戻る

前ページへ

〜70000HIT記念リクエスト小説<Juno様へ>〜

風のゆくえ Vol.3


Scene−6

そして、表面上は何事もなかったかのように、夕食も終わり、夜は更けていった。
エンデルクの提案で、男性3人が交替で不寝番を務めることにする。最初がクライス、最も魔物が出やすい深夜はエンデルク、そして、夜明けまでがマトリという順番になった。
マリーは、たき火の脇でマントにくるまり、横になると、昼間の疲れが出たのか、すぐに寝入ってしまった。
何事もなく、時はうつろってゆく。

(マルローネ・・・)
マリーの頭の中に、張りのある女性の声が響く。かなり厳しい口調だ。
(5年間の時間を与えたというのに、あなたはその間、いったい何をしていたのですか・・・)
その言葉は、ぐるぐるとマリーの頭の中を何度もよぎった。誰の言葉かは、はっきりわかっていた。そして、ついに決定的な言葉が発せられた。
(マルローネ・・・。あなたは、留年よ!)
「ひえぇ、イングリド先生、ごめんなさい!」
自分の声で、マリーははっと目を覚ました。あわてて周囲を見まわす。たき火の残り火がかすかな炎を上げ、月光を受けた森は静まり返っている。
(よかった・・・。夢だったんだ)
マリーはほっと胸をなでおろした。
身を起こし、もう一度、周囲をうかがう。月の位置から判断すると、もう夜明けも近いようだ。
たき火の周りでは、マリーと同じくマントにくるまったクライスと、鎧を外して黒い肌着姿になったエンデルクが寝息をたてている。
マリーは、もうひとりの姿を探した。
見まわすと、少し離れた草原に、膝を抱えた格好でうずくまるように座っているマトリの後姿が見えた。
(なんか、すごく寂しそう・・・)
昼間の、明るくてひょうきんなマトリとは、明らかに様子が違っている。
マリーは気になって、そっとマトリに近付いた。
気配を感じたのか、マトリが振り向く。
「なんや、マリーちゃんか。どないしたん? 眠れないのん?」
「うん、ちょっと夢見て、目が覚めちゃったから」
「ほな、ちょっと話でもしよか」
マトリは草原を叩いて、マリーを隣に座らせる。
「ねえ、どうしてたき火のそばにいなかったの? ここじゃ、冷えるでしょう」
マリーの問いに、マトリは苦笑して答える。
「いや、実はな、俺、火が苦手なんや。小さい頃、火事にあったことがあって、それからというもの、どうしても、な」
「そうなんだ・・・。ごめんなさい。悪いこと聞いちゃったね」
「いや、そないなことあらへん」
ふたりは、しばらく押し黙って、月にかかる雲が流れるのを見やっていた。
「俺な、実は、探し物をしてるんや」
マトリがぽつりと言った。
「探し物? どんなもの? 宝物とか?」
「いや、物やない。人を、探してるんや。そのために、世界中を旅してる」
「そう・・・。あたしの友達にも、戦争で別れ別れになった両親を探してる人がいるよ。マトリも、家族の誰かを?」
「妹や」
「妹さん・・・」
「あ、いや、別に血がつながっとるわけやないんやけどな。俺にとっては、妹みたいな存在だったんや」
マトリはちらりとマリーを見た。寝乱れたままの金髪が肩から背中に流れくだり、月光に輝いている。マリーの空色の瞳は、かすかにうるんでいる。
(なんてかわいいんや・・・)
夕方、クライスに向けて言った言葉が、心によみがえってくる。
