《見た聞いた 互いに語る 夫婦仲》

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 GP会という地域のために何事かをしようという有志の会に参画していることは,前に書いておきました。その会の定例である一泊旅行に出かけました。おじさん集団なので,レンタカーのマイクロバスの車中での様子は説明もいらないでしょう。天草に向かう途中,日田のビール工場見学,鯛生金山を経由して,最後の五橋近くで宿泊です。
 次の日は,ギター和尚として知られている向陽寺住職の法話を聞き,宇土の太鼓収蔵館の見学という行程でした。並んだ大太鼓を叩くと爽快な気分になれました。外では菖蒲の花が一面に咲き始めており,目を楽しませてくれました。連れ合いが見たら喜ぶだろうな,そんな思いが風に乗ってまとわりついてきました。旅は同行二人といわれることがありますが,どうも尊い方ではなくて,なじみの人に落ち着いているようです。
 最近,連れだって出かけることが少なくなりました。お互いの日程がずれているためと,それぞれの仲間で出かける機会が少なくないせいです。隠居生活であるサンデー毎日ならいざ知らず,週日を出かけていると休みの日ぐらいは家でのんびりしたいという気もあります。
 さらに,いろんな雑用があります。会議の資料集めや準備,講義の予習や講演の草稿作り,マガジンの原稿書き,何よりこのコラムがあります。土日で出かけた旅行の後は,貯まった用件の処理でてんてこ舞いです。連れ合いは何かしらゴソゴソしているのを見かねて,ゆっくりしたらと水を向けます。でも,何もせずにじっとしていると,落ち着きません。アクビの連発です。
 テレビを見ていても詰まらないですし,何かを考えていることに中毒化しています。いきおい連れ合いと話をするときも,まっすぐに受け止めて,話題になっていることを一つ前に進めようと考えてしまいます。「次の一手は?」という問いを無理矢理作り出しています。たまには,考えることなく返事をしてしまって,失敗することもありますが。
 連れ合い共々,周りの方とのつながりが途絶えずに,できることは何かを考え実行しようとしている毎日です。その似たような状況にあるということが,共通の話ができる理由になっています。生き方が同じといえば大げさですが,二人三脚をしながら,お互いに陰の支えとなっているのでしょう。

(2003年06月01日号:No.166)