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名探偵クライス 番外編

危険なお茶会:告発の章


「私には真犯人がわかっています」
クライスは、落ち着いた冷静な口調で繰り返した。
ヘルミーナはかすかに口元をゆがめ、イングリドの目つきが鋭くなる。エリーとアイゼルはテーブル越しに顔を見合わせ、ノルディスは不安げに身じろぎした。ルイーゼは聞こえているのかいないのか、目を閉じてカップのお茶を味わっている。
「誰なの? ねえ、もったいぶらないで、早く言ってよ!」
マルローネに急かされても、クライスは応じず、悠然とピコに顔を向ける。
「ピコ君、あれを持ってきてください」
「は、はい・・・」
不安げに返事をしたピコは、やがて青黒い液体が入ったビーカーを、おそるおそる運んでくる。
それを受け取ったクライスは、テーブルの中央に慎重に置いた。
なにか怖ろしいものでも目にしたかのように、全員の不安げな視線が集まる。一見、『暗黒水』によく似たビーカーの液体は、エルフィン洞窟の奥深くに隠された泉のように、暗く静まり返っている。
「なにそれ? 不気味な色ね」
マルローネが沈黙を破った。
「・・・新しいデザートですか?」
ルイーゼの言葉には、相変わらず緊張感がない。しかし、場の雰囲気を和ませることはできなかった。
「これは、ヘルミーナ先生にご提供いただいた、特殊な解毒剤です」
ヘルミーナをちらりと見やったクライスは、感情を押し殺した声で言った。イングリドがぴくりと眉を上げる。
「どういうことなのかしら?」
「このお茶会を設定する前に、私はヘルミーナ先生と話をしました。その際、ヘルミーナ先生は『犯人には地獄の苦しみを味わわせてやる、それが当然の報いだ』とおっしゃいました。大切な研究を盗まれるというのは、確かに重大なことですし、私も研究者のはしくれとして、ヘルミーナ先生の気持ちもわかりました。ですから、私は条件付きで、その意見を受け入れたのです」
くるりと背を向け、窓の外を見やる。日は大きく西に傾き、日暮れが迫っていた。
「そして、私はヘルミーナ先生から、ある薬品を受け取りました。それは、服用した人間に特殊な効果を劇的にもたらすもので――まあ、一種の毒薬と言ってもいいでしょう」
背後で不安げなどよめきが起きた。
「ふふふふ、大丈夫さ。まかり間違っても、死んだりすることはないよ。ただ、ひどい腹痛に襲われて、一昼夜はのたうち回って苦しむことになるだろうけれどね」
ヘルミーナが言う。
「でも、いったい何のために毒薬なんて・・・?」
エリーがいぶかしげに言う。アイゼルは不安げに、不気味な笑みを浮かべる師を見つめた。
「それはきっと、一服盛るためですね」
ルイーゼがあっさりと言った。
「ええっ!?」
マルローネが愕然として叫び、ヘルミーナまでが振り向いてまじまじとルイーゼを見つめた。
「だって、小説の中では、いつもそうですもの」
過去に読んだミステリ小説の内容でも思い浮かべたのか、ルイーゼはうっとりと視線を宙にさまよわせている。
イングリドが息をのんだ。
「クライス、まさか、あなた――!?」
半分以上、中身が減ったティーカップを見つめ、茫然とつぶやく。
クライスは、その問いには直接答えず、あらためて一同を見渡した。