(ほしいものは、ほしいと言った方が勝ちなんやで)
正直に言えば、今、この瞬間まで、この場でマリーを口説くつもりはなかった。しかし、明日以降、そう長く一緒にいられるわけではない。
マトリは、チャンスを逃す男ではなかった。
「マリーちゃん・・・」
真剣な表情で、マトリの菫色の瞳がマリーの空色の瞳を見つめる。
「きれいな目や・・・」
大きく開いた胸元からのぞくマリーの白い素肌が目にしみる。
左腕をそっとマリーの肩に回す。マリーは抵抗のそぶりは見せない。
実を言えば、この段階に至っても、このような経験が皆無だったマリーは自分が何をされようとしているのか理解できていなかっただけなのだが、マトリはそれを別の意味に解釈した。
左腕に力をこめて抱き寄せ、右手でマリーの頬をやさしく押さえる。
「ちょ、ちょっと、何を・・・」
マリーの瞳に怯えの色が走った。手でマトリの身体を押しのけようとする。
「待って。あたし、そんなつもりじゃ・・・」
しかし、もうマトリの行動は止まらない。
まさに、くちびるが重ねられようとした、その瞬間・・・。
マリーの口から、かすかな言葉がもれた。
「・・けて。・・イス」
マトリは、冷水を浴びせ掛けられたかのように、凍りついた。
その口元に、粉っぽい固まりが押しつけられる。
「うわっ!!」
マトリはのけぞった。ものすごい悪臭に襲われ、息もできない。目からは涙がぽろぽろとこぼれる。くしゃみが止まらず、マトリは地面を転がってのたうちまわった。
マリーがとっさに、魔物よけとして持ち歩いていた、強烈な臭いを放つ『ガッシュの木炭』を、マトリの鼻先に突きつけたのだった。
ようやくくしゃみの発作が収まると、マトリは起き上がって、一息ついた。
「ひどいわ、マリーちゃん」
苦笑しながらマリーを見やると、マリーは顔を真っ赤にして、目をつりあげてこちらをにらみつけている。身体が小刻みに震えているように見えるが、それが怒りのためなのかショックによるものなのかはわからない。
「マリーちゃん・・・」
近付こうとすると、マリーは叫んだ。
「こっちに来ないで!」
それは悲鳴に近い声だった。
マトリは、ふと、自分がとんでもない勘違いをしていたのではないかと気付いた。
おずおずと、マリーに尋ねる。
「マリーちゃん、ひょっとして、あんた、キスしたこと、ないのん?」
真っ赤に頬を染めたまま、マリーが叫ぶように答える。マリーの返事には、怒りと口惜しさが入り混じっていた。
「そうよ! 悪かったわね! それなのに、あなたは、あたしのファーストキスを奪おうとしたのよね!」
(あっちゃあ、しまったあ!)
マトリは心の中で後悔の叫びをあげた。
「ごめん、ごめんな、マリーちゃん、堪忍やで。そないな露出度の高い、挑発的な服着てるもんやから、俺はてっきり・・・」
一夜の逢瀬を楽しみ、後腐れなく別れる・・・そのつもりだったのだが、完全に計算が狂ってしまった。
(あ〜あ、マトリさんもヤキが回ったか。女心を理解するには、まだまだ修業が必要やなあ)
だが、後悔の念にひたっている余裕はなかった。
背後から、エンデルクのよく通る声が聞こえたのだ。
「敵だ。全員、戦闘体勢を取れ」
振り向いたマトリの目に、剣を抜いて立ちあがったエンデルクの姿が映った。
「見張りは何をしていたのだ。囲まれてしまったぞ」
周囲の森は、まがまがしい雰囲気にざわめきたっていた。


