《年明けに 心開いて 福招く》

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 あけましておめでとうございます。
早々にご来訪下さった貴方様のご多幸を心よりお祈り申し上げます。


 申から酉へと干支が変わりました。幾年を過ぎてきた習い性で年の初めには改まった気持ちになりますが,年ごとに高揚の度合いは薄まってくるようです。青春時代ほどの明確な覚悟は湧いてきません。人生という激流は上流では起伏に富みますが,下流ではなだらかに悠然となるのに似ています。ただ自然の川と違って,人としての幅は下流に至ってもそれほどでもないという寂しさはあります。
 若い頃に抱いていた年配の方への近寄りがたいイメージは,そこに到達した我が身を思うとかなり割引されていて,安物買いをしたような気分です。もっと頼りになる人であったはずと思うのですが,至らない部分が残っていることを痛感します。まだまだ修行が足りないということでしょうか,いろんな課題を突きつけられています。今年も世事の中で右往左往させられる中で,つたない一歩を踏み出すことでしょう。まだまだ育ちの途上にあると考えると,少しばかりワクワクしてきます。
 ここ数ヶ月の間だけ二つ年上になる姉さん女房と向かい合わせにコタツを挟み,頂いた年賀状を一枚一枚拝読し,お顔を思い浮かべながら想い出を語るひとときがあります。お付き合いのある方が別々になるのは仕事がらみで当然ですが,親戚や地域の方については共通しているので,結構話が弾みます。ご無沙汰していてお訪ねしたいという方もいますが,二人共に緩いとはいえ勤務が張り付いているので,思うに任せません。暇を見つけたいと思うのですが,ついつい日々の暮らしに流されています。今年こそは。そう思うのも三日坊主の繰り返しになってしまうところが至らない部分のようです。
 何事にも無理をしようとしないことを信条としてきて,なんとかなると楽天的に考えてきました。腹八分が健康の元ですが,心八分も安寧の元です。残りの二分の所には連れ合いや家族,知人に頼ったり,任せたりする余裕をはめ込んでいます。自分一人で全てを引き受けようとするから,あるいは人に全てを押し付けようとするから,気持ちが不安定になります。自分がやるべきことはやって,後のことはできたらいいなという程度に思っていれば,自分自身が和やかになれます。
 今年はどんな方との縁が訪れてくれるのか,楽しみです。人とのつながりは別れがあって,出会いもあります。その変遷をあるがままに受け止めていく心境になれたらいいなと思っています。年の変わり目は,過ぎていくことと迎えることをあれこれ思いめぐらせるための節目です。

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(2005年01月02日号:No.249)