日本最東端の町《根室市》で育った、今はジジババの憩いの場 NIMUORO1972 since March 2013

バラ団長の野草探訪

野草便り

本格的に登山を初めて30年、当初は日本百名山を目指していたんですが、次第に高山植物の魅力にはまってしまい、百名山8割を登ってから登頂登山はやめました。今では野山や海辺を歩きながら、花との出会いを楽しんでいます。約5000種の花と出会っていますが、その中から少しづつ紹介していきます。



 1、ハヤチネウスユキソウ 撮影日 2010.06.27 撮影場所 岩手県早池峰山
  日本のエーデルワイスの中では比較的大きい。早池峰山の代表的な花。
 2、トモシリソウ 撮影日 2005.06.13 撮影場所 北海道根室市
  故郷根室市の地名、友知の名前がついた友知草。幼い頃によく遊んだ場所で、その頃が懐かしい。
 3、ホテイラン 撮影日 2009.06.05 撮影場所 長野県
  苔むしたところにひっそりと咲いていた。一度見たら忘れられない花。
 4、キバナシオガマ 撮影日 2011.07.25 撮影場所 北海道大雪山
  短い夏に山全体を覆うお花畑はすごい。ここだけにしか見られない花。



 5、イリオモテソウ 撮影日 2011.01.23 撮影場所 沖縄県西表島
  ジャングルをひたすら歩き、出会った時は、愛しい恋人に会う気持ち。
 6、オニク 撮影日 2007.07.29 撮影場所 山梨県富士山
  5合目を歩いていたら偶然出会った花。ルーペで見ると、とても可愛い。
 7、チチブイワザクラ 撮影日 2005.04.24 撮影場所 埼玉県秩父
  石灰岩の山がどんどん採掘されて行き、今ではなかなか見ることが出来ない花。
 8、キタダケソウ 撮影日 2001.06.17 撮影場所 山梨県北岳
  登山シーズンの時期には既に花は終わっていて、4度目にやっと撮影出来た。ここでしか見られない。

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 9、キバナノアツモリソウ 撮影日 2003.06.18 撮影場所 山梨県
  美しいランのひとつ。当時、山梨県には大群落の場所があったが、今では鹿に食べられ全滅した。
 10、キノクニスズカケ 撮影日 2009.09.21 撮影場所 和歌山県
  東京からここへ移動するのに、とにかく時間がかかった。でも、その疲れをこの花は癒してくれた。
 11、ユワンツチトリモチ 撮影日 2010.12.03 撮影場所 鹿児島県奄美大島
  奄美大島の最高峰湯湾岳に咲いている。12月とはいえハブが怖くゆっくり見ていられなかった。
 12、タカネキンボウゲ 撮影日 2009.09.05 撮影場所 富山県白馬岳
  花の名山・白馬岳は、登山シーズンを終えハイカーも少なくとても静か。ひっそりと恥ずかしそうに咲いていた。

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 13、チョウカイフスマ 撮影日 2004.07.27 撮影場所 山形県鳥海山
  第二の故郷になった酒田市。ここから見る鳥海山は素晴らしい。頂上付近に咲くこの花も素晴らしかった。
 14、オナガカンアオイ 撮影日 2014.05.16 撮影場所 宮崎県
  何ゆえにこのような形になったのか? そんなことを考えながら地鶏を食べながらの一杯は、また格別。
 15、ヒメコナスビ 撮影日 2004.06.11 撮影場所 鹿児島県屋久島
  ここ屋久島の花はとにかく小さい。ヒメという名の花は、小さいという意味でつけているが、ピッタシだ。
 16、シレトコスミレ 撮影日 2013.07.07 撮影場所 北海道知床
  この花が咲く頃は、ヒグマが活動していて、クマよけ鈴をジャラジャラ鳴らして、山頂に向けて登った。

