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リリーの同窓会


第7章 デア・ヒメル参上!

ザールブルグの西側に広がる、閑静な屋敷町。
広がる緑の芝生や、きれいに刈り揃えられた庭木についた朝露が、陽光を浴びてきらきらと光っている。
庭木から聞こえてくる小鳥のさえずりに耳を傾けながら、その屋敷のサンルームでは、一組の夫婦が朝食後のお茶を飲んでいるところだった。
その屋敷は、他の名家旧家の屋敷に比べると、小さくて質素な造りに見えた。シグザール城のすぐ隣に位置することもあり、存在そのものが目立たない。だが、それは屋敷の主が望んでいたことでもある。
室内も、屋敷の外観と同様、きらびやかな装飾は抑えられている。しかし、見るものが見れば、壁も家具も、最高の材質のものが使われていることがわかる。ティーセットも、何の飾り気もないシンプルなものだが、好事家の垂涎の的になりそうな、東の国から取り寄せた逸品だ。
「あなた・・・。どうしても、今夜のパーティにはお出になりませんの?」
ティーカップから目を上げ、ヘートヴィッヒは夫に尋ねた。
「せっかく、久しぶりに、マクスハイム家の5人姉妹が揃う場ですのに・・・」
「しかたがないだろう。どうしても気になる事態が持ち上がっているようでね。それのけりがつくまでは、いつ何時に呼び出されるかわからないのだ」
「でも、せめてご挨拶くらいは・・・。お父様も、それにエリザベートも、あなたに会うのを楽しみにしていると思いますわ」
ヘートヴィッヒの口調には、しかし夫を責めているような響きはない。夫の仕事の重要さは理解しているつもりだった。
「ホストのひとりが、パーティの真っ最中に抜け出すようなことになっては、パーティそのものに水を差す結果になってしまう。だったら、最初から欠席する方が礼儀にかなっていると思えるがね」
夫はそう言うと、空になったカップを置いた。ヘートヴィッヒがポットからお代わりを注ぐ。
「本当に・・・。そういう頑固なところは、昔から変わりませんのね」
と、ヘートヴィッヒは目を伏せ、カップのハーブティをすする。
「そういうところも、好きですよ」
「ばか、何を言っているんだ」
夫は怒ったような口調で言ったが、その内心は、頬がかすかに赤く染まったことからもうかがい知れる。夫は、わざとらしく眼鏡のレンズをふき始めた。
その様子を、ヘートヴィッヒは微笑みながら見つめる。
「時間だ。出かけるぞ」
ぶっきらぼうな口調で言うと、男は立ち上がった。ヘートヴィッヒが後ろからマントを着せ掛ける。
「帰りは、いつになるかわからん。君は、パーティを楽しむといい」
玄関に向かって廊下を歩きながら、夫はヘートヴィッヒに話しかけた。
「ええ、そうさせていただきますわ」
玄関に着くと、執事が樫造りの扉を開けて待っていた。
「では、行ってくる」
「いっていらっしゃい」
ぶっきらぼうに、愛妻に手を振ってみせ、シグザール王国秘密情報部長官ゲマイナーは、城へ向かった。

その夜。
ザールブルグでも屈指の名家であるマクスハイム家では、盛大なダンスパーティが開かれていた。
