《有難い 人の異見の 面白さ》

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 「井の中の蛙 大海を知らず」。世間の限られた部分でしか生きていないのが,普通の人でしょう。大海を知らないからといって,そのことでとやかく言われても,どうしようもありません。しかし井の中にいても,知っていることがあります。井は前後左右の四方は閉ざされていますが,上下,少なくとも上には開かれています。そこで「井の中の蛙 大海を知らず されど天の高きを知る」となります。世の中には大海だけではなく,天空もあるのです。
 「必要は発明の母」。発明をしたことのない身では,実感的認識はしませんが,傍観的理解をすることはできます。発明には母しかいないのか,という疑問を抱くこともできるはずです。「横着は発明の父」というのだそうです。これで父母が揃うわけですが・・・。どちらにしても,現状を何とかしようと,経験知や事例見学という学びの初歩に導かれた実践への励ましです。父母の後ろ姿は見ておかなければなりません。
 「離婚した人をバツイチと言いますが,なぜマルイチと言わないのでしょうか。別れることによってしあわせになる人もいるのに」という人がいるそうです。結婚生活は幸せなもの,結婚を解消するのは不幸なことという論理が普通なのでしょう。でも普通は100%ではありません。普通でないことも結構起こっています。私の普通は誰かには普通ではないこともあります。
 訓読みの訓は音読みです。訓読みという言葉を音読みで読んでいるのは,誰にも咎められないでしょうが,改めてそう言われてしまうと,どこか気が咎めてしまうのはなぜでしょう。物事にはスッキリとしないことがあるものです。例外は認めなければ,身動きできなります。
 何らかの問題を抱えてしまっている方が見ている世界は,閉ざされているように見えているのかもしれません。新しい視点を見つけることができたら,きっと新境地に向かうことができるはずです。悩める方に寄り添う際には,共感することが必要ですが,どこか冷静に受け止めることも求められます。違うことを考える視点が状況を変えるためには大事になるからです。

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(2022年04月10日:No.1150)