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  自分の心に素直であろうとした
  それはできないと理解した
  何か夢を見ていたのかい?
  君に許される自由があるとでも?
  (024)


  「信じる」のは難しいが
  「信じない」のは心苦しい
  「信じられる」なら幸いだが
  「信じられない」なら仕方ない
  (023)


  生きた世界にさよならだ
  救いがないのは知っている
  それでも信じてしまうなら
  それは仕方のないことだ
  (022)


  いつまで囚われているの
  魔法はとうに解けているよ
  そこにはもう誰もいない
  君を満たす絶望はいない
  (021)


  全部、嘘だ
  この気持ちも、未来に向けた願いも
  生き続けているこの世界も
  そこに存在している僕も、全て嘘だ
  (020)


  夜が来る 世界が静まる
  すると目を覚ます 奥底にあったものが
  消えたわけではない
  それは常に 近くに在るのだ
  (019)


  心の奥底に青白い炎を宿らせて
  静かな怒りを滾らせる
  ねえ、それは、誰に向けられたもの?
  自他すべてを孕んだ、世界に対するもの
  (018)


  誰かに助けられるなんてごめんだと思った
  返す当てのない借りなんていらない
  気持ちよく借りられるわけがないから
  救えない者の、哀しい決意
  (017)


  なぜ不自由な言葉で伝えようとするのか?
  なぜ言葉の不自由を思い知ろうとするのか?
  そこに自由を見出せるかどうか
  私は今も、試しているのだ
  (016)


  懐かしい思い出に浸るほど歳ではない
  別離の淋しさに涙するほど幼くもない
  今はただ、ひとつの心残りを胸に秘め
  いずれ訪れる再会の日まで
  (015)


  埋めることはできても消すことは叶わない
  ほとぼりが冷めても水に流れてはいない
  全てを無かったことにしたいのかな?
  「お前は何様のつもりだ?」
  (014)


  誰も気付こうとしない
  誰も知ろうとしない
  誰も解ろうとしない
  誰にも悟らせようとしない
  (013)


  そのとき私は泣き出したい衝動の中
  その人の顔を見ながら思ったのだ
  どうして私はこの人を愛していたんだろう
  どうしてもっと早く殺さなかったんだろう
  (012)


  空を飛べる夜がある
  満月が落ちていく瞬間 君の横顔が見える
  知らない顔だけど知っている
  僕は君を知っている
  (011)


  信用できるのかを見ているのではない
  愛せるのかを見ている
  どれほど長く時間を共有していようと
  愛せない人間に本心は見せない
  (010)


  私はただこういう人なの
  嫉妬している
  その奥で深く憎んでいる
  そして時折 それを隠しきれずにいる
  (009)


  この世界に生まれた奇跡に
  意味を求めてどうするんだ?
  (008)


  神様でさえ三度まで許してくれるけど
  僕は意外と、一度さえ許さない
  (007)


  「最近元気ないね」 言われると嬉しいね
  「そんなことはないよ」 笑顔で するりかわして
  フリダシ ニ モドル
  (006)


  この願いは成就されない
  成就されたら意味を失くしてしまう
  叶わない願いを理由にして
  今を生きている僕の矛盾を愛して
  (005)


  君以外の誰が
  君以上に
  君を理解している?
  (004)


  気持ちは分かると軽々しく口にする人間に
  気安く心を許してはいけない
  そういう人間に限って
  人の気持ちなど分かっていないのだから
  (003)


  いくら言葉を尽くしても
  時が来るまで解らない。
  例えそれを知っていても
  やはり言葉を尽くすしかできない。
  (002)


  僕らはそう簡単に自己を変えられない
  だから、「変わったね」なんて言葉は
  そうそう簡単に吐くものじゃない
  (001)


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