《連れ合いの 笑顔なにより 有り難い》

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 車窓の向こうに,田圃がピンク色に染まっています。れんげ畑になっています。その風景に誘われて,幼い頃に,妹に髪飾りを編んでやったことを思い出します。車を止めて,れんげを両手いっぱいに摘んで,連れ合いのために編んでやろうかと思ったりしますが,編み方をすっかり忘れているようです。それを言い訳に,いい年をしてという照れから逃れようとしています。連れ合いはきっと喜ぶと思いますが・・・。
 年代的に,連れ合いの喜ぶことをしてやるのに躊躇があります。せめて暮らしの雑事をできる限り引き受けようとしています。直接的ではなく,間接的に喜んでくれるかなと,へっぴり腰です。連れ合いのしたいことができるように,足だけは引っ張らないようにしたいと願っています。もう少し踏み込んでやれるといいのにと思ってはいるのですが,しなれていないせいか,素直に気持ちが入り込めないでいます。
 思いと現実はすれ違うものでもあります。連れ合いは温泉に浸かることが好きなのですが,こちらはあまり好きではありません。同年配の方々が夫婦で温泉にお出かけして楽しんでいるのを耳にすると,連れて行こうとしていないことを済まないと感じます。一緒に楽しむことができないと,連れ合いは自分ばかり楽しむことを嫌がるはずです。もう少し年齢を経れば,温泉が好きになるかもしれません。そのときは,一緒に出かけようと考えています。
 ところで,喜んでもらうためには,一つのパターンがあるようです。突然の出来事として演出することです。プレゼントをするときに,本人には内緒しておくというやり方と同じです。期待したとおりであれば,当たり前という割引が効いてしまい,喜びは半減するものです。思いもしなかった,その驚きがささやかな好意を美しく包装してくれます。その効果を狙うなら,普段から好意は示さない方がいいのかもしれません。
 親孝行ならぬ,連れ合い幸行?は,いつかいつかと先延ばしにしていると機会を失することでしょう。結婚記念日や誕生日というチャンスを生かすことが,自然な取り組みになるはずです。以前はささやかなプレゼントなどをしていたのですが,最近は気力が衰えたのでしょうか,ケーキを買う程度でお茶を濁しています。旅行もお互いに日程が混み合っていて,なかなか空きが見つからないので,ご無沙汰状態です。二人揃っての悠々自適の日々はまだまだ先のようです。
 それぞれが役目上の研修という形で一泊のお出かけをしていますので,少しは気分転換ができているのかなと思うのですが,連れ合いは二人一緒でないと楽しくないと言ってきます。昨年は地域のグループで夫婦連れの旅行に出かけましたが,今年もやれたらいいなと思っています。

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(2005年04月24日号:No.265)