ダブルオーブンOCXO108663の実力(Apr 17. 2010)
GPSの1ppsロックの実験の過程でダブルオーブンのOCXOをネットで入手。
UCT社のOCXO108663-01がそれだが、OSCILLOQUARTZ社のOCXO8663と同等らしい。
写真はその雄姿。UCT社サイトは所在不明でOCXO108663-01のデータは閲覧することは出来ないが、OSCILLOQUARTZ社のOCXO8663は同社サイトにリストされている。
入手したものは4dBmの正弦波出力で、温度管理された室内なら2E-10、温度管理なしでも2E-9の実力があると出展者の弁。
電源は12Vで、電流は電源投入時0.66A、安定時0.2Aとなっている。
OCXOにはVref_outと称する安定化電源出力がある。これとVRを使いVc_inputへ電圧を与え発振周波数を決定する。
早速ヒートアップし周波数精度をみた。GPS-RX出力の10MHzを基準にオシロで比較波形が静止する位置に周波数を調整。1周期ズレに要する時間は容易に10分を越え、短時間だが10MHz比で1.7E-10の実力を示した(10MHz+1/60x10=10,000,000.0017MHz)･･･スゴイ。
一定時間かけて調整すれば1E-10に追い込めるものと思われるが、それ以上を期待するにはやはりGPSの力が必要になりそうだ。
ちなみVcc=12V、Vref=7.5V、Vc=5.45V、室温20℃。
Vcが一般のロジックレベルより高いので、ロジックICによる制御にはOP-AMPなどで3V程度レベルシフトする必要がある。
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