《有難い 違いを愛でる 間柄》

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 相対性理論で有名なアインシュタインは1921年にノーベル物理学賞を受賞しました。賞金が出ますが,どのような目的に使われたのか少し気になります。  アインシュタインの最初の妻ミレーバは物理学者でしたが,離婚に至り,彼は慰謝料を支払わなければならなくなりました。ところが,まとまったお金がなく,離婚時に「慰謝料はノーベル賞の賞金を当てる」という約束をしていました。
 アインシュタインが並の学者なら,そんな約束など,捕らぬ狸の皮算用で終わるところですが,彼は天才でした。確実に受賞できる見込みを持って約束し,前妻にきちんと慰謝料を支払ったのです。
 ノーベル賞といえどもあくまでも個人賞であり,どのように使っても構わないようです。
 ところで,天才の離婚の理由は問わないとして,下世話で慰謝料が認められる離婚事由の例は,配偶者の浮気や不倫・配偶者からの肉体的精神的暴力・生活費を渡さない・家にほとんど帰ってこない・通常の性交渉の拒否などです。一方,慰謝料が認められない離婚事由もあるようで,その例は,性格の不一致・有責行為の責任が双方にある・事実上夫婦関係が破綻してからの不貞行為などです。
 慰謝料が発生するかどうかは法律上の一定の原因によって,決まります。慰謝料が発生する場合,受けた苦痛の程度に加えて相手の収入,婚姻期間,子どもの有無,それに資産と収入などが総合的に考慮されて金額を決定しているそうです。
 恋という字は下に心が,愛の字は心を真ん中で受けると書きます。心の有り様,持ち方で,状況は変幻自在に変わっていきます。こんなはずではなかった,それは押しつけられたものではなく,自ら招いたことと観念する覚悟がなければなりません。
 相性という言葉があります。縁組みについて問われることがあります。性格がお互いに相うとよい間柄が生まれるようです。相性の悪さとして性格の不一致ということがありますが,少し違うような気がします。逆に,性格の一致が相性の良さとはならないように思えるからです。お互いの性格の凸凹を補い合うことが,相性の良さではないでしょうか。生まれも育ちも違う者同士が,相方として、支え合う気持ちを保つことができるようにしたいものです。

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(2023年07月30日:No.1218)