Scene−7

月光も差しこまぬ森の中では、異様な影が蠢き、一行に向かって迫り来ようとしている。ずるずると、なにかをひきずるような面妖な音が響く。下半身がヘビ、上半身が人間の女性という不気味な姿をしたヘビ女が、青く妖しく光る目をこちらに向けて、じわじわと包囲の輪を狭めてくる。さらに、上方の枝にも別の気配がある。おそらくは、森のエルフが弓矢の狙いをつけながら、攻撃のタイミングをはかっているのだろう。
エンデルクは、重い鎧を身に着けている余裕はないと悟ったのだろう、黒の薄い肌着姿のまま、長剣を油断なく構えている。クライスはようやく身を起こし、杖を振りかざしているところだ。
マトリはジャンビーヤの柄に手をかけると、マリーに駆け寄った。
「マリーちゃん、俺のそばを離れるんやないで!」
ところが、マリーは
「邪魔しないで!」
と叫ぶと、身をひるがえしてたき火の方へ突進した。それを追うように、茂みの中からエルフの矢が放たれる。しかし、命中はせず、自分の採取かごのところまで転がるようにしてたどりついたマリーは、かごの中から赤黒く丸い固まりをつかみ出した。マリー特製の爆弾だ。
「行っけえ〜〜っ!!」
マリーは、目にもとまらぬ早さで次々と森へ向かって爆弾を投げこんでいく。あちこちで爆発音と共に炎が吹きあがり、逃げ遅れた魔物が吹っ飛ぶのが見える。さらに、マリーは杖を手に取ると、頭上高く振りかざした。その手前では、同じようにクライスが杖を振り上げ、振り下ろす。彼の杖の先端から放たれた電光は、1発はヘビ女を直撃したが、他の雷撃はあらぬ方角へそれていく。
「もう、クライスのドジ! 何やってるのよ!」
叫びざま、マリーが振り下ろした杖から放たれた光球は、狙いたがわず、クライスに迫っていたヘビ女の頭部に命中し、大爆発を起こした。
「こ、こええ・・・」
マリーの獅子奮迅の活躍を呆然と見ていたマトリはつぶやいた。
すれ違いざま、エンデルクがささやく。
「彼女が『爆弾娘』と呼ばれているのは、だてではない。貴様も、自分の身ぐらい自分で守ってはどうだ」
言い残すと、エンデルクは長剣を掲げ、前方に蠢く2匹のヘビ女に突進した。ヘビ女は怪しく輝く魔法の光球を飛ばして来るが、エンデルクはそれをものともせず、突っ込んでいく。
「私の攻撃を止められるか!」
剣が2回閃く一瞬の間に、ヘビ女の頭と胴体は寸断され、地面に転がっていた。
「おっと、俺もこうしちゃいられんなあ」
マトリはつぶやくと、大地を蹴った。森の木々のこずえから、エルフが矢を射掛けてくる。マトリは流れるようなステップでそれをかわし、枝が密集した茂みに飛びこんだ。
次の瞬間、枝の上にいたエルフはのどをかき切られ、地面に向かって崩れるように落ちていった。そのエルフの死体が地面に叩きつけられる前に、隣の木でもエルフが何が起こったかもわからないまま命を落としていた。マトリは影のように枝から枝へと移っていき、音もなく魔物に死をもたらしていった。
東の空が白み始める頃、戦いは終わっていた。
生き残った魔物はメディアの森の奥へ逃げ去り、死んで魔力を失った魔物の死体は崩れて灰の山となり、風に吹き散らされていった。

