《禍福とは あざなえるから おもしろい》

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 パソコンがカリカリという音を立てて,無応答状態になりました。つつくわけにもいかず,お手上げです。ハードディスクの交換という事態を迎えました。はじめての経験で,慌ててしまいました。ホームページのアップロードやメールマガジンの発行が数日後という時期であって,修復と原稿書きが重なる忙しさでした。
 ところで,データはバックアップをしてあったので被害はありませんでした。面倒ですがちょっとしたバックアップ作業をしておいたことで救われました。ただし,二つの文書ファイルを漏らしてしまいました。新しいフォルダーであったために,バックアップメニューに追加し忘れたのです。ハードコピーは取ってあるので,打ち込み直せば復旧できます。暇を見つけて数時間の作業をしようと思っています。
 ソフトの再インストールでは,設定の修復が必要です。大事なパスワードなどはノートに記録してまとめておきましたので,何の支障もありませんでしたが,細々としたカスタム設定は機会のあるごとにやり直しています。今では,完全に以前の状態以上になりました。整理することができたようです。期せずして転んでもただでは起きないということになりました。
 今日と同じ日が明日もあるというのは,ある時突然途絶えます。忘れた頃にやってくるという名言通りです。最低限のできる備えはしておいた方がよい,備えあれば憂いなしという言葉を体験しました。過ぎてしまえば,そんなに大げさなことではなかったのですが,いきなり直面するとうろたえるものです。まだまだ未熟です。
 思いもしなかった遭遇は,必ずしもわるいことばかりでもありません。そう考えることはできるのですが,実感としてわるいことの方が強い印象を帯びてしまうようです。トラウマになるという事例があります。ところで,世知辛い損得勘定では,得したことと損したことのどちらが記憶に残るのでしょうか。
 賭け事でもうけたことの方を覚えているから,病みつきになるのでしょう。だとすれば,損したことは忘れやすいのかもしれません。のど元過ぎれば熱さを忘れ,性懲りもないのが人の弱さです。あるいは,イヤなことは忘れたいという忘却作用が発揮されてしまうのは,いつまでもクヨクヨしないための救いになります。人とは矛盾に満ちていて,おもしろいものです。

(2003年05月25日号:No.165)