JH2CLV's Topics & Memorandam
March 2010

Mar 29. 2010  またしても雪の福井市
3月も終盤。ついこの間新年を迎えたと思ったらもう年度末だ。学校関係は春休みで新入生を迎える準備をしているのだろうか。新入生は期待と不安一杯の時期に違いないが、それを見守る親御さんたちも同様だろう。我が家も未だ学生を2人抱えており、成人したとは言えこの季節になると気になるのは親バカだから?・・・。
ところで単身赴任先のTVニュースで、137年の歴史ある小学校が廃校や休校になったと先週続けざまに紹介されていた。気になり「廃校・休校」でインターネット検索すると多くの事例にヒットし驚く。そして、これが日本の現実なのかと呟く。少子化とはいえ未だ人が住み生活がある地域から学校が消えると言うのは寂しい。田舎がどんどん年老いていく感じがして辛い。何とかならないものだろうか・・・。お別れの唄を歌う、あどけない子供たちの顔が忘れられない。
29日は静岡も雪で近傍の山の稜線が白くなったとカミサンから連絡。福井では昼食時に風に雪が混じり、夜再び降り出し数cmの積雪になった。写真は22時頃、「さくら通り」宝永交差点から東に見た様子。「雪化粧の桜越し満月」をカメラに収めたが、アルコール変調での撮影はフォーカスが甘くとても披露できるモノではなく残念。

Mar 28. 2010  1Hz比較のPLLって現実的か?
訳あって、先月からGPS受信機を突いていた。素晴らしい周波数安定度で、測定器群の基準周波数の座を奪った。その最中、昨今のGPSモジュールの安さに驚き、試しにと「ANT&受信基板」を購入し戯れている。当HPのTest&Dataで概要を報告している。衛星を補足すると、受信基板から高安定の1pps(1秒パルス)が出力される。この1ppsと、基準となる10MHzのVCXOを1/10000000分周した1Hzパルスとを位相比較してVCXOを制御すれば、高安定な10MHzSGができると考えた。いわゆるPaseLockedLoopだ。裸のVCXOは冬季の室温変化に対し±数10Hzの変動でお話にならない。良くても10ppm程度だ。ところが1ppsロックが実現すれば1ppb以下が実現する。そんな勢いで実験を始めたが、色々やっていくうちに1/10000000分周の限界を感じ出した。超々スロー制御なのだ。詳細は前述のサイトに譲るが、右はその一部を示したもの。両者の波形の立ち上がりを位相比較するのだが、VCXOの周波数を最低にして意識的に追い込もうとしても、両者の接近速度は12.5ms/hで、これまでに2時間。立ち上がりが揃うにはリニアに変化しても未だ8時間かかる。しかも電源投入で何処で立ち上がるか分からない。これは実に厄介な状況だ。

Mar 26. 2010  どうなっている今年の天気・・・情報過多の昨今
今年の天気は良く分からない。朝目が覚めると曇っていたが、7時45分のニュース冒頭で足羽川が映ると何と横殴りの雪。慌てて窓を開けると写真如く雪化粧。僅か30分でこの状況だ。もう雪はうんざりだと思ったが1時間程度で止み昼までには溶けてしまった。その後、曇ったり雨が降ったり最後は晴れたりと、何でも有りの一日だった。車のタイヤ交換はやはり4月にした方が良さそうだ。さて、 最近はネットが情報入手で大いに役立っている。オンマウスは昔から購読しているCQJARL-NEWSQSTQEXRFワールドFDI59・・・。しかし最近は見出しだけ見て積み上げている事が多い。要するに中身を読んでいないのだ。特に雑誌は今が旬であり、積み上げたら意味が無い。反省することしきりだが、逆に言うとそんなに必要な情報じゃないのかも知れない。新聞もゴミになるばかりなので止めて久しい。しかしそうなった背景に明らかにネットの存在がある。23日夜、NHKの討論番組でメディアの将来について議論していた。歴史ある地方紙が廃刊に追い込まれたり、ローカル放送局が自主番組を制作出来なくなったりの米国を見て遂に来たかと・・・。自宅でも情報整理が必要なのかも知れない・・・情報が氾濫し頭が追い着かない状況だから。

