《有難い 色を見分けて 意味豊か》

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 色の好みが心理と結びついているという報告があります。赤=情熱的,積極的,自己主張が強い。ピンク=愛情深い,世話好き,傷つきやすい。オレンジ=陽気だが嫉妬深い,社交的で人気者。黄色=元気で好奇心旺盛,野心家でもある。緑=理想・平和主義者,現実主義者でもある。青=知的でクール,感性豊かで自立している。紫=高貴,神秘的,エロチック性を秘めている。茶=協調性・責任感があり,心が安定している。黒=頑固でプライドが高い,孤独を好む。白=潔癖主義,真面目,理想主義者。
 ところで,太陽の光の内で人間の目の視感度がカバーする色は赤燈黄緑藍紫の七色に分けられています。真ん中の緑色の太陽光が強く,人の目も緑色を中心に見えるような機能になっています。植物も一番強い緑色光を利用しています。視覚が緑色に適合しているので,落ち着きが得られます。一方,赤色は視感度の端になるので見るのに疲れ,緊張を伴うことになりますが,赤外線の温もりが気持ちを鼓舞します。紫色も視感度の端になりますが,そばにある紫外線は生き物には危険な光であり,近寄りたくないという本能が刺激されます。色というのは生き物が太陽に生かされているという現実につながっています。
 人間関係に対する感覚というものを7つの色合いで表すとしたら,どのようなものになるのでしょう? 紫色が自己主張とすれば,行き過ぎて紫外線領域にシフトすると傍迷惑になるということでしょう。赤色が思いやりとすれば,過ぎてしまう赤外線はありがた迷惑になるということかもしれません。では、緑色は? お互いの心和やかな関係を保ちたいという思いによって,理想や正義といった目標を共有したくなることになるのでしょう。
 四季を著す言葉に,青春,朱夏,白秋,玄冬があります。この並びには,青龍,朱雀,白虎,玄亀もあります。さらに,見えないものも色を付けたりすることがあります。黄色い声,赤っ恥,青臭い,腹黒い,潔白,赤の他人,白々しい,真っ赤な嘘,白を切る,それぞれが何となく合っているのは,不思議です。

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(2021年05月23日:No.1104)