趣旨は、夏の到来を祝って、ということらしいが、誰も気にとめてはいない。とにかく、なんらかの理由を見つけては、パーティや舞踏会を催すというのが貴族という階級の習性なのだ。もちろん、そのような社交の場で、様々な取引がなされたり、縁組が決まったりもする。だから、パーティを開催し、またそれに出席することは、ザールブルグの貴族階級の義務とも言えた。
(いくら、義務とは言ったって・・・。つまらないわ、こんなの)
大広間の片隅で壁にもたれ、シアはぼんやりとワイングラスをもてあそんだ。
両親になかば強制的に連れられ、パーティ会場にやってきたシアではあったが、生来の病弱のためにあまり社交界には顔を出したことがなかったので、知った顔も少ない。
父親も母親も、会場に着くとすぐに、大勢の人の群れに囲まれて、どこかへ行ってしまった。
シアは、退屈しきっていた。こんなことなら、体調がよくないと口実を作って、家で休んでいた方がよかったかもしれない。
(はあ・・・)
小さくひとつため息をつくと、シアは会場を見回し、誰か話し相手になりそうな人がいないか探した。だが、目の前を通り過ぎていく顔は、どれも同じように見える。
(こんなことなら、マリーとお茶を飲んでた方が、よっぽど楽しいわ)
もちろん、ここはアカデミーの生徒などが足を踏み入れられるような場所ではない。アカデミー関係者で招待されているとしたら、校長ぐらいだろう。
「・・・え、君、ねえってば!」
ぼんやりしていたシアは、はっと振り向いた。
いつのまにか、隣に背の高い若い男が立っている。
「あの・・・。なにか?」
シアはいぶかしげに、男を見返した。
男は20代の前半だろうか。細身で、純白のタキシードに身を包んでいる。タキシードは最高級のグランビル織布で、金糸が細かく縫いこんである。袖口と襟には大きなダイヤのアクセサリーがこれ見よがしに付けられ、純金のネックレスが襟元からのぞいている。豊かな金髪は女性のように軽くウェーブし、両肩に流れ落ちている。
男は、シアの反応に、少しとまどったようだったが、すぐにその口が滑らかに回り始める。
「いやあ、君みたいなかわいい娘をひとりにしておくなんて、ここの男どもはいったい何を考えているのだろうね。そういうわけで、他のオオカミどもの手に渡らないうちに、ぼくがさらっていこうと思い立ったわけさ」
「はあ・・・?」
シアはあっけにとられていた。
(なに、この人・・・。服装は成金趣味まるだしだし、軽薄なおしゃべり・・・。どういうつもりなのかしら)
「ああ、きみは、この花園に咲いた、バラの花だ。どうか今宵ひととき、ぼくのパートナーになってくれないだろうか・・・いやいや、返事は聞かなくともわかっている。ぼくの心に燃え盛る炎が、きみに届かないはずはないのだから・・・」
シアはすっかりしらけきっていた。歯の浮くような、男のセリフが流れ出るたびに、不快な思いがいや増していた。
「あ、あの、あたし・・・」
なんとかその場をとりつくろって立ち去ろうとするシアだが、足が動かない。
男は、ついにシアの手を取った。男は身をかがめ、シアの手にくちづけようとする。
「あ、あの・・・」
シアは鳥肌がたった。
(いいかげんにして!)
心の中で叫んだ。もしはたきを持っていたなら、その場で叩きつけていただろう。
だが、ここではシアは無防備だった。
(マリー、助けて!)
