《喜びは 続くトラブル 小さくて》

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 午後の会議に出席するために,東京都日比谷まで出かけました。朝タクシーを呼んで空港に行きました。搭乗ゲートをくぐり抜けると,ピンポン。係官が身体の表面を検知器で探ります。ベルトの留め金と確認すると,手のひらで確認してよいか尋ねてくるので,イヤとも言うわけにいかず承知すると,腰回りを一巡し,危険がないと確認できたのでしょう,放免されました。最初のトラブルです。
 搭乗している飛行機が東京上空まで辿り着いて,着陸しますとアナウンスがあり機体は下降していたのですが,途中でグーンと上昇するような圧力を背中に感じました。降下しすぎて補正しているのかと思っていました。しばらくして,着陸を取り止めましたとアナウンスがあり,窓の下に町並みを見ながら飛び続けていました。やがて,先ほど眼下に見た海ほたるにつながる長い橋を再び見ることになり,旋回したことを知りました。羽田空港に着陸をしたのはその後すぐでした。
 モノレールに乗って浜松町に着き,山手線内回りに乗ったとき,車内アナウンスがありました。今,京浜東北線の神田駅で人身事故があり,列車の運行が止まっています,ということで,代替の紹介がありました。何人かの乗客が降りていきました。入口近くに立っていたのですが,すぐ前の席の方も降りていかれたので,端の席に座らせてもらいましたが,動くのかどうか不安で,このまま運行停止になったら,どうすればいいのかと考え始めていました。ただ,大部分の乗客はそのままでしたので,土地の事情になれないよそ者としては,成り行きを待つことにしました。10分ほど待つ間,会議の始まる時間までの余裕時間がなくなっていくのをきにするばかりでした。あまり待てないし,どうすれば? アナウンスがあり,この電車は動くことになりましたと,ドアが閉まったときは,ほっとしました。丸の内駅にはすぐでした。会議のある建物までひたすら急ぎ足で,間に合いました。
 会議の始まる前,別の出席者の方は浜松町で電車に乗れず,タクシーを苦労して捕まえ,やっと間に合ったと話されていました。会議は今年度第1回ということで,委員会の役員決めがあり,副委員長を仰せつかるトラブルです。諦めて,引き受けることにしました。会議の案件が皆に不慣れなために,会議回数を1回増やすことになりました。東京行きという仕事が増えてしまいました。さらに,委員によって事前に提案される意見書を正副委員長で次回会議前に整理しなければならないというおまけが付いてきました。
 なんとか夕方には会議を終えて,とんぼ返りです。羽田空港の搭乗ゲートで,またもピンポンです。今度はベルトを外させられて,ゲートの通り直しをさせられました。ズボンにベルトを通す手間が増えてしまいました。地元の飛行場に着いた後,駐機場に向かう途中で,機体は動きを止めました。予定のゲートが先の機体で使用中のため,待つというアナウンスでした。仕方ないので読書の続きをして待っていました。そう長引くこともなく,空港に降り立ちました。家路に向かう最後として,タクシー乗り場に行くと長蛇の列です。並んでいると,タクシーが次々にやってきて,列が短くなっていきました。いよいよ私の番というとき,タクシーは途切れてしまいました。最後の待機時間と呆れてしまいながら,近づくタクシーのライトを遠くに見つけて安堵して,旅の終わりになりました。本当にいろいろとありました。

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(2019年09月22日:No.1017)