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 17、ユキモチソウ 撮影日 2014.04.26 撮影場所 徳島県海陽町
  美味しそうな名前で、花も美味しそうだが、毒があり食べると死ぬこともあるという。
 18、タヌキノショクダイ 撮影日 2013.07.01 撮影場所 東京都
  これも花。どこがどうだと言われても良く分からない2センチ程の花で、地面に顔を押し付けて撮影した。
 19、エビネ 撮影日 2016.04.30 撮影場所 長崎県大村市
  一時のランブームは去ったが、地方ごとに色々な花の色があり綺麗なので、心無い人の盗掘が心配だ。
 20、セトウチホトトギス 撮影日 2011.10.06 撮影場所 香川県小豆島
  壺井 栄の「24の瞳」を見てから小豆島に行ったとき、寒霞渓に咲いていた。

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 21、フタマタタンポポ 撮影日 2013.07.26 撮影場所 北海道斜里岳
  初めて登山らしい登山をした山で、45年ぶりの山頂から見るクナシリは手が届くくらい近かった。
 22、ハクサンオオバコ 撮影日 2014.07.20 撮影場所 山形県月山
  夏スキー客をよそに、雪解けの地面から咲くこの花を見つけたときには、生命の力強さを感じた。
 23、ナガバノイシモチソウ 撮影日 2010.07.16 撮影場所 千葉県東金市
  食虫植物で、思いのほか美しい花を咲かせる。葉には色んな虫が餌食になっていた。
 24、ユキバヒゴタイ 撮影日 2012.07.22 撮影場所 北海道夕張岳
  突風が吹き荒れるガレ場にしっかり根を張り、ひっそりと咲いていた。俺もそうなりたいがもう咲かないな。

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 25、オゼソウ 撮影日 2010.07.17 撮影場所 群馬県至仏山
  尾瀬にはいろいろな花があり、四季を通して楽しめるが、行くたびに外国人観光客の多さにはうんざりする。
 26、ノヒメユリ 撮影日 2013.08.04 撮影場所 佐賀県伊万里市
  野姫のユリの名にふさわしく、小さくて美しかった。
 27、ハチマンタイアザミ 撮影日 2015.08.09 撮影場所 岩手県八幡平
  今まで数回訪れていずれも悪天候。今回はばっちり快晴。
 28、ウコンイソマツ 撮影日 2007.08.31 撮影場所 沖縄県本島
  真夏の暑い沖縄を長靴・長袖姿でこの花を探した。

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 29、マネキグサ 撮影日 2005.09.14 撮影場所 群馬県赤久縄山
  2センチ程の花だが、手招きされているようでドキッとする。
 30、ヒメイヨカズラ 撮影日 2007.09.01 撮影場所 沖縄県渡嘉敷島
  ビキニ姿のお嬢さんたちのビーチを横目に、長袖を着て汗だくで撮影した。
 31、スルガジョウロウホトトギス 撮影日 2004.09.10 撮影場所 神奈川県
  この花に似たサガミジョウロウホトトギスと共にめったに見られない。
 32、ヒゴタイ 撮影日 2012.09.01 撮影場所 大分県長者原
  訪れた年は集中豪雨で大きな被害がでて、あたりはその爪痕がいくつも。

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 33、ソナレセンブリ 撮影日 2006.10.26 撮影場所 静岡県伊豆半島
  浜からの強い風を受けながら秋の寒い日に出会った。
 34、ダンギク 撮影日 2010.10.22 撮影場所 長崎県平戸島
  関東では考えられないくらい暖かな日、紫色に輝いていた。
 35、コハマギク 撮影日 2010.11.20 撮影場所 茨城県高萩市
  東北大震災の前に訪れた写真だが、その後自生地は消えてなくなっていた。
 36、シロバナナンバンギセル 撮影日 2014.10.03 撮影場所 宮崎県鰐塚山
  薄暗い林の中に、にょきにょきと真っすぐ伸びた花にはちょっと驚いた。

