《喜びは 話半分 聞き選び》

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 スマホ勝ってとねだられているお母さんは,高校生になったらと跳ね返しています。SNSによる被害やネット依存のニュースを見せて理由を説明していますが,みんな持ってるのにと子どもは定法の言葉をつぶやき納得していません。それでも気になるお母さんはネット依存に関する親向けの講演会に出かけ,なんでも禁止するより,親元にいる間に失敗させ,自己制御力を付けさせた方がいいという講師の力説に揺れ動きました。ところで,講師は? ゲーム会社出身! 冷めました。
 新聞のコラムに載っていたお母さん記者の文章の要約です。話の内容に耳を傾けていましたが,話し手の思惑を勘ぐると,もっともらしい話には裏があると読んでしまいます。よくあることと笑っていればいいのでしょうか。記者さんの執筆の意図も,そうなのでしょう。ところで,ゲーム会社の人の話はすべてが,ゲームを使わせようという下心で内容を作られているのでしょうか。ゲーム会社の人だからこそ分かる的確な内容を真摯に語ってくれているかもしれません。ゲームを作る人のプライドです。
 人前でお話をする際,いかにも商取引のイベントであるというものでない限り,下心は意識して無くしつつ誠実に向き合おうとするものではないでしょうか。下心が見えると,信用を失います。少しばかりの儲けより,信用を失うことの方が大きいはずです。もちろん,どんな話も全ての人に有益であるとは限りません。適合する場合とそうでない場合があることを弁えて,聞き手が自分に適合する内容を選んで聞き取ればいいのです。選択肢が増えることを良しとするつもりで,話を素直に受け入れていけばいいと思います。
 もちろんのことですが,素直に受け取るのは,話し手が目の前にいて,名前が彰であるという最低限の条件が満たされている場合です。ネット上の架空の存在は,確かな根っこがないので,虚ろなものとして,吟味する必要があります。そういう話もあるという程度で,実生活の中に無警戒に持ち込まない方が賢明です。利害に関わらない内容なら,単純な情報の一つとして笑い話程度にして,楽しんでおきましょう。そういえば,詐欺話などの危うい話は儲け話なので,欲を出さなければ引き込まれなくて済むはずです。

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(2019年12月22日:No.1030)