「事件に関して、これまでいろいろとお話を聞かせていただいて来ましたが、みなさんのお話の中から、私は決定的な証拠をつかんだのです」
「ほんと?」
目を丸くするマルローネに軽くうなずき、
「そして、私は先ほどピコ君に『虹妖精ブレンドを用意するように』と指示をしました。それは、真犯人のティーカップにだけ、ヘルミーナ先生の毒薬を入れろという意味だったのです」
「ええっ!?」
「そんな無茶な!」
「嘘でしょ?」
驚きとも非難ともつかない声が一斉に沸き起こるが、クライスは動じない。
みんなが静まるのを待って、穏やかに続ける。
「特製ブレンドを給仕した時、ピコ君のやり方がそれまでと違っていたことには、みなさんもお気づきになっていたでしょう」
確かにそうだった。先ほどまでは、各自の前に置かれたティーカップにピコがポットのお茶を注いで回っていたが、今回はあらかじめお茶を注いだカップを、ピコがひとりひとりに配って歩いていた。
「つまり、毒入りのお茶を特定の相手に確実に手渡すために、あのような方法を選んだわけです。毒は無色無臭で、ごく少量でも効果を現します。見た目や香りで、毒入りかそうでないかを区別することはできません」
「でも、いったい、何のためにそんなことをしたのよ!?」
マルローネが詰め寄る。緊張のため、のどが渇いていた彼女は、とっくにカップのお茶を飲み干していた。
「ふふふふ、決まっているじゃないか。犯人に罰を与え、報いを受けさせてやるためだよ。大切なアイテムを盗まれたことで、あたしはひどい精神的苦痛をこうむったんだ。だから、それに匹敵するほどの地獄の苦しみを味わわせてやらないことには、気が済まないのさ、ふふふ」
「あの・・・。その毒薬って、そんなに苦しいんですか?」
エリーが尋ねる。言葉にいつもの元気がなく、顔色もさえない。
「ふふふふ、そうだね・・・。あの苦痛に比べれば、生きたままフラン・プファイルに少しずつかじられて食われる方が、まだマシかも知れないね」
「ヘルミーナ、あなた、まさか、その毒薬の人体実験なんか、してはいないでしょうね」
「ふふふ、安心していいわよ、イングリド。あなたの食事にこっそり混ぜてやろうとは、よく思ったけれどね。ウォルフで動物実験をしただけさ。でも、あのウォルフの悲惨な有様は、見ものだったね」
ヘルミーナはぞっとするような笑みを浮かべる。
アイゼルはぎゅっと目をつぶり、顔をそむけた。
クライスは淡々と続ける。
「毒薬が効果を発揮し始めるまでには、まだいくらか時間がかかります。みなさんが特製ブレンドのお茶を口にした時刻から考えて、日没までには症状が現れることでしょう。あと、半刻ほどですね」
ノルディスが、ローブを結んでいた紐を緩めた。青ざめた顔で胸元に手をあて、深呼吸をする。アイゼルはエメラルド色の瞳に心配そうな表情を浮かべて、ノルディスをうかがっている。
「ですが、この解毒剤を飲めば、毒は完全に中和されます。しかし、ヘルミーナ先生の話では、症状が出てしまってからでは、解毒剤の効きが悪くなってしまうとのことです」
「ふふふふ、その通り。毒素が体内組織に行き渡ってしまってからでは、中和するのに時間がかかってしまうからね。まあ、少なくとも明日の夜明けまでは苦しみ悶えることになるだろう」
腕組みをしたまま、ヘルミーナが楽しそうに言う。