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 37、オオミスミソウ 撮影日 2005.04.11 撮影場所 新潟県角田山
  花によってはいろいろな色があり、山全体がお花畑でとても癒された。
 38、キシダマムシグサ 撮影日 2010.04.06 撮影場所 和歌山県新宮市
  この仲間はちょっとグロテスクで敬遠されがちだが、ハマると大変だ。
 39、フジスミレ 撮影日 2013.04.13 撮影場所 栃木県日光
  まだほかの花が咲く前に、一足先に小さな美しい花を咲かせてくれた。
 40、サカワサイシン 撮影日 2014.04.23 撮影場所 高知県佐川町
  植物学者・牧野富太郎の故郷に咲くカンアオイ。これもハマると大変だ。

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 41、ネムロチドリ 撮影日 2008.05.17 撮影場所 長野県八ヶ岳
  ネムロの名がついたラン。この花に出会うと、なぜか親戚のように感じて嬉しくなる。
 42、アポイアズマギク 撮影日 2010.05.30 撮影場所 北海道アポイ岳
  アポイ岳登山前日に泊まった襟裳岬の民宿で「襟裳岬」を弾きまくり、二日酔いの登山はきつかった。
 43、ミョウギイワザクラ 撮影日 2011.05.21 撮影場所 群馬県妙義山
  鋭くとがった岩山を滑落しないように慎重に登って、この花に出会ったときの感激は忘れられない。
 44、ヒメスミレサイシン 撮影日 2012.05.10 撮影場所 山梨県黒岳
  山の精と言いたくなるほどの美しいスミレ。翌年再び会いに行ったら、すっかり盗掘されていた。

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 45、コマクサ 撮影日 2005.07.23 撮影場所 白馬岳
  高山植物の女王と呼ばれている。花の美しさよりもたくましさを感じる。
 46、タカネスミレ 撮影日 2010.06.27 撮影場所 秋田駒ヶ岳
  どうしてもこのスミレを見たくて、まだ雪の残っている山を滑りながら登った。
 47、イブキジャコウソウ 撮影日 2011.08.01 撮影場所 山梨県北岳
  小さくてかわいいが、これでも低木。近畿の伊吹山の名がついているが北海道まで普通にみられる。
 48、メアカンキンバイ 撮影日 2011.07.26 撮影場所 北海道大雪山
  雌阿寒岳の名がついていて、いつかは雌阿寒岳に登り、この花を見てみたい。

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 49、ヤツガシラ 撮影日 2012.11.04 撮影場所 佐賀県黒髪山
  あまりにも断崖絶壁なところなので動くことができず、かえってゆっくり花を見ることができた。
 50、アワコガネギク 撮影日 2016.10.08 撮影場所 静岡県阿倍峠
  珍しい花が多く何度か訪れてはいるが、訪れるたびに鹿による植物の絶滅が心配だ。
 51、トリガミネカンアオイ 撮影日 2015.12.21 撮影場所 鹿児島県奄美大島
  3度目でやっと出会えて感動したが、その間にハブに2度ほど噛まれそうになった。
 52、ナカガワノギク 撮影日 2013.12.13 撮影場所 徳島県阿南市
  那賀川が増水すればあっという間に水がかぶるようなところに生えていた。

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 53、マルミノウルシ 撮影日 2008.03.02 撮影場所 埼玉県秩父市
  いったいどこが花なのか良く分からないが、貴重な花らしい。
 54、アマミエビネ 撮影日 2010.03.15 撮影場所 鹿児島県奄美大島
  ジャングルの中で、でっかいハブと遭遇。美しいものと会うのも大変だ。
 55、イソスミレ 撮影日 2010.04.11 撮影場所 新潟県柏崎市
  砂浜一面に咲いているスミレよりも、北朝鮮から流れてきたゴミが目立っていた。
 56、キバナハナネコノメ 撮影日 2005.04.18 撮影場所 静岡県安倍峠
  黄色の花で猫の目のような、という意味らしい。何度となく通っている峠。
撮 影・寄 稿
ニムオロ1972 CEO 榊原康博さん
(芭蕉24期D組)


ニムオロ1972事務局

芭蕉24期生   菊池 聡