Mar 20-22. 2010  帰省・・・川崎・小金井・北名古屋・・・行ったり来たりの1000Km
3週間振りの帰省。20日6時半に福井を発ち三好IC下車。三男を拾い豊田IC から再び高速に。ところが岡崎まで大渋滞。以前高速が渋滞で下道を走ったらもっと酷い渋滞で困惑した事がある。だからあっさりと高速に戻り、果敢に渋滞の中へ紛れ込む。しかしやっぱり止まったりノロノロの連続は辛い。それ以外に牧之原SAの先でも渋滞があり、清水着は13時に近くヘトヘトだった。翌21日は6時半にカミサンと家を発ち次男の引越し支援で川崎に向かう。未明に猛烈な雷雨があり親戚では電話とTVブースタがNGになった。夜明けと共に雷雨は東へ去ったが、それを追いかける格好で高速を走る。裾野〜県境辺りは濃霧で視界が悪くスピードが上がらない。しかし神奈川に入ると天気が回復しあっという間の8時前に川崎着。懐かしの多摩区東生田。東京単身赴任時代を思い出してしまう。引越し支援は新居となる東小金井へ 3回にわたり満載の荷物を運ぶ。それにしても物持ちの良さはオヤジにそっくりと苦笑。しかし東京の渋滞は計算には無く予想外の時間に…。日没後箱根と富士山のシルエットを見ながら帰路を急ぎ、清水に戻ったのは20時半。写真は多摩川京王線と東名越し富士山。22日はカミサンと北名古屋を訪ね福井への帰路に就く。

Mar 13. 2010  ついに交換FOMA携帯電話から一週間・・・その他諸々
5年程使った写真左のFOMA_P900iV。図体は大きくずっしり重く、電池の持ちは最悪。インナー・カメラはサイケな色になり、接触も悪く時々受話音が断になる。だけど昨年9月に電池交換したばかりだから勿体無いと貧乏根性丸出しで、不便や不具合は技術力でカバー!とのんきな事を言っていた。しかし電池は毎日充電の大飯喰らい、そして携帯を頭に叩きつける接触不良対策にカミサンの「みっともない止めて!」の声。さすがに背水の陣。そして今が潮時と3月14日、意を決しDOCOMOへ。遂に愛着ある初期FOMAを交換するハメになった。シンプルなのをと案内の女性に伝えると今は「全てワンセグTV付き」だって。では電池が持ちリーズナブルなのをと言って出てきたのが写真右のN-05A。確かに電池は元気で一週間無充電だ。使い易くメモリもMicroSDに変わり2GBを投入。今まで32MBだったのが嘘の様だ。ポイントが9Kあり予想以上にリーズナブルだった。携帯は便利だけど、我慢を知らない人間を世界中に作る様な気がする。オンマウスは本日昼尋ねたJR福井駅前西口で行われたイベント会場。職場の出展があり覗いてみたがちょっと閑古鳥か・・・。いきなり"綿つみの歌"で始まったステージに30年前のバンド時代を思い出していた。
この日はJR駅前に出たついでに勝木書店に立ち寄った。GPSの1秒パルスを利用したPLL回路の製作と調整を行っている事もあり、久々に最近のPLLを勉強してやろうとCQ出版の高周波PLL回路の仕組みと設計法を購入(写真)。そう言えばPLLとの出会いは高校3年(1972年)の学校の図書館、誠文堂新光社の電子展望(休刊)との出会いに遡り感慨深い。その後別冊PLL活用ガイドを購入したが、37年過ぎた今でも良きバイブルだ。当時からのスタンダード版のPLL-ICに先人達の努力や夢を感じる。さて、米国のハムN6WK/Gordonから先週突然メールが届いた。昔のJR/TX-599ラインのリモートケーブルが欲しいらしく、製造販売している富山TMTサイトの写真を添付してあった。そしてTMTは高価だとしてコネクタを入手できないかと泣き付いてきた。それではとまたボランティア癖。「待ってろ!」と返事。それでマルツ電波に赴きヒロセのコネクタを買う。と、ところがGordonから届いた写真を見るとPin数は同じだが配置が違う。オンマウスは「これを送るから」と撮影したものだが、大慌てで返品に戻った。返品したのは1600シリーズで目的は1300シリーズだった。福井では入手が難しく、地元に無いのでと再び「待ってろ!」メールを送った。

Mar 9. 2010  忘れた頃の積雪
そう言えば3月9日に雪が積もった事を記すのを忘れていた。遅ればせながら記憶と日記を頼りにその日の様子を記すことにした。したがってこの欄は後日、3月18日に記したものである。
…ようやく暖かくなりかけたのに、ただでさえ不安定な福井の天気。もうこのまま春が来るだろうと誰もが思っていた。同僚の一人は早くも車のタイヤを冬用から夏用にハメ変え自慢していた。自分も遅れをとらないように何時交換しようかと時機をうかがっていた。通勤途上の植木の雪吊りも、役目を終えたとばかり外される光景が目に付いていた。と、ところがこの雪。この日の朝は室温12℃とその前日と変わらなかったから、まさか雪が降るとは思わなかった。ところが昼頃から気温が下がり雪がチラつき出しあっという間に積り出した。夕方にまでに完全に雪国に戻ってしまった。どうだろうニュースでは8cmとか言っていたが、翌朝の感じでは10cm程度は積もったような気がする。おかげでこの日の帰宅と翌朝の通勤は長靴姿だった。
写真は10日朝9時、毎日安全祈願する宝永2丁目の不動妙王の通り。ちなみにその日の朝は室温10℃。しかしさすがに3月、日中の気温は真冬程には下がらず、雪は晩までには溶けてしまった。

