東寺
第二十四番
寺名 東寺
寺号 八幡山教王護国寺(通称 東寺)
宗派 真言宗東寺派本山
所在地 京都市南区九条町
21.2.22 更新
SPOT
五重塔 【国宝】

東寺は、歴史の本では、寺号の教王護国寺の方が有名である。
新幹線で京都に着くと見える、この塔は約57mある。(現存五重塔では日本一の高さ)徳川家光により再建されたもの。
平安京は羅城門を入り口に朱雀大路が延び、羅城門を挟み、左右に二つの寺を配置した。左側(大内裏から見て)の寺が、この東寺である。西寺は、今はない。羅城門も石碑だけ。
平安京略図

嵯峨天皇が空海(弘法大師)に下賜、寺号の教王護国寺は空海が名付けたと言われる。

東寺には、国宝の建物が5つある。(観智院の客殿も含めて)
観智院
フィギュアでミニ立体曼陀羅、曼陀羅配置図
弘法市


Snap shot
慶賀門
正門は、南大門であるが、京都駅からはこちらが近い。
南大門 正門
明治元年に消失したので明治28年に三十三間堂の西門を移築した。桃山時代の豪華な門。
東大門(不開門 あけずのもん)
新田義貞が東寺を攻めた時、守る足利尊氏が義貞の挑発に乗らずに開門せずに東寺を守ったという故事。以来この門は「あけずのもん」という。
金堂 【国宝】
正門の南大門から、金堂−講堂−食堂が一直線に並ぶ伽藍配置。
東寺の本堂であり、本尊は薬師如来。
講堂
仏教の教えを学ぶ所である。空海がもっとも力を入れた立体曼荼羅はここにある。
食堂(じきどう)
実践の修行の場である。ここは無料で自由に入れる。
【立体曼荼羅】 講堂内
全部で21体の仏像がある。密教の世界観を描いた曼荼羅図をみんなが理解出来るようにと、空海が仏像を立体的に配置したのがこれである。
圧倒的な迫力である。
内15体は国宝。昭和40年までの千年間は秘仏として公開されていなかった。
信心がなくても、仏像の博物館としての値打ちがある。
フィギュアでミニ立体曼陀羅、曼陀羅配置図
勅使門 

小子坊の門
弘法大師1100年忌に再建された。
御影堂(大師堂)【国宝】
かつては、空海の住房があった。司馬遼太郎は、京都の案内をするときには、ここで会いましょうと言ったという。まさに京都の原点。
ピラカンサス
冬の中で、赤く実り華やかさを演出する貴重な木。
蓮花門 【国宝】

鎌倉時代再建の八脚門。本坊西側、壬生通りに面して建つ。

普通、見落とします(笑)何回かの往訪で、ようやく撮影しました。
東寺の五重塔の初層の公開。
上はポスタ−。
塔の内部を見る機会はあまりない。西明寺も特別公開だった。東寺の五重塔は例年1月1日〜1月3日と特別公開に公開される。内部はまさにポスタ−の通り。
五重塔は過去に4度焼失し、5代目の現在の塔は徳川家光により再興された。金剛界四仏を安置し、四柱には金剛界曼陀羅、側柱には八大竜王、壁には真言八祖像が描かれ(長谷川等竹筆)曼陀羅の世界がそこにある。年を経ることにより心柱と他の柱の高さを調整するために削り、下の暗闇に移動したお陰で今なお極彩色が残る部分は懐中電灯で照らして見せてくれる。ガイドは時々詰まりながらもアルバイトの女子大生が一生懸命やってくれる。
2005年1月1日から3月31日
観智院
東寺の塔頭寺院
観智院は特別公開中のみ拝観可能です。
国宝 客殿の屋根

外からでも中からでも、全容を見ることは困難
客殿 【国宝】 
写真は、パンフレットから
慶長10年(1605年)の建立。桃山時代の典型的な書院造り。
客殿には宮本武蔵による「鷲の図」「竹林の図」がある。いずれもかなり損傷している。
一乗寺下り松の決闘の後、3年間この寺に身を寄せた時に描いたと言われている
本尊 五大虚空蔵菩薩像(重要文化財)
虚空蔵菩薩のみ5体を群像として表わしたもの。虚空蔵菩薩の五つの智恵を5体の菩薩像で表わしたもの。空海の孫弟子にあたる恵運が唐から請来した像である。法界、金剛、宝光、蓮華、業用の各像はそれぞれ馬、獅子、象、金翅鳥(こんじちょう)、孔雀の上の蓮華座に乗っている。もとは山科(京都市山科区)の安祥寺にあったものである。
観智院の庭 五大の庭
この庭についてもたっぷり説明を聞くことが出来る。
塀越しに五重塔が見える。
観智院の庭 五大の庭
弘法市
京都には有名な縁日が二つある。21日の弘法市、25日の天神市。
弘法市は弘法大師の命日である21日に毎月東寺で行われる。
並の規模ではない、パンフレットによると出店数1200軒、往訪者は一日で20万人と言われている。
南大門 南大門入った所
境内の駐車場はもとよりあらゆる空き地に店が出ている。殆どがプロの店。写真のこの店が少し雰囲気が違った。
骨董品、陶器、着物、洋服、雑貨、食料品、植木。何でもありである。
二眼レフのカメラも出ていた。あのローライフレックスがいくつも出ている。思わず買いそうになる。美品でなく9千円は高いの?安いの?
いかにもいかがわしげな骨董品も多数あるのが面白い。
新品の三度笠も売っていた。カラオケで使うと買っている人が居た。
どら焼 笹屋伊織
毎月20〜22日の弘法市前後の3日間の限定販売のお菓子。
熱した銅鑼の上で焼いたことから、その名前がある。東寺のお坊さんと笹屋伊織のコラボレ−ション。竹の皮で包まれている。もっちりした食感とこしあんの程良い甘さがいい。
東寺で有名なおはぎ屋さん。
西門の近くにある巴屋(ともえや)
普通の家、水曜日と木曜日が定休日
つぶあんときな粉の2種類。1個130円。
売り切れ次第、閉店。
甘さは抑え目。お母さんによると弘法市の日以外なら3時頃でもあるとのこと。いずれにしても午前中に買うのがコツ。

朱印

五木寛之の一言
信仰でさえ時間と共に少しづつ変わっていく。
「正法の時代」(開祖みずからが教える時代)
「像法の時代」(弟子が伝える時代)
「末法の時代」(形骸化し、乱れる時代)
kazu_sanの一言
東寺道 コミュニティ道路

東寺から京都駅まで歩く道は東寺道コミュニティ道路と名付けられ、写真の街灯が続く。一方通行にしてたっぷりと歩道を確保してある。街灯のガラス部分は、東寺の五重塔がデザインされている。

人に優しい通りである。
土産物屋通りになっていないのがうれしい。いつまでも、これでいて欲しい。


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