《ちょっとだけ 気持ち変えれば ツキが来る》

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 ホワイトデーにはマシュマロをという企画をはじめたのは,福岡にあるお菓子会社です。そこの社長さんの講演を聴く機会がありました。実践的な経験から導き出したツキの管理法がテーマです。話された5項目に簡単にコメントを加えてまとめておきますので,ご参考にしてください。
 一つ目は,ツキのある人や物とつきあうことだそうです。自分が落ち込んでいるときは,ツキのある人には近づきたくないものです。余計に自分が惨めに思えるからです。それを気にせずに意識的につきあっていくと,不思議にツキがついてくるそうです。どうすればうまくいくかというやり方が学べるからです。学びとはまねることであるということを思い起こせば,理にかなっていると思いました。
 二つ目は,得意なことを伸ばすことです。経済学用語では希少価値の傾斜配分と言われている手法です。とかく弱点を克服することに意識が向きがちなものです。不得意なことに時間をかけようとします。しかし子どもの場合ならいざ知らず,大人の限りある時間をかけるのであれば,得意なことを伸ばす方がよほど実力の向上が期待できます。得意なことを伸ばせば,少々の弱点は十分にカバーできて,お釣りが来るというわけです。
 三つ目は,プラス発想をすることです。逆境バネと表現されていましたが,苦境こそチャンスという考え方です。苦境に陥ると最も大事なものだけを選び出して残そうとします。そこで,いわゆる余計なものを思い切って切り捨てる覚悟ができます。同時に,今までに持っていなかったものに気づき,新しく取り揃えるチャンスが訪れます。文字通りに心機一転が図れるわけです。
 四つ目は,素直であることです。人の異見を聞く余裕が大切だということです。いわゆるケチをつけられたら,誰でもムッとします。あなたには言われたくないとか,なにも分かっていないくせに,といった逃げ口上にすがりたくなります。それをしてはいけないと言われれば,とてもできない相談です。とりあえずはムッとしてもいいのです。分かれ道は,後でその異見を少しでいいから考えてみるかどうかです。そう言われてみると・・・,その気づきが自分の財産になります。言われたからするというのはプライドが許さなくても,自分で気がついたとなれば,素直に反省できるはずです。
 五つ目は,「神様(Something Great)」と上手につきあうことです。信仰上の神様ではなく,何かしら偉大なものの存在を許容する心の広さです。言い換えれば,自分の考え及ばないことがあるものだという,一種の悟りです。悟りは諦めなのです。ツキの神様,運の神様とでも言っておきましょうか。人事を尽くして天命を待つ,その天です。天の采配の動向を見極めて,ツキを呼びこめる準備に励んでさえいればいいのです。
 とりあえずできそうなものからやってみて,しっかりとツキをつかんでください。

(2002年06月02日号:No.114)