7月下旬台風一過、急に暑さがやってきた。そんな週末のある日、母親のヘルパーより「何か今日は元気がなく、食欲もないようだ。」と連絡が入った。早速血圧計で血圧を測ってみるが平常である。しかし、体温を計ってみると、7度2分ほどの熱があった。最近あまり熱を計ったことはないが、平熱は6度あるかないかだったように思う。
元気がないと言っても寝込むこともなく、普段と同様に起きて家の中を動き回っている。朝晩熱を計り、週末でもありしばらく様子を見ることにした。熱は相変わらず、7度台前半で極端に熱は出るわけでもないが、下がりもしない。そして行動は従来とそう大差はない。
やはり気になるので、掛かり付けの病院に出掛けた。しかし、一応薬は貰ったが、胸のレントゲンも撮り、特に熱の出る原因となる異常はないとの診断結果であった。週末に血液検査の結果を聞きがてら、再診に出掛けたが、血液検査からも発熱の原因となるデータはなかった。その後、2回程、血液検査を行ったが、特に異常はなかった。 |
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兎に角、体温の計測だけは朝戸を開けに行く7時半頃と、夜戸締まりの確認に行く、9時頃に計測をし、またヘルパーにも依頼して、訪問時の10時頃に計測(上のグラフ参照)をお願いした。夜9時頃は若干低めで7度から6度5〜6分程度に若干下がることもあり、これで少し下がり始めるかと思うのだが、翌朝にはまた7度を超えている状態の継続であった。
9月に入っても同様であったが、中旬を過ぎ少し涼しくなり始めた頃、夜の計測では6度5分前後に下がった日が出始めた。しかし、翌朝はやはり少し高くなり、ヘルパーの10時頃の計測では、相変わらず、7度程度を指している。
以前より薄々思っていたことであるが、気温が高くなると、それに伴った体温調整が上手くいかないのではないかと感じていた。しかし、体温は、夜の方が高く、朝の方が低いのが一般的であるのに、母親の場合、夜の方がどちらかと言えば低く、朝の方が高いので不思議に思っていた。よく考えてみると、母は朝5時頃に目が覚め、床を離れて台所で、お湯を沸かしてお茶を飲んだり、炒り卵を作って朝食代わりのものを食べたりしている。どうも気温の高さもさることながら、体を動かすことで、体温を上げているような気がしてきた。
10月に入ってもやはり6度台前半になることは少ないが、グラフに見るように8月よりも9月。9月よりも10月の方が低い傾向にある。これは若干ではあるが気温の影響を受けているようである。しかし、3ヶ月間以上計測して7度前後の体温が続いているが、本人は普段と変わらぬ生活をしており、医者の診断も異常が認められないことから考えると、これが起床して生活している時の母の平熱であるようだ。
それではヘルパーからの「何か今日は元気がなく、食欲もないようだ。」との連絡は何だったのだろうか。今になって考えてみると、台風一過、急に気温が上がり、猛暑がやってきため、暑さになれておらず、暑さにグッタリしていたのが原因であったようである。 |
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