《はじめての どんどの炎 舞い上がり》

Welcome to Bear's Home-Page
ホームページに戻ります

家庭の窓にリンクします! 家庭の窓

 昨年の暮れにアップロードしたコラムで,地域の気のあった人の集まりであるGP会でどんど焼きを始める話がまとまったことを書いておきました。その後,地域行事として取り上げられ共催の形で1月13日の早朝に実施されました。何しろはじめてのことなので,一般の参加者は数十人と少ない結果に終わり,いろいろな反省が出てきました。
 朝の6時からはじめましたが,早過ぎるという声がありました。子どもたちの参加を密かに期待していましたが,4人ほどだったのです。もちろん,急だったので育成会組織は関われなかったという事情もあります。組織活動は急には取り組めないのです。最近の子どもに早起きは無理だという思いがあるので,もう少し時間を遅くしてはという意見です。
 6時始まりは,どんど焼きは早朝に実施するものという慣例を何となく覚えていた方たちの判断でした。それに暗いうちから燃やさないと,炎が映えないという思いもありました。形を整えようとすると,時代の状況に合わないという例証です。夜に実施しているところもあるという情報も出ました。
 竹組のやり方も真ん中に束ねた竹を置く方がいいとか,燃える竹柱を手で持った竹の棒で支えるようにして倒壊を長引かせるとか,いろんな提案が出てきました。また,会場となった田圃の近くにあるアパートなどの建物や車に灰が降ってしまったという不手際もありました。もちろん火の粉の飛ぶ範囲からは十分に離れていたのですが,灰はかなり風に流されるようです。事前に戸別にことわりの文書を届けてはいましたが,注意する点です。
 田圃が会場ということで,注連飾りのミカンや針金を除くという気配りも必要でした。田圃に混じり込むといけないからです。完全に灰になればいいのですが,燃え残りがあるのは拙いので時間をかけて燃やすようにして,きちんと後処理するように気配りが必要でした。
 別の火でもちを焼き,ぜんざいの配布をしましたが,あったかい振る舞いでした。ところが,参加した子どもの中には餅があまり好きではなさそうな子もいて,あらためて子どもたちの嗜好を考えさせられました。大人たちの自分たちはぜんざいを喜んだのにというイメージがすれ違っているようです。
 はじめてのことはとにかくやってみないと分からないことがたくさんあります。いろんな点で発見がありました。定着するまでにはまだまだ考えるべきことはありますが,少しずつよくなるはずです。何かをはじめようとしている大人たち,その姿を子どもたちに見せられたら,子どもも自然に関わってくることができるでしょう。どんど焼きが,皆で作り上げていくものになればいいなと思っています。
 ともあれ,冷える朝ではなくて,一回目が実施できたことはよかったと満足しています。経験者が今後どのように継続していくか,見守っていきましょう。

(2003年01月26日号:No.148)