いかけて落とし穴に落ちた３人。すると…
ツォン「…なんか強そうな敵が出てきたぞ！」
レノ「すたこらさっさ〜、と」
…レノは逃げ出した！しかし回り込まれてしまった！！
…ホワイトドラゴンはふぶきをはいた！全体に１２０のダメージ！
…ホワイトドラゴンはふぶきをはいた！レノは倒れた！ルードは倒れた！イリーナは倒れた！
ツォン「……」
…ツォンは逃げ出した！しかし回り込まれてしまった！
…ホワイトドラゴンはふぶきをはいた！ツォンは倒れた！
…気がつくと、そこは洞窟の外だった。
ツォン「なんだ、あのドラゴンは…」
レノ「ドラゴンが複数で出てくるなんて反則だぞ、と」
気を取り直して再び洞窟に入り、再び飛空石の前までたどり着いた４人。
イリーナ「まっすぐ行くと落とし穴があるみたいだから後ろから行きましょう」
ツォン「よし、後ろからいくぞ」
レノ「了解、と」
飛空石の後ろへ向かって走っていったレノ。しかし…
レノ「どわわー、と」
やっぱり落ちてしまったレノであった。
ツォン「…後ろにも落とし穴があったみたいだな」
イリーナ「どうなってるんでしょう…」
結局また落ちてしまった４人は、とりあえず前へ進んでいった。すると、突然変なカッコのモンスターが現れて、怪しげな呪文を唱えた。すると、どこからともなく緑色の霧が発生し…
レノ「＄＃＠％、と」
ルード「……！」
突然レノとルードが倒れてしまった！
ツォン「な…なんだ！？」
すると、今度は紅蓮の炎が巻き上がった！
ツォン「…イリーナ、大丈夫か？」
イリーナ「……」
…イリーナは逃げ出した！しかし回り込まれてしまった！
…ツォンは逃げ出した！しかし回り込まれてしまった！
ツォン・イリーナ「……」
気がつくと、そこはまたしても洞窟の外だった。敵のあまりのえげつなさにかなりやる気をなくしかけていた４人であったが、仕方なく洞窟に入り、飛空石の前までたどり着いた。
ツォン「ここまでは来れるんだよな…」
ツォン「あとはここで落ちなければいいのだが…」
イリーナ「今度は慎重に全部調べてみましょう」
レノ「じゃあとりあえずたたいてみるぞ、と」
すると…
レノ「どわーー、と」
上半身は完全に落ちていたレノであったが、かろうじてルードに支えられ、事なきを得た。
レノ「あぶないあぶない、と」
レノ「これは慎重にいかないと危ないぞ、と」
ツォン・イリーナ・ルード「……」
こうして４人は慎重に落とし穴捜索をすることになった。すると…
イリーナ「なにこれ！まわり全部落とし穴！？」
イリーナ「ロンダルキア洞窟でも落とし穴より普通のマスのほうが多いのに…」
ツォン「…どうしろというんだ？」
レノ「よし、ここは神羅のカール・ルイスと呼ばれたオレにまかせろ、と」
そう言い残し、大きく助走を取ったレノ。
『ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…』
思いっきりスピードをつけて、いざジャンプ！が…
『ヒューン…』
レノ「のわーー、と」
…助走をとりすぎて、ジャンプする前に落ちてしまったレノであった。
ツォン「…いくらすごい選手でもファールは記録にならないからな…」
こうして再び落とし穴に落ちた４人は、順調に前に進んでいった。しかし…
ツォン「なんかピスコディーモンみたいな敵が出てきたぞ」
…ピスコディーモン（仮）の攻撃！レノに３のダメージ！
レノ「こいつ弱いぞ、と」
が…
レノ「＃＄＆＠、と…あれ？」
…レノは倒れてしまった！
…ピスコディーモン（仮）の攻撃！ルードに２のダメージ！ルードは倒れた！
ツォン「…？？？」
イリーナ「とりあえず逃げましょう！」
…イリーナは逃げ出した！
ツォン「なんだあいつは…」
イリーナ「さあ…毒針でも持ってるんでしょうか」
ツォン「…なんだそれは」
ツォン「まったく、お前もたくましくなったもんだな」
イリーナ「えっ…」
ツォン「まあ、変わってないと言えばそれまでだが」
ツォン「ん？ちょっと顔が赤いぞ？風邪でもひいたのか？」
イリーナ「いえ…」
ツォン「ここは寒いからな。飛空石を取ってさっさと出よう」
イリーナ「…はい！」
…既にレノとルードのことなどこれっぽっちも考えていない２人であった。そして…
ツォン「お、あそこに階段があるぞ」
階段を上がる２人。しかし…
ツォン「あれ？」
イリーナ「外…ですね」
ツォン「あんなところから入ってきた記憶はないが…」
イリーナ「…てことは、もしかしてまた入らなきゃいけないってことですか？」
ツォン・イリーナ「……」
こうしてまたやり直すハメになったのであった。で、いつも通り飛空石の前までたどり着いた４人。すると…
レノ「よし、今度はファールしないように、と」
再び大きく助走を取ったレノ。
『ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダ…』
思いっきりスピードをつけて、いざジャンプ！が…
『…ゴンッ！』
レノ「ごわーー、と」
レノは天井に頭をぶつけてそのまま落下してしまった！！
ツォン「……」
イリーナ「…やっぱり、他の方法を見つけるしかないようですね」
ツォン「…そうだな…」
こうして、結局また穴に落ちることになった４人。すると、今度は危険な敵に遭遇せず、先に進むことができた。そして…
レノ「お、この部屋がなんか怪しいぞ、と」
ツォン「おい、うかつに歩き回らない方が…」
『ヒューン…』
またしても落ちてしまったレノであった。仕方なく、後を追って穴に落ちる３人。すると…
ツォン「…飛空石だ！」
イリーナ「本当だ…まさかこうやって取るとは…」
レノ「やはりオレの言った通りだったぞ、と」
ツォン・イリーナ「さすがシーフ…」
こうして飛空石を手に入れた４人は無事外に脱出し、飛空船が沈んでいるというリュカーン砂漠へ向かった。そして、船を川の河口につけ、カヌーに乗り換えて上陸し、砂漠で飛空石をかかげた４人。すると…
レノ「お、出てきたぞ、と」
ツォン「…小さいな…」
イリーナ「確かに…でも、チョコボとか乗せるわけじゃないから別にいいんじゃないですか？」
ツォン「そう言えばそうだな」
ツォン「…しかし、この船はどうするんだ？」
イリーナ「さあ…ほっとけばいいんじゃないですか？」
ツォン「まあ、もともと海賊船だし、ほっとくことにするか」
こうして、４人はいよいよ空へ旅立った。冒険は、北の大陸へ−。
（第３巻へつづく）
なんかレノがかなりギャグキャラにされてますね(^^; よかったら続きも見てもらえるとうれしいです(^^)/