AMPHENOL 74868をR-390A平衡アンテナコネクタに使う(Oct 6, 2011)
Yahooオークションに兵庫県加古川市のBMさんが「AMPHENOL74868」の新品を\1000で出展している。 一見するとそれはR-390Aの平衡型アンテナコネクタに酷似している。 ところがよく見ると差し込むときにガイドとなるスリットが、R-390Aの場合と90度異なる。 そのままR-390A側のコネクタのガイドピンにスリットを合わせると、2本のコンタクトピンは受け側より90度ずれた位置になり挿入できない。 そこで、コンタクトピンをホールドする円筒型絶縁材(樹脂製)に掘られたスリットの位置を90度変更する。 変更と言ってもオリジナルのスリットは変えられないので追加と言う方が適当だろう。 スリットの追加は絶縁材をバイスで固定し、金鋸で慎重に溝を掘る。 金鋸の幅が狭い場合は細いヤスリやカッター等を使い広げる。 幅がぴったり来る金鋸は中々見当たらないのでヤスリやカッターは必須かも知れない。 この作業は数分で完了する。 これによりローコストで専用コネクタを手にする事ができる。 ちなみに単芯の同軸ケーブルの接続は、シールドと芯線の間にリード線を深く侵入させ、これを芯線と同じ長さに切断しコンタクトピンへ半田付けする。シールド側は通常通り金具とパッキンにワッシャを使って締め付け固定する。 左はAMPHENOL 74868の構成品。左下は金鋸でスリットを掘っている様子。下は90度回転させたコンタクトピンの様子。 専用コネクタが入手できず、裸のコンタクトピンを恐る恐る差し込んでいる皆さんには吉報と思うがどうだろう。




R-390A/URR関連Webサイト
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 3.R-390A/URRの3rd Mixer不良と電源マイクロSW不良修理(Sep 17, 2011)
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