Mar 6. 2010  久々に戯れるPLL(Phase Locked Loop)・・・所用で勝山市へ
もう何年も前のことなどで何時だったか忘れてしまった。久し振りにPLLの実験を行った。実は昨日、ポジティブエッジトリガの位相比較器に懐かしい74HC4046を使ってみようとマルツ電波に問い合わせた。このICには3種類の位相比較器(EX-OR、SR-FF、JK-FF・・・これを使う)が内臓され非常に融通性がある。ところが在庫無しのつれない返事。それではとお馴染みのサトー電気の通販に頼ろうと思ったが、週末に間に合いそうにない。そこで大須アメ横に職場が近い友人のJJ2NYT中西氏にお願いし、タケイ無線で購入し送ってもらう事にした。中西氏からのメールでは夕方になりそうだったが早くも午前11時には届いた。早速基板に実装し、XO(X-tal OSC)の微調整をし外部からリファレンスを放り込むと見事にロック。やったぁ!とラジオ少年の感激・・・と行きたいが、実は外部SGの10MHzと内臓10MHzXO分周の1Hzとのポジディブエッジ比較。これでエッジが揃うとロック状態になるようだ。本来ならGPS-Rx出力の1Hzと比較しなければいけない。まぁ感じとしては問題なくロックしそうな雰囲気である。写真はロックさせて何時間か放置した様子。ロック入力が無いと数Hz程度の変動がある。ロックすると全く動かず見事である。
奥越勝山市のゆめおーれ勝山で所用があり午後赴く。奥越方面は昨年暮れに大野市のJA9BOH宅を訪ねて以来だ。遠いと思っても車を飛ばすと30分程度で着いてしまうから驚く。時間があったので何気なく階段を2Fへ上った。そしたら何とかつて隆盛を極めた勝山の機織の歴史が博物館となって保存されていた。糸を紡ぐ仕掛けやそれを撚り合わせ、更に織る仕組みが手に取る様に分かり楽しい。多くの女工さん達の長時間労働によりこの産業が支えられていた事も、展示資料や写真から分かってくる。それにしてもこの「ゆめおーれ・・・」、元々機織工場だったらしいが、2年程前に50m程の移築を果たし現在の場所に。1辺50mはあろうかと思われる木造建屋を、ジャッキアップし市民数百人の牽引でコロ上を転がしたのだ。そのイベントもそうだが、古い物を資料として後世に残したいとする勝山市の皆さんの心意気を感じないだろうか。展示品してあった自動紐織り機が織り出した紐をスタッフの方から記念に頂戴しご満悦だった。それから何故かポツンと再生式真空管ラジオが展示され驚いた。所用は17時前に終り帰路に就く。市街地に積もった雪の殆どは溶けているが、周辺の山に目をやると未だ白い。春は未だ遠いかと言う印象だ。

Mar 5. 2010  International Postal Money Order form USA
米国の友人DavidからInternationa Postal Money Orderが届いたのは1週間前だった。送ることは幾度かあっても受け取るのは今回が初めてだった。昼休み福井中央郵便局へ赴く。受付を訪ね恐る恐る提出すると「印鑑が必要」とあっさり門前払い。外国人が受け取る場合はサインだけでOKじゃないの!とゴネるが、法律で決められているからとときっぱり。それで職場へ引き返し、Money Orderに住所と名前を書き日本式に印鑑を押して再び郵便局へ。ところが今度は、「宛先に住んでいることを証明するモノ」を求められた。単身赴任で住民票は実家にあるため運転免許証や保険証等は全く効力が無い。財布に突っ込んであったカードを10枚程カウンターに並べたが全くダメ。そして又しても相手にされず今度はアパートへ公共料金の領収書を取りに戻った。ガスの領収書だが、こんなモノで証明できるのかとブツブツ…子供の使いみたいで情けない。これで大丈夫だろうと提出すると、今度は係りの人がその処理に自信が無いらしく別の人と相談を始めた。するとそこも自信無さげで、結局5人程の職員が集まりMoney Orderを囲み丸くなった。待つこと20分、ようやく換金が実現したが、本日の交換レートは$1=\88と予想外の円高にガッカリ。

Mar 2. 2010  TL-922のバンドスイッチ頒布のご案内
JA1IIV窪寺氏は、10年以上前からHPA用真空管(4CX800A)・タイト製バンドスイッチ・プレートRFC等の部品を、ボランティアで頒布されている。CQ誌の「売ります・買います」で案内を出されていたのでご記憶の方も多いと思う。私も当時よりお世話になり、自作HPAのタンク回路の切替に使っている。今回要望の多かったKenwood/TL-922のバンドスイッチを新規に製作され世界のHam向けに頒布活動を始めた。Kenwoodは既に部品供給を完了しており、放電で溶解した接点を見て途方に暮れる皆さんの朗報になるに違いない。少しでもお手伝いしよう拙作サイトで紹介を始めた。左は海外向け案内ロゴ。