《喜びは つながる言葉 伝わって》

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 9月は敬老の日があるということで,地域のまとまりごとで敬老祝賀会が催されます。参加者が多い地域では,地元の自治公民館では収容できないために,公共の広間が利用されます。そこに来賓としてお招きを受けるのですが,祝辞が付いてきます。地元の事情に応じて祝辞を述べる順番として2番目か3番目なので,内容の重なりを避けることが必要になります。また,挨拶らしいことは聞いていてもおもしろくないので,ちょっとした脇の話をしようと意識しています。

 高齢者の皆様には,地域共生社会を作るために力を貸して欲しいとお願いします。皆さんは高齢者です。その呼び名はイメージを与えます。そこで,違った言葉を考えます。高齢者の高という字を幸福の幸の字で置き換えて,幸齢者と呼びます。幸せな歳の者とイメージすることができます。幸せは一人には訪れません。誰かと共にあってこそ幸せになれます。どうしてでしょうか?
 その答は,幸せを,仕事の仕という字と,合わせるを結んで,仕・合わせとすると見えてきます。することを合わせるのです。一人で何かをするのではなく,誰かと何かをしあう,それが仕合わせなのです。
 ところで,高齢の方から相談を受けるところがあるのですが,相談の内容の中で相隣に関するものがかなり多くなっています。ご近所の関係が悩みになっているということです。お互いに仕合っているはずの人とうまくいっていないのは淋しいですね。どうすればいいのでしょう?
 先ほどの○○さんのご祝辞の中で,100歳の幸齢者で9割が女性というお話がありました。周りの人と仕合うとき,女性は笑顔です。ところが男性は概ね険しい顔をしていることが多いでしょう。ムスッとされていたら,仕合ってもうれしくないですね。そうです,どうせ仕合うなら,笑顔が大事なのです。笑顔は心を開いている印です。心を開いて仕合うから,仕合わせになれるのです。長寿という仕合わせもやってきます。ごく身近にいる人と笑顔で幸せになる,それが幸齢者である皆さんに期待されていることです。
 この敬老祝賀会で,皆さんはたくさんの笑顔になることでしょう。その笑顔を地域に持ち帰って,これから1年間保ってください。仕合わせである皆さんにしかできないことです。私からのお願いです。

 この祝辞後の宴席で,近づいてくる人は,笑顔で,と言いながら通り過ぎていきます。笑顔という言葉が印象に残れば,笑顔,仕合わせ,幸福という連想がつながっていくでしょう。幸せになる入口がどこにあるか,それが分かれば,皆がすぐ側にあるはずの仕合わせになれるでしょう。

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(2019年09月15日:No.1016)