「日没までに解毒剤を飲んで、苦しい運命を免れるか・・・。それとも、毒薬にこめられたヘルミーナ先生の復讐の炎に身をゆだねるか・・・。犯人の選択肢は、ふたつにひとつです。いずれにせよ、その瞬間に、真犯人の姿はみなさんの前にさらされるわけですが・・・」
すなわち、解毒剤に手を出せば、それがそのまま罪の告白となるわけだ。また、我慢して解毒剤を服用しないでいても、半刻後には途方もない苦痛に襲われ、犯人であることが露見してしまう。
アイゼルが、ごくりとつばを飲み込む。イングリドは、強いて自分をリラックスさせるかのように椅子にもたれ、挑発するように脚を組んだ。
「ちょっと待って!!」
マルローネがなにかに気付いたかのように、大声をあげる。
「真犯人のお茶にだけ毒薬が入っていたっていうのは、確かなんでしょうね!?」
エリーもはっと顔を上げた。怖ろしげに、目の前のティーカップを見つめる。もうお茶は残っていない。カップの底に、なにかこびりついているのではないか? もしかしたら、お茶以外のものが混ぜられていた痕跡なのではないだろうか。
「もしも――もしもよ、ピコが勘違いして、毒入りのカップを間違った相手に渡していたりしたら――」
空色の目を大きく見開き、両手を振り回して、マルローネが言う。自分の普段の行動を思い浮かべて、不安になったのかもしれない。
「大丈夫、ピコ君に限って、そんな心配はありませんよ」
クライスは、部屋の隅でぽつねんと不安げに立ち尽くしているピコを見やる。ピコはうるんだ目を見開いて、
「はい・・・。大丈夫、だったと思います・・・。でも・・・あっ!!」
息をのみ、きょろきょろと宙に目をさまよわせる。
「どうしたの? やっぱり間違えたの?」
マルローネの声は悲鳴に近い。
「・・・いえ、何でもないです」
力なく言って、運命にすべてをゆだねるかのように、ピコは目を伏せた。

「ちょっとクライス! なんでまた、あたしがこんな目に遭わなきゃならないのよ!?」
マルローネは立ち上がり、クライスに迫る。
「落ち着いてください、マルローネさん。興奮すると、毒が回るのが速くなるかも知れませんよ」
「えっ?」
あわててマルローネが席に戻る。すぐにはっとして、あわてたようにきょろきょろと周囲を見回す。
「あ、あはは、ばっかみたい。あたしは犯人じゃないんだから、毒薬の心配なんか、しなくていいのよね。あははは」
照れ笑いをしても、誰も応えてくれない。うつろに響いたマルローネの笑い声は、薄れて消えていった。普段なら笑い返してくれるエリーも、固い表情のままテーブルをにらみつけている。
沈黙の中、時間だけが静かに流れてゆく。
カタリ、とテーブルの一画で音がした。全員がびくっとしてそちらを見る。
だが、それはイングリドが脚を組み替えた音だった。イングリドは目を閉じ、内心はどうであれ、表情は穏やかだ。ヘルミーナは腕組みをしたまま、目だけを時々動かして、テーブルについたひとりひとりを観察している。
アイゼルが、再びつばを飲み込んだ。かすかに顔をゆがめ、胃のあたりをさする。
不意に、腕がすっとテーブルの中央に向かって伸びた。はっと全員の視線が集中する。
水色の袖から覗く、白くて細い手。指輪をはめた華奢な指先が、解毒剤のビーカーにまっすぐに向かっていく。
誰もが息をのみ、自分の手がどこにあるのか確かめる。これは、誰の手なのだろうか?
