野鳥撮影を一緒に勉強しませんか!(4回目)

 

 私も野鳥撮影を始めてから10年経ったものの、いまだに解らない事ばかりです。
 そこで、皆さんと一緒に勉強させて頂くコーナーを設けることにしました。
 合わせて、今から写真撮影を始めたい方たちに撮影方法及びマナーを紹介させて
 頂くことにしました。(ああ、身の程知らずとの声が聞こえる)
 是非ご参加下さるようお願いいたします。

 

*野鳥撮影を始めたい方へ(C実践パートU)

 突然、更新したくなりました。内容の輪郭がイメージされるとすぐに行動してしまう性分です。
それを世の中では気まぐれといい、私は適当と呼びます。
 今回はまずフィルムの話からしたいと思います。私の場合、野鳥撮影についてはポジフィルム
(スライド用)感度100を中心に、天候次第で50を使う並行利用としています。昆虫や野草は
50のみ使用しています。この数字が小さいほど粒状性がいい、判りやすく言えば大きく写真と
して伸ばした時に綺麗に見れます。しかしその選択はシャッター速度を犠牲にし、ブレた写真を
乱発する可能性を高くします。最近、解像度が良くなった為にポジフィルムの400でシャッター
速度を優先する方も増えてきました。どれがいいかは人それぞれの価値観の違いがある為に
断言は出来かねますが、フジのプロビア100Fはとても発色がよくてこの秋も野鳥と紅葉という
イメージで撮影に威力を発揮しました。ネガフィルムからポジフィルムへの変更を考えておられ
る方には、使って頂きたいフィルムではあります。ネガフィルムでは本当の初心者は400を、
そこそこ経験のある方は100がベストでしょう。
そしてフィルムの保管には極力使用するまでは冷蔵庫に保管しておくのが無難です。また使用の
為に持ち歩く時も熱がたまる場所には入れないように。フィルムの撮影時に持っていく本数ですが
、自分が平均して撮影する本数の3倍(平均1本なら3本)は最低ストックとして持ち歩いたほうが
いいと思います。私も過去にフィルムを余り持って来なかった為に、くやしい思いをした事が何度
かあります。最後にフィルムは写真の命ですから大切に扱いましょう。(自戒!)
 さて今回の実践編ですが、ボケの使い方を説明したいと思います。私の場合は昆虫や植物を
撮影している為、バックまたは前ボケにとても気を使います。これは野鳥写真でも同じでボケの
処理を誤るとひどい写真にはなってしまいます。
なかなか初心者の方にここまで求めるのは難しいと思いますが、野鳥を見つけてファインダーを
のぞいた時にできるだけ野鳥の前後を確認するよう心がけて下さい。
例えばカワセミが枝に止まっているとします。確かに撮るだけで絵になる野鳥ですが、前に枝が
かぶっていたり、後ろの枝や葉がうるさくてカワセミの美しさが表に出ず、背景に埋没する場合
が多いのです。撮影者が動けば野鳥が飛んでしまう状況ではどうにもなりませんが、弱冠の移動
が出来る状況ならばバックと光線の状況を考えて動いてみましょう。そうすることで違った結果を
得られることも多いのです。難しいのは黒バックと天気の悪い日に多い白バックです。黒バックは
野鳥の色を飛ばしてしまうのでマイナス補正を、白バックは逆に色が濁りやすいのでプラス補正を
心がけましょう。(但し、プラス補正はシャッター速度を遅めますので注意してください。)
また山野の鳥の撮影時には樹木にとまっている場合が多いので、撮影していく中でバックまでの
距離がこれ位ならこのボケになるという事を経験し、その後のデータとして生かすことが重要です。
水バックも光線を的確に使うことが出来れば、とても素晴らしいボケを作ることができます。
野鳥写真とはいかに画面の中で鳥の存在を浮き立たせることが出来るかが基本だと思います。
もちろん逆効果を狙った撮影方法もありますが、初心者の方はとにかく野鳥を目立たせる写真を
撮ることを考えましょう。野鳥写真は基本的に絞りは開放になると思います。
次回の撮影時に実践してみてください。
最後に野鳥に近づく私のテクニックを一つ、お教えしましょう。私は野鳥を見ないで近づくことにして
います。野鳥は結構見られることを敏感に察知しますので、全く違う方向にカメラを向けてそちらを
撮影するフリをしながらゆっくりと進みカメラを下ろした後、ゆっくりとレンズを野鳥に向けるのです。
その際はファインダーから顔を外さないように。顔を上げるとダメですよ。騙されたと思ってやって
見てください。私は8割方成功しています。(後の2割になった!騙された!と言われましても責任
は一切もちませんのであしからず。)次回は実践パートVに進みます。何か取り上げてほしいという
事がありましたら御連絡ください。私なりのいい加減な説明で皆さんが苦労するでしょうけれど。

 

*そこそこの腕をお持ちの方(本人含む)へ

(C飛翔時の撮影方法について) 

  

   下記写真撮影データ  
 
   500ミリレンズ使用 f4 オート
   フィルム フジカラープロビア ISO100

                                                             

ミサゴの写真

 

撮影状況について

大阪南港野鳥園の展望塔から撮影したミサゴです。
何十回も挑戦してこの位の写真しか撮れませんでした。
目にピントが合うように注意して撮影しているつもりなんですが。
正直、ミサゴのスピードに追いつくのが精一杯でした。
 
 
飛翔時を撮影する場合はなかなか構図を考える余裕がありませんので、
とにかくシャッターを押してみたという写真が多くなります。
(結果オーライといった行き当たりばったり撮影)
ミサゴの本来の美しさを表現することも出来ず、とても残念な結果となりま
した。またのピントの甘さも気になります。
みなさんは上記の写真をみてどこに問題があると思われますか。
ご意見をお待ちしております。
 

 

 飛翔の撮影について
 

飛翔時の野鳥の撮影ほど、私が苦手なものはありません。
猛禽類にしても、南港野鳥園に多くやって来るまでは余り興味はありませ
んでした。
また手持ちの撮影はほとんど経験がなく、猛禽類が頭上を飛んだ場合の
写真は皆無に等しい状態です。
小鳥類などはとても追いつけませんし、カモやカモメにしても全くいいアングル
で撮影したものがありません。雑誌で素晴らしい飛翔の写真を見る度、羨まし
くなります。何かいいコツがありましたら、何卒ご教授願います。
よろしくお願い致します。

 

過去の勉強内容を見たい方は下記をクリックしてください

1回目(2000・4.7)

2回目(2000・7.14)

3回目(2000・11・17)

5回目(2001.・6・6)

6回目(2001・12・30)

 

私の機材紹介

 

 

 
            
               
               
               
 

 

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