4人は、誰からともなく火が消えたたき火の周囲に集まった。
鎧を身に着けずに戦ったエンデルクは、腕や足、上半身に火傷や傷を負っており、マリーが塗り薬で治療している。クライスはけがはないようだが、もともと体力がないため、疲労困憊状態のようで、座りこんで荒い息をはいている。
マトリがいつになく神妙な顔で、謝る。
「ほんま、済まんかった。俺がちゃんと見張りをしとらんかったせいで、こないに苦戦することになってしもうて・・・」
マリーがその言葉に顔を上げ、なにか言おうとしたが、思い直したように口をつぐんだ。
マトリはなんとかその場をとりつくろおうと、言葉を続ける。
「それにしても、あんたら、みんな強いんやなあ。大したもんや。ま、ひとりだけ頼りないのがおったようやけど」
クライスが眼鏡の奥の目をじろりとマトリに向ける。
「頼りなくて悪かったですね。もともと私は戦闘には向いていないのです。それより、あなたこそどうだったのです。森の中に隠れて、震えていたのではないのですか」
反論するかと思いきや、マトリは笑い出した。
「あはは、実は、その通りなんや。もう、魔物と戦うなんて、怖くて怖くて・・・」
その時、治療を終えたエンデルクがうっそりと立ち上がった。そして、マトリに近付く。
次の刹那・・・。
「とおっ!!」
裂帛の気合と共に、エンデルクは長剣を抜き放ち、下から斜め上へなぎ上げた。
「キャーッ!!」
マリーが悲鳴をあげる。クライスの目にも、マトリの身体がエンデルクの剣によって一刀両断されたように見えた。
だが、マトリは無事だった。エンデルクの殺気を察すると同時に、空中高くジャンプし、エンデルクの剣が届く範囲の外に下り立っていた。その右手には、抜き身のジャンビーヤが握られている。
「こ、こわ〜。いきなり、何するのん? 一瞬、命がないかと思ったで」
口調は相変わらずの軽いものだが、目は笑ってはいない。
エンデルクは、平然と剣を鞘に収めた。そして、落ち着いた口調で言う。
「フッ・・・。やはりな・・・。おまえが『宵闇の腕(かいな)』か・・・」
「へ? 何のことやろか。俺にはさっぱり・・・」
「今の反射神経・・・。そして、先ほどの森での戦いを見せてもらった・・・。疑いの余地はない・・・」
エンデルクは鋭い視線をマトリに据えたまま、きっぱりと言った。
「へ? 宵闇の・・・何ですか、それ」
いぶかしげな表情のクライスとマリーに、エンデルクは説明を始めた。視線はマトリから外すことはない。
「私が今回の採取に同行したのは、実はシグザール王国秘密情報部の指示によるものだ・・・。情報部が得た情報によると、『宵闇の腕』という通り名を持つ凄腕の盗賊が、北の方からシグザール王国へ流れて来ているらしい、ということだった」
「盗賊ちゃうで。元・盗賊や」
マトリは口の中でつぶやいたが、誰の耳にも届かなかった。
「そこで、私は自分の目で、それを確かめることにした」
「それじゃあ、『常若のリンゴ』を採ってきてほしいという王子様の依頼は?」
マリーが尋ねる。エンデルクは平然と答える。
「あれは、私が自然な形でメディアの森へ出向くための方便だ」
「ひえええ。じゃ、『常若のリンゴ』を手に入れるための、あたしたちのあの苦労は何だったのよ」
マリーとクライスは、げんなりと顔を見合わせた。
「それと、マリーに来てもらったのには、もうひとつ理由がある」
エンデルクは、かすかな笑みを浮かべた。
「秘密情報部によれば、『宵闇の腕』は女性に手が早いという噂だったのでな」
「ひっどーい! それじゃ、まるであたし、釣りの餌みたいじゃないですか」
「まったくです。これは重大な人権侵害に当たりますよ。王室騎士隊長ともあろうお方が、なんということをなさるのですか」
クライスの文句には、かなり私情が混じっているようだ。
「でもさあ・・・」
マリーが口を開く。
「ほんとに、マトリがその『宵闇の腕』とかいう盗賊なの? そんな危険人物には、とても見えないんだけどなあ。たしかに女性の敵かも知れないけれど」
昨夜のことを思い出したのか、マリーの言葉には少しとげがあった。
「あ、それはあんまりひどいわ、マリーちゃん。女性にはいつもやさしくっていうのが、俺のモットーなんやで」
マトリの言葉を無視して、クライスがマリーに言う。
「一見、そうは見えない人物の方が危険だというのは、ままあることですよ。マルローネさんも、もう少し世間というものを知らないといけませんね」
「何よ、学問ばかりで頭でっかちのあんたなんかに言われたくないわよ」
マリーとクライスの言い合いを背に、マトリはエンデルクに向き直った。
「それで? もし俺が、その『宵闇の腕』とかいうやつだとしたら、どないする気?」
「どうもしない」
エンデルクは静かに答えた。クライスもマリーも、マトリまでも、この言葉に耳を疑った。
エンデルクは続ける。
「たとえ、『宵闇の腕』が他国で賞金首だったとしても、シグザール王国には何の関係もないことだ。私が求めているのは、シグザールの平和と安寧だ。これを破らない限りは、おまえもただの旅人に過ぎない・・・」
マトリは、しばらくこの言葉をかみしめているようだった。
やがて、顔を上げると、初めて出会った時の人懐っこい笑みが戻ってきていた。
「ようわかった。シグザールって、ええとこやな。だけど、あんたらとは、ここでお別れや」
「ええっ、どうして? 一緒にザールブルグまで来てもいいのに」
「いや、やっぱり俺は、ひとりで旅するのが似合ってるようや。それに、まだまだ修業も足りんしな。でも、あんたらに会えて、楽しかったで」
マトリはマリーに近付くと、耳元に口を寄せ、ささやいた。
「昨夜の続きは、また今度な・・・。それまでに、もっともっとええ女になってるんやで!」
真っ赤になったマリーに投げキスをしてみせる。
そして、クライスには意味ありげにウインクし、親指を立てて見せた。
エンデルクとはただ視線を合わせただけだったが、声にならない多くの言葉が交わされたことは間違いないだろう。
「ほな、みんな、元気でな!」
手を振ると、マトリは小走りに丘を駆け下り、西の丘陵地帯へ向かっていった。マリー、クライス、エンデルクは、彼の姿が丘の向こうへ消えるまで、無言で見送っていた。

