家庭の窓
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個人情報保護法が4月から施行されるようになりました。どこからともなくセールスの勧誘電話が飛び込んでくる現状では,保護されているとは思えません。名簿業者には何の抑制も働かないようで,個人的には手の届かないところで,勝手に流布されているという諦めしかありません。電話帳に掲載しないという人も出てきています。学会や同窓会等の会員名簿というデーターベースも,学会活動の外に漏れだしているようです。旧くなった名簿は廃棄されますが,それが拾い上げられて再利用されていくということです。
アンケートの回答や懸賞への解答の際に付記する個人情報も,管理されてはいるのでしょうが,きちんと目的以外の利用に神経が行き届いていなかった面もあります。公的な活動における名簿類も,個人情報開示の承諾を必要とするようになってきました。勝手に掲載してしまうというわけにはいかないようです。会員のみに配布するからとはいえ,ずさんな取り扱いをされると,思いも寄らないところまで漏れ出てしまいます。
個人情報の使用停止を申し出ることができるということですが,個々の相手にそれができるか,まだ不勉強でよくわかりません。とりあえず,勧誘の電話があったときには,どこで情報を得たのか,確認してみようと思っています。今までの経験では,職員名簿からの転用が多いようです。
普通には,住所,氏名,年齢,職業,電話番号が個人識別に利用されます。いろんな申込用紙には,共通して記入が求められる項目です。これらは,公開しても差し支えない情報でしょう。社会的なつながりを確保する上で必要な窓口情報です。これらを隠せば,社会的な関係は持てなくなります。表札を掲げないお宅も散見します。若い女性やお年寄りの一人暮らしなどの事情は別にして,何とも異様な雰囲気を醸し出しています。
情報社会の中で,アダルトサイトの不正請求犯罪が後を絶ちません。全く覚えがなければ拒否できるのですが,もしかしたらという一抹の不安があるときに,つけ込まれます。アダルトサイトをこっそり匿名で見てしまうということがあるのでしょう。匿名でしかできないことはするべきではありません。匿名であることを表沙汰にされたら困るという弱点を提供することになるからです。住所氏名を明らかにしてできることをしていれば,妙な言いがかりを受けることはなくなるはずです。
普通に堂々と自分を表明して,陽の当たるところで暮らしていれば,カビは寄りつきません。日陰でゴソゴソ,それは最も信頼できる人との秘め事に閉じこめておいた方がいいでしょう。世間に漏らしたら,秘密は蜜の味と集ってくる輩がいるものです。陰日向のない,素直な生活態度が一番です。
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