その時だった。
「なんだ、ここにいたのか。さ、みんな待ってるよ、おいでよ」
ついと割り込んできた別の若い男が、最初の男の手をシアからもぎ放した。
新来の男は、最初の男にウインクして見せると、シアの手を引いて、広間の反対側まで連れていった。
通りかかったメイドから、新しいワイングラスを取ると、ひとつをシアに渡す。
はにかんだような微笑を浮かべて、
「ごめん、余計なことをしてしまったかな。でも、君がとても困っているように見えたものだから」
シアもにっこり笑った。
「いえ、ありがとうございます。こちらこそ、助かりました。・・・あの、いったい、あの人、誰なんですか」
「そうか、君は知らなかったのか。あいつこそ、悪名高いローネンハイム家の跡取息子さ。金にものを言わせて、世の中のものは何でも手に入ると思ってる、いやなやつさ。女には手が早いしね」
男は、シアに目配せした。
その視線を追うと、性懲りもなく別の女性にまとわりついているローネンハイム家のドラ息子の姿が見えた。
広間の壇上に位置した楽団が、ワルツを奏で始める。
男がワイングラスをテーブルに置くと、ためらいがちに言った。
「もし、よかったら、一曲踊ってもらえませんか?」
「え、でも、あたし、踊り方なんて・・・」
シアは、社交ダンスなどほとんどやったことはない。故郷のグランビル村にはそもそも高尚な社交パーティなどなかったし、ザールブルグへ引っ越して来てからも、体調を崩していることが多く、パーティには数えるほどしか出席していなかった。
「あたし、とってもへたなんです。ステップも、ほとんど知らないし」
「大丈夫。ぼくがリードしてあげるよ」
男は、シアの手を取ると、広間の中央に連れ出した。でも、不思議とシアはいやな気持ちはしなかった。
「音楽に、身をまかせればいいんだ・・・。そう、うまいよ・・・」
男の言葉に勇気付けられるように、シアはぎこちない動作でステップを踏んだ。
やがて、自然に足が動くようになってくる。ふたりの動きは一体となり、メロディだけが周囲を包み込むように漂い流れていた。
唐突に音楽が終わり、シアは我に返った。
息を切らしていたが、気持ちはよかった。すがすがしさが身体に満ち溢れてくるようだった。
シアは、貴族たちがダンスをしたがる理由を、ようやく理解できたような気がした。
パートナーが、礼儀正しく一礼する。シアも両手でスカートの裾を持ち上げ、優雅に礼を返した。
すぐに次の曲が始まる。
今度は、シアも最初から自然に身体と心をメロディにゆだねることができた。
曲が終わり、踊っていた側、見ていた側の双方から拍手が起こる。
デザートが置かれたテーブルの方に退いたふたりは、フルーツとケーキを口に運びながら、たわいないおしゃべりをした。貴婦人たちの服装を見定めたり、フルーツの原産地がどこかを当てたり・・・。
広間の大時計が、時を打った。
男はあわてた様子で身を起こすと、
「しまった、もうこんな時間だ。そろそろ行かなくちゃ」
「あ・・・」
「今日は楽しかったよ、どうもありがとう」
「あの・・・」
一礼すると、シアが何も言えないでいるうちに、男はさんざめく貴族たちの群れにまぎれて消えてしまった。
シアは、自分も名乗らなかったし、相手の名前も聞いていなかったことに気付いた。
あわてて、近くにいたメイドを呼び止め、尋ねる。
「あの・・・。さっきまであたしと一緒にいた男の人は、どなただったのかしら」
メイドは、そんなことも知らないのかという表情をしたが、すぐににっこり笑って答えた。
「ああ、あの方は、エンバッハ家の若様ですわ」
「そう・・・、エンバッハ家の・・・」
シアの心の中に、あたたかなものが広がっていた。
「おうい、シア」
父親の声に、シアは我に返る。
「あ、お父様」
シアは、広間の奥のソファにかけている父親の方へ歩み寄った。ブランデーのグラスを傾けながら、父と話しているでっぷりした男は、好事家のカスパール老人だろう。
「どうだ、シア、パーティを楽しんでいるかね」
