三門内部の特別公開
知恩院の三門内部
あっと驚く世界がそこにある。極彩色も鮮やかに大切に保存されている、それでも近寄って見ると壁や柱に落書きがあるのが残念。
京都非公開文化財特別拝観というのが春秋の2回行われる。この期間だけ公開される。
京都の三門の代表は、知恩院、南禅寺、東福寺で、いずれも特別公開される。
知恩院 三門(国宝) 現存する木造門としては日本最大。高さ約24m、幅約50m。
建立は徳川二代将軍秀忠。二条城を見晴らすことが出来、江戸への要路に当たるこの地は徳川の京都支配の象徴とも言える。
内部の中央には釈迦牟尼(如来)座像、脇侍2体。左右に8体ずつ十六羅漢像。内部装飾の画工は狩野探幽をはじめとする狩野派。とにかく柱、壁、天井とすきまなく描かれている。
上記左前方の木像は、五味金右衛門豊直夫妻。この三門を大工奉行と妻で、普請費用が大幅に超過した責任をとり、共に自刃したと伝えられる。
百寺巡礼 知恩院公開日のせいか三門も華やか。いつもは閉まっている正面の扉も開いていた。 三門から市街地方向 三門から男坂
南禅寺 三門 歌舞伎で石川五右衛門が「絶景かな、絶景かな」というのがこの三門からの景色である。建立時期と30年ほどずれているので創作だが、それはそれで楽しい。
三門は、藤堂高虎が大坂夏の陣でなくした多くの部下の冥福を祈るために寄進。金地院崇伝が南禅寺との仲介を行った。
高さ22m。
内部は、知恩院の内部とほぼ同じ。中央に宝冠釈迦如来像と2体の脇侍。左右に8体ずつの十六羅漢像。内部装飾も狩野探幽をはじめとする狩野派。
違うのは、寄進の趣旨に従い、藤堂家のなくなった武士の位牌がずらっと並んでいる。徳川家康と藤堂高虎の像、金地院崇伝の像がある。
百寺巡礼 南禅寺三門の楼の上に人が見える。
拝観は並んで待つことになった。三門から市街地を。絶景かな〜。 永観堂の多宝塔も見える
東福寺 三門 百寺巡礼 東福寺