《渦巻いて 吹き抜けていく 秋の風》

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 今年は特異な気象条件のせいで,7個の台風が日本列島に上陸しました。まだ季節的には追加があるかもしれません。そのうちの16号と18号の2個が頭上を通り抜けていきました。これまでの台風の経験では,眠っている夜中に通過するものというイメージがありましたが,今年は2個とも朝から来襲という変則的なものになりました。そのために台風の時間を目覚めたまま過ごすことになりました。ゴーッという風音と建物の軋みに包まれて,かなり緊張させられました。
 通過コースが東側であったために,風速の弱い側に位置することになって,事なきを得ました。風速25m以上の暴風圏内に入っても,風が吹きまくっているというのではなく,ゆっくりと息づいているように,ガーッと吹いてしばらく弱くなるという繰り返しでした。天気予報で進路予報圏内に入ると警告され,あちこちの暴風の映像が見せられて,来るぞ来るぞと脅かされるような数日間です。暴風圏内はどこも最高風速の風が渦巻いていると思わされます。実際はそのような風は瞬間的なものです。それでも危険なことには変わりはありません。
 ところで,台風情報で「現場からの映像」には,どうして海岸の波打ち際が多いのでしょう。レポーターの方が風になぎ倒されそうになりながら,状況を説明しています。すごいという実感を伝えるためのテクニックなのでしょうが,ちょっとばかり気をつけて視聴する必要があるようです。また,どの放送局もまちの風景では道を歩いている人が傘を風に取られて苦労している姿が映し出されます。久しぶりに台風の中でテレビに釘付けになって見比べていると,伝える側の癖のようなものに気付かされました。
 18号の通過した日は,連れ合いの勤務日でした。前日は台風が直撃するということで,明日休みになれば,と言っていましたが,公的な仕事には休みはありません。朝になるとまだ風はそれほど強くはなく,勤め先まで車で送っていきました。台風は昼前にやってきて夕方には通り過ぎましたので,わずかの吹き返しの中を迎えに行き連れ帰りました。タイミングとしては,ちょうどいい具合になって,ホッとした一日でした。連れ合いは本当に運のいい人です。
 16号の風で2階の雨樋が一部外れてしまいました。止め金具が腐食して弱くなっていたようです。これを機会に雨樋の掛け替えをしようと思い立ちました。そろそろ換え時ですよという天からのメッセージでしょう。

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(2004年09月19日号:No.234)