人の良さそうな笑顔で、父親が尋ねる。シアは、にっこり笑った。
「ええ、とっても!」
シアにとって、もうパーティは退屈なものではなくなっていた。

マクスハイム家のパーティがフィナーレを迎えようとしている頃・・・。
1階の広間は来客であふれ、主催者側も、使用人を含めて全員が1階に集まっていた。
ところが・・・。
2階の天窓が音もなく開くと、黒い小柄な人影が、滑るように入りこんできた。
足音を殺し、素早い動きで廊下を進むと、2階中央のサロンの扉に張り付く。マクスハイム家のサロンには、純金製の壷や、宝石をちりばめた宝冠など、様々な貴重品が飾られている。
小さな影は、そっと右手を鍵穴に添えた。金属がきらりと光る。
カチッと軽い音を立てると、錠前が外れた。
ゆっくりと、音を立てないように、樫材の重い扉を引き開ける。かすかなきしみ音がするが、階下の喧騒にまぎれて、それを耳にする者はいないだろう。
わずかな隙間から、影はサロンの中に忍び入った。
影は、携帯用のランプを取り出し、ほくちから火を移す。
ゆらゆらと影が浮かび上がり、オレンジ色の灯りが、陳列された甲冑類や壷、装飾品などを照らし出す。
ごくり・・・。
ナタリエは、息をのんだ。
(ふう、宝物ってのは、あるところにはあるもんだね。しかし、これほどとは・・・)
ナタリエは、冒険者になることを目指してザールブルグにやってきた少女だった。だが、現実はそう甘くはなく、実力も実績もない彼女には、簡単な護衛の仕事すら回っては来なかった。
生活にも事欠くようになったナタリエは、ある晩、自分の身軽さを生かして、さる貴族の屋敷に忍び込んだ。そして、まんまと銀貨を盗み出すのに成功した。味をしめた彼女は、その後も次々と盗みを繰り返した。そして、昔ザールブルグを騒がせたという怪盗デア・ヒメルの名を名乗るまでになったのである。
(さて・・・と。今夜の獲物はこいつに決定だね)
ナタリエは、サロンの中央奥に置いてある宝冠を取り上げた。
銀の台座に、ダイヤ、ルビー、エメラルド、サファイアなどの宝石が散りばめられている。
ナタリエは、そっとマントの下に押し込んだ。
(ふ・・・、ちょろいもんだね。パーティの真っ最中となると、みんながみんな、そっちの方に釘付けだ。2階の方はてんでお留守になっちまう。しかも、そんなにたくさん人がいるのだから、誰かが忍び込むことなんか、考えてもいない)
ナタリエは、ランプを吹き消すと、サロンの中央のテーブルに、1枚のカードを置いた。
そこには、真っ赤な文字で、

『怪盗デア・ヒメル参上!』

と記されている。
ナタリエは、暗闇の中でにやりとした。
明日になって、これを目にして途方にくれる貴族たちの姿が、目に浮かぶようだ。
(さ、長居は無用だ・・・)
ナタリエは、再び廊下に忍び出た。こじ開けたサロンの錠前を元に戻す手間はかけない。
あとは、侵入してきた天窓から、屋根を伝って逃げるだけだ。
と、ナタリエは足を止めた。
(なにか、いる・・・)
先ほど入ってきた時と同様、廊下は暗く、しんと静まり返っている。階下のパーティの喧騒が、どこか遠くから聞こえるように響いてくる。
ナタリエは、手をかざし、廊下の先をうかがった。
突然、天窓の下から落ち着いた女性の声が響いた。
「いるんでしょ、怪盗デア・ヒメル? 隠れている必要はないわ、出てきなさい」
「くっ」
ナタリエは歯噛みした。逃げようにも、ここから飛び降りたのでは、こうこうと照らされた屋敷の中庭に出てしまう。やはり、脱出口は天窓しかない。
「誰だ!?」
ナタリエは、相手の正体を見極めようとした。女性ひとりならば、なんとかなる。隙をついて、突き飛ばしてしまえば・・・。
が、そのとたん、闇の中でなにかがきらめいた。
「わっ!」
ナタリエの足元と、左右の壁に、軽い音を立ててナイフが突き立つ。
「妙なことは、考えない方がいいわよ」
女は一歩、進み出た。
窓からの星明りで、女の顔がおぼろげに見える。
