《有難い よくもわるくも あるくらし》

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 忘年会の余興で行われたビンゴゲームで,図らずも当たりになって頂戴した賞品は一通の封筒でした。中には「おまかせ旬のフルーツBOX AN]の商品名が印刷された引換券が入っていて,申込番号と有効期限が印字されていました。早速申込をしておきました。このような賞品渡しのシステムが今風なのかと,学習させてもらいました。若い職員が忘年会の幹事をしているので,馴染んでいる世界の違いを体験させてもらっています。
 年末年始のお休みを挟んで申込をしていた賞品が,最近配達されてきました。2種類それぞれ品種の違いで6個の果物が箱詰めされていました。皆で美味しく頂けるようです。これまでの間,どういうものが届くか,ささやかな楽しみもありましたし,周りにちょっとした振る舞いもできる喜びがあります。
 新聞には,年賀ハガキの当選番号が発表されています。昨年は身内の不幸があったため喪中のハガキをお届けしましたので,頂いた年賀ハガキは広告などで10通もありません。一応の確認をしてみると,思い通りに当たりはありません。年始め恒例のささやかな楽しみは静かに去って行きました。
 取り立てて変化のない暮らしの中では,以上のようなささやかな出来事が楽しみになります。料理の味でいえばとても薄味ですが,それをきちんと感じ取る敏感さは健在のようです。それを喜んでもいられません。鋭敏であることは,ちょっとしたことが嫌になることもありますが,思い出すのも難しいくらい小さな事です。よいことばかりではないのですが,ちょっとしたことなので,いつまでも持続しないので助かっています。
 自分にとって都合の良いことと悪いことを感じているのはなぜなのでしょう。季節でいえば,暑いとか寒いとか。人は何も感じないと不安になります。感性とは0を検知できません。プラスかマイナスかの程度を検知しています。何かを感じていることで,生きている自分の居場所を認知しているのです。
 ところで,気をつけるべきことは0がシフトすることがあり,それには気付かないということです。楽しいことと嫌なことが適当に交互しているうちはいいのですが,楽しいことだけが続いていると,0が楽しいことの方にずれてしまいます。ちょっとした楽しいことでは物足りずにもっと楽しいことをと欲張りになっていきます。ちょっとした嫌なことを周りから引き受けてみることで,迷わずに済むはずです。
 

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(2024年01月21日:No.1243)