《有難い 見た目と違い 訳を知り》

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 柑橘類の外皮に含まれているリモネンという成分はスチロール系のプラスチック樹脂を溶かします。テレビやクーラーなどのリモコン類がつやが落ちてガサガサになっていたら気をつけていた方がよいようです。表面が溶けているかもしれません。リモコンだけではなく,パソコンやプリンタのプラスチック部分にもスチロール系の樹脂が使われています。ミカンを食べながら,プラスチックに触らないようにしましょう。
 64歳の男性が,電車の中で願わくば席を代わってもらいたいと思い若者の前に立ちました。その若者が80歳でエベレストに登った三浦雄一郎さんの話をしていたのを聞いて,恥ずかしくなってその場を離れたそうです。物事は思いもよらない伝手で関わっていくものです。
 「ビタミンC」という言葉を見聞きすると,たいていの人は酸っぱい味を思い浮かべることでしょう。宣伝文句の中で,ビタミンCの量がレモン○○個分などと,柑橘類で表されることが多いこともその要因です。柑橘類の酸っぱさはクエン酸のせいであり,純粋のビタミンCはほとんど味がありません。酸っぱいミカンの中にあるから酸っぱいという思い込みが働いています。
 ある女性が新幹線の中で,隣の男性に黙って間のひじ掛けを占領されてしまいました。ところが,降りる駅が近づき棚から荷物をおろそうとしたとき,その男性がさっと立ちあがって荷物を取って渡してくれたのです。初めのマイナスに振れた気分が元に戻りました。念には念を入れた見定め,特に人を見定めるときにはある程度の時の幅の中で複数の情報を収集するという入念さが必要です。
 肘掛けを取られたとき嫌な思いをしますが,逆に自分が取ってしまっているときには何も感じないでしょう。肘掛けを取るときに,隣の人に「よろしいですか」とわざわざ問うことはあまりないのではと思います。間の肘掛けはどちらのものでもないので,占領されたと思うことが多少手前勝手でもあります。肘掛けは肘を掛けるものですが,座席の間を仕切る境界としての役割が主でしょう。本当の肘掛けにするのなら,二人分それぞれに備えるべきです。
 社会という人の集まりでは,人と人の間に誰のものでもない空間を設定します。例えば,家と家が密接していると動きが取れませんので,隙間という道を設けます。道は誰のものでもありませんが,一方で誰もが使わざるをえないものです。道が混んでいるとき,どうしてこんなに混んでいるのかと恨めしくなりますが,自分が混雑に加担していることは思いません。ちょっと邪魔になる人がいると,腹が立って煽ってくる人は,自分の身勝手さへの無知を晒しているだけです。

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(2021年11月21日:No.1130)