しかし、その手はビーカーを通り越して、そばの皿に置かれたマシュマロをひとつつまんだ。
「ええと・・・。いただいても、よろしいですよね?」
ルイーゼはにこやかに言って、上品にマシュマロを口に運ぶ。
「なんだか、おなかが空いてしまって・・・」
照れたように笑ったルイーゼだが、ヘルミーナがあきれたように見つめているのに気付いて、怪訝そうな表情になる。
「あの・・・。どうかしましたか?」
「いや、何でもないよ」
ヘルミーナは肩をすくめ、大物なんだか鈍いんだかと、ぶつぶつつぶやいた。そして、今度は反対隣に座っているアイゼルをちらりと見る。
「気分が悪そうだね、アイゼル」
「い、いえ・・・。だいじょうぶ、です」
青ざめた顔は、とてもではないが大丈夫そうではない。
外の日が陰っていくと共に、部屋は次第に暗くなり、ピコがランプに火を入れて歩いた。
今度はアイゼルの正面で異変が起こった。
「ううっ」
ノルディスが不意に口を押さえ、苦しげにうめいた。
「ノルディス!?」
アイゼルとエリーが同時に叫ぶ。
ノルディスは応えず、身体をくの字に折り曲げたまま、身を起こそうとした。椅子が音をたてて背後に倒れる。
「どうしたの、ノルディス!?」
アイゼルが、自分の気分の悪さも忘れて、立ち上がる。
だが、ノルディスはそのままよろめくように、部屋の隅の木のドアに向かい、飛び込んだ。
トイレのドアがバタンと閉まる。
アイゼルもドアに駆け寄った。
「ノルディス、ノルディス――!?」
茫然とながめていたマルローネが、はっとして叫ぶ。
「まさか!? ノルディスが犯人だったの?」
眼鏡のフレームに手を当てて考え込んでいたクライスが、首を横に振る。
「いえ・・・。仮にノルディス君のお茶に毒薬が入れられていたとしても、こんなに早く効果が現れるはずがありません。おそらく、ノルディス君はこのような状況に置かれて、強度の心理的ストレスに耐え切れず、神経性の下痢と胃痙攣を起こしてしまったのでしょう」
「はあ・・・」
大きなため息が聞こえた。弟子の線の細さをいつも心配していたイングリドだった。
しばらくして、げっそりとしたノルディスが、アイゼルに支えられて戻ってくる。席に戻ると、精も根も尽き果てたという様子で、放心したように座り込んだ。

クライスは振り返って窓の外を見る。夕闇が迫っていた。
「そろそろ、日没です」
クライスは重々しく言った。
エリーが、なにか言おうと身を起こしかけた。
その時、椅子のひとつがガタンと鳴った。
その人物は、立ち上がり、テーブルに身を乗り出して、解毒剤のビーカーに両手を伸ばす。
しわだらけの手がビーカーをつかみ、震えながら口元まで持っていくと、大きく傾けた。
液体を飲み下すたびに、のどぼとけが大きく上下に動く。
青黒い液体はビーカーの縁からあふれ、白いあごひげをまだらに染めていく。
「ドルニエ先生!?」
イングリドが叫んだ。明らかに動転している声だ。
ヘルミーナも言葉を失っている。エリーもアイゼルもマルローネも、あっけにとられて見つめている。ノルディスは体力を使い果たして身動きもせず、ルイーゼはきょとんとしている。
すっかり空になったビーカーをテーブルに置くと、ドルニエは荒い息をしながら、弱々しい目でクライスを見た。
「こ・・・これで、毒薬は中和されるのだろうね・・・」
クライスは答えない。代わりにヘルミーナが口を開く。
「ドルニエ先生・・・」
とがめるような口調ではない。あわれんでいるといった方が正しいかもしれない。
ドルニエは、苦しげに言葉を絞り出した。
「すまない・・・。昨日、散歩から戻って来たら、ヘルミーナのブースに見慣れないガラス瓶が置いてあった。『究極の錬金術アイテム』の噂を聞いていたものだから、ちょっと見せてもらおうと思って、校長室に持って上がってしまった・・・」
「なるほど・・・。ヘルミーナ先生は実験室、エリーさんとアイゼルさんはカウンターでルイーゼさんとおしゃべり中、ノルディス君は図書館へ行っていて、マルローネさんは居眠り、そしてイングリド先生も研究室へガラスの筒を取りに行っていた――。それで、誰にも見られなかったのですね」
