巾着田は埼玉県南西部の日高市に位置し、高麗川が馬蹄形に蛇行している場所(面積:約17ヘクタール)で、近くの日和田山より眺めると丁度「巾着」のように見えることからこの名が付いたようです。従来、ここは水田でしたが、現在は大半が休耕田となっており、市民の憩いの場として着々と整備されている場所の一つです。
川岸の林の中は正しく曼珠沙華の赤い絨毯が敷き詰められていました。幼少の頃、疎開先の田舎で小川の岸や田圃の畦道に一列に並んでている曼珠沙華を棒きれで切り倒しながら歩いた思い出がありますが、ここの花の数は百万本と言われており正しく壮観の一語につきます。散策していると真っ赤な花の中に数本の白い曼珠沙華が「紅一点ならぬ、白一点」として咲いていたのが印象的でした。
広い駐車場があり、一見車で出掛けるのが便利のように見えますが、15号線の混雑と帰途、駐車場を出てから15号線に出るまで約1キロ程駐車場の周りを一列に並んでノロノロと一周しないと出られません。可成りの時間的余裕が必要でした。(平成16年9月15日) |