家庭の窓
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購読しているメールマガジン(まぐまぐ)に読者から投稿されていたものを紹介します。
●3歳の娘が主人にクイズを出していました。「問題です。1番ママ,3番パパ,4番にゃんにゃん,さてどれでしょう?」。主人が「えーっと,3番のパパ!」と答えると,「ぶーっ,はずれーっ。正解は2番のくまさんでしたー!」。・・・いまだかつてこんなに難しいクイズに出会ったことがない,と主人は言っていました。
何ともバカバカしいのですが,ほほえましいとも感じます。3歳の娘が出す支離滅裂な問題は,問題としては不完全ですが,娘の中にある答えはちゃんと辻褄が合わせられているようです。また,問題では答えを隠さなければいけないと分かっているから,2番のくまさんを素直に隠しています。分からないのは,どれでしょうという問いです。どれとは,選ぶ基準が提示されなければ決めようがありません。なぜ,2番のくまさんになるのかという理由です。それにしても3歳はかなりの賢さを持っています。
いい年をした大人も3歳を笑えないことがあります。似たようなことをしでかしています。一つ例を挙げると,会議の審議場面です。議題1.○○活動について。「この件について何かご意見をお願いします」,と促されます。何をどのように考えればいいのか,その条件が提示されないので,意見の出しようがありません。出てくる意見は無条件を反映して,見当はずれなものになります。話は弾みますが,時間を掛けても,結論には近づきません。何の話だったのか,それが出席者の感想になります。
会議とクイズは似ています。○○という条件がある中で,最も良いと判断できる選択肢を決めることです。会議では,その条件を見つける必要があるというケースも出てくるでしょう。しかし,協議によって最終結論を出すつもりなら,「○○なら○○という結論,●●なら●●という結論になる」という提案の整理は予め可能なはずです。条件をさらけ出し,その上で選択を迫るという運びが基本的な会議運営です。協議の中で新しい条件が見つかれば,より慎重な協議へと進むはずです。
連れ合いは毎日の献立に頭を痛めています。今日は何にしようか,という選択です。条件を洗い出します。昨日は○○だった,一昨日は●●・・・。冷蔵庫に入っているモノは△△。今日は暑いから。今日は時間がないから。そういえばあれを食べたいと言っていた。あれこれ条件を出した中で,最も今日の条件に合った献立を選び出しています。頂く方にすれば別のモノが良かったと思うこともありますが,会議が開かれないので声なき声です! いただきま〜す。
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