クライスがゆっくりと言う。ドルニエは切れ切れに続ける。
「その直後、騒ぎを聞いて、すぐに返そうと思ったのだが、その・・・」
口ごもったドルニエに代わって、イングリドが言った。
「――ヘルミーナがあまりに怖ろしかったので、言い出せなかったのですね」
ドルニエはうなだれた。
誰もが言葉をなくしていた。
ヘルミーナの目配せを受け、クライスが沈黙を破る。
「実は、ひとつお詫びをしなければなりません」
「何? どしたの、クライス」
「先ほど、私には真犯人がわかっていると申し上げましたが、あれは嘘でした」
「へ?」
「この事件は調べれば調べるほど、全員に動機があり、機会があるという困難な状況になっていきました。真犯人を絞り込める決定的な手掛かりは、正直言ってありませんでした。ですから、私は最後の手段としてアンフェアな手法を選択してしまったのです」
「どういうこと?」
「真犯人のお茶に毒を入れたというのは、ハッタリでした。実際には、どなたのお茶にも毒薬など入ってはいなかったのです」
「ええっ!?」
全員が叫びを上げた。
「わかっていたのは、ここに集まった人の中に犯人がいるに違いないということだけでした。ですから、毒入りのお茶というプレッシャーをかけて、真犯人に告白となる行動をさせようとしたのです」
「なあんだ、あせって損しちゃったよ」
マルローネがほっと息をつく。
「本当です、ひどいですよ、クライスさん!」
アイゼルが目を三角にしてにらむ。自分のことよりも、ノルディスが体調を崩したことを恨んでいるのは明らかだ。
「じゃあ、毒薬なんて、最初からなかったんですね」
エリーもほっと息をもらす。クライスは短く答えた。
「いえ、毒薬はありました」
「へ?」
クライスは、哀しげな表情で、空になったビーカーを見やった。
「解毒剤だと言っていましたが、あの青い液体こそ、ヘルミーナ先生の毒薬だったのです」
「ぐぇっ」
ドルニエが目を見開き、うめき声を上げた。
「ふふふふふ、犯人だと告白したその行動が、そのまま自分に地獄の苦しみという業罰を与える結果となるのさ。なかなかよく考えられた仕掛けだよ、ふふふ」
ヘルミーナが残忍な笑みを浮かべる。
「しかも、あれだけの量を一気に飲めば、すぐにでも症状が出るはずだねえ、ふふふ」
「うおっ」
ドルニエはさらにうめき、身体を折り曲げた。苦痛に身を震わせ、脂汗がしたたる。
「そういえば・・・」
あごに手を当てて、ルイーゼが上目遣いにぼんやりとつぶやいた。
「これと似たお話、どこかで読んだような気がするわ・・・」
テーブルに突っ伏したドルニエがもがき、ぶるぶると震える手がティーカップを跳ね飛ばす。
「助けてくれ、ヘルミーナ・・・。げ、解毒剤を・・・」
「もういいでしょう、ヘルミーナ先生」
クライスが穏やかに割り込む。ヘルミーナはうなずいた。
「嘘ですよ、ドルニエ先生」
優しく言うと、椅子にくずおれたドルニエに近寄り、師の背をさする。
「ちょっと薬が効きすぎたみたいね。お年寄りは、いたわらないといけないのにねえ、ふふふ」
「ちょっと、ヘルミーナ、どういうことかしら?」
険しい目をしたイングリドが問い詰める。
「あの青い液体は、毒薬じゃないわ。ただの色水よ」
ヘルミーナはつまらなそうに答えた。
「それじゃ、死なないけど地獄の苦しみを与えるっていう毒薬は?」
目を丸くしたマルローネが尋ねる。
「そんな便利な毒薬があったら、レシピを教えてほしいものだわ」
ヘルミーナが肩をすくめて言った。そして付け加える。
「ドルニエ先生は、相変わらず、打たれ弱いわねえ」
「そうね、ついうっかり弟子の持ち物に手を出して、大騒ぎを引き起こしてしまうのもね。例の首飾りの時も、そうだったし」
イングリドもしみじみと言い、大きくため息をついた。


<おことわり>
この章は、ウィリアム・アイリッシュの短篇小説「晩餐後の物語」(創元推理文庫「アイリッシュ短編集1 晩餐後の物語」所収)の翻案です。
詳しくは、「あとがき」にて(笑)。


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