若くはないようだ。だが、表情は気品と自信に満ち溢れている。気のせいか、目にはいたずらっぽい表情が浮かんでいるように見えた。
「な、なんでわかったんだ」
時間稼ぎをしようと、ナタリエは尋ねた。
女は少し首をかしげ、笑った。
「考えてみたのよ。このあたりの貴族の屋敷の中で、マクスハイム家だけが、まだデア・ヒメルの被害にあっていない・・・。でも、早晩デア・ヒメルはきっとやってくる・・・。それでは、いつ、どのようにしてやってくるのか・・・。ここで、考えてみたのよ。わたしだったら、どうするか・・・とね」
「何だって?」
「自己紹介しておくわ。わたしの名はエルザ・ヘッセン。でも本名は別にあるの。本当の名はエリザベート・マクスハイム。このマクスハイム家の末娘よ。ずっと家を離れて旅をしていたのだけれど、わけあって戻って来たの」
女はなにか手紙のようなものを取り出して、振ってみせた。ユリの花の香りが、ナタリエのところまで匂ってくる。
「エリザベート・マクスハイム・・・」
「ふふ、だけどね、20年前には、もうひとつの名前で知られていたの」
「まさか!?」
ナタリエは、ごくりと息をのんだ。
怪盗デア・ヒメルは、20年前にザールブルグで評判になった名前だ。何度も盗みをはたらきながら、ついに捕まらなかったという伝説の怪盗の名を、ナタリエも拝借していたのだった。
エルザは、ゆっくりと、噛んで含めるように言った。
「これで、なぜあなたがくることがわかったのか、納得できるでしょう? デア・ヒメルには、デア・ヒメルのやり口はお見通しなのよ」
「く・・・。負けたよ」
ナタリエは、腕組みをして床に座り込んだ。
「もう、逃げも隠れもしないよ。騎士隊へなりどこへなり、突き出してくれ」
「いいえ、わたしは、あなたを捕まえる気はないわ」
「何だって?」
「デア・ヒメルがデア・ヒメルを捕まえたなんて、しゃれにもならないでしょう。それに、動機がどんなものであったにせよ、あなたはこれまで、誰も傷つけたり死なせたりはしていない・・・。わたしは、あなたを許せる、と思う」
「・・・・・・」
「だから、宝冠は置いて行きなさい。そうすれば、見逃してあげる。あなたのその身軽さ、器用さが、いつか人の役に立つ時もあるはずよ」
「あんたのように・・・か?」
ふと思いついて、ナタリエは言った。その言葉は、当たっていたようだ。
エルザはくすっと笑った。
「だけどね、これだけは言っておく。こんな稼業、長く続けるものではないわ。足もとの明るいうちに、やめた方がいいわよ」
ナタリエは、しばらくじっと考え込んでいた。
やがて、宝冠を床にことりと置くと、黙って天窓に近づく。
エルザが身をよけ、新旧のデア・ヒメルがすれ違う。
天窓の枠に手をかけると、ナタリエは振りかえって言った。
「ご忠告ありがとう・・・先輩」
そして、音もなく、夜のしじまに消えていった。
エルザは、天窓を閉めると、廊下に置かれた宝冠に歩み寄った。
持ち上げ、目の前にかざす。
「リリー・・・。帰ってきたら、とたんに事件に出くわしちゃったよ。これで、あなたが帰ってきたら・・・いえ、昔のみんなが揃ったりしたら、どんな大事件が起きるんだろうね。心配だよ」
そして、エルザは、エリザベートとしての役割を果たすために、パーティ会場へと戻っていった。

<ひとこと>
前回に続いて、ザールブルグの上流社会篇です。まあ、タイトルから、オチは見え見えだったというような気がしますが・・・。以前、某所で「このふたり(エルザとナタリエ)が揃い踏みするってことはないですよね」という話をしたことがあって、じゃあ揃い踏みさせたろうやないかい、と暖めていたネタです。
それだけではストーリーが物足りないので、パーティのシーンを入れようと考えた時に思い出したのが、シアちゃん。他では出番がないな、と思いましたので、“なれそめの記”を書かせていただきました。それにしても、どこまで続くかローネンハイム家バッシング(^^;


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