「音痴」という言葉は外国にはないのだそうですが、その定義については普通は「音の高低の区別が出来ない人」を音痴というのですが、厳密には、その他に音の強弱、リズム、音色の感覚が狂っている人を言います。そして音痴には二つのタイプがあります。
その1→聞き分けたり記憶することは出来ても、自分の喉を使って正しく発音することが出来ないタイプ 。
(運動性による音痴)
最も多いこのタイプは声帯の筋肉の「運動性による音痴」です。これは声帯の動きが自分の意志とはうらはらに、正確な音程を出す動きをしてくれないタイプです。この場合、声を出している殆んどの人は、音程が合っていないことを自覚しています。ですから、ボイストレーニングを続けることで、声帯のコントロールを身につければ音痴は克服できるわけです。
その2→音程や強弱、リズムを聞き分けられないタイプ(感受性による音痴)
感受性による音痴 一方声帯の運動性がなく、聴覚として音程を正確に把握できない「感受性の音痴」場合、自分では音程がっていないことを把握できないので、修正するにはとても困難な場合があります。実際の音と頭の中で認識する音程が1音以上も違って聴こえているという場合もあります。音痴が固定する以前の幼児期から、正しい音感教育を受ければ、音痴にはなりません。
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