「なんか、やっぱり変な人だったね」
マリーがぽつりと言った。
「でも、悪い人には見えなかったよ」
「そうですね。私とは全く相容れない考え方を持った人物でしたが・・・」
「彼は、風だ・・・」
エンデルクがつぶやくように言った。
「どこからともなくやって来て、吹き荒れた後、どこへともなく去って行く・・・」
「なんか、今日のエンデルク様、詩人ですね」
マリーが感心したように言う。
「厄介な風でしたけどね」
クライスが付け加える。マリーはふと、思い出して言った。
「そういえば、別れ際に、マトリって、あんたになんか合図してたよね。あれ何?」
クライスはマリーを振り向いた。吸い込まれそうなマリーの空色の瞳が、クライスの目に飛びこんで来る。
クライスはちょっと考えて、答えた。
Illustration by Juno様

「それは、秘密です」
「あ〜、意地悪なんだ。教えてくれたっていいじゃない」
ふくれるマリーを優しく見守りながら、クライスはマトリが残した言葉を何度も思い返していた。
(ほしいものは、ほしいと言った方が勝ちなんやで)
「いつか、教えてあげますよ、きっと・・・」
クライスはつぶやいた。
その日がいつになるのかはわからない。
しかし、いつかきっと・・・。

<おわり>


○にのあとがき>

えっと、今回のキリリク小説は、アトリエ小説としては異色です。明らかな掟破りをやってしまっています(汗)。その辺の事情を説明させてください。
この作品をお読みになったほとんどの方は(裏事情を知っている若干名を除いて(^^;)、「なんでこんなキャラが出てくるの?」「誰これ?」と疑問を持っていらっしゃると思います。怪しげな関西弁を使い、女性と見れば見境のないナンパ師マトリ・・・アトリエワールドではとんと見かけないタイプのキャラですよね(笑)。

このマトリというキャラは、今回70000HITのキリ番を踏まれたJunoさんが創作されたオリジナルキャラなのです。○にも参加しているTRPG『Eternal Wind 〜風の詞〜』での、Junoさんの持ちキャラがマトリ(ちなみに○にの持ちキャラは「永劫回帰」の主人公パロスです)。そんなわけで、今回はJunoさん向け特別仕様としてマトリをゲストキャラとして登場させたわけです。もちろんJunoさんも知らないところで(笑)。

ところで、今回リクエストいただいたお題のキーワードは「クライス」「エンデルク」「採取」「マリー」「ちょっとドキドキ」「嫉妬」というものでした(多いよ〜(^^;)。で、特に最後の2項目を考えた時に、従来のアトリエキャラだとインパクトが少ないな、と(だって、みんな“いい人”なんだもん)思いまして、この点からもマトリの起用に踏み切りました(なんて適役!)。

ともあれ、今回のお話は例外です。むやみやたらとオリジナルキャラを出すというようなことはやりません。ゲームで確立され、皆様にもなじんでいるアトリエ世界観を壊してしまうことになりますからね。
こんな暴走作品ですが、感想などいただけると嬉しいです〜。

とかなんとか言ってアップの準備をしている時に、Junoさんから挿絵をいただいてしまいました〜。しかも3枚も!(感涙) 一緒にアップさせていただきましたので、そちらも合わせてお楽しみください〜。
素敵なイラスト、創作ゲーム、ゲームレビューなどが満載のJunoさんのHP『樹乃樹』こちらです。マトリのプロフィールも載ってますよ。


前ページへ

戻る