《信頼は 普段の交誼 あればこそ》

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 悪徳業者訪問撃退法をテーマとしたテレビ番組がありました。NHKの「ご近所の底力」です。地域住民がメールで連絡し合うというアイデアの実践が紹介されていました。できる方達が連絡網を作れば,たとえ全世帯を網羅しなくても,その地域のイメージとして定着すれば,有効になるものと思われます。
 個別の方法として,いくつかのことが提案されていました。業者が訪問する場合には会社名と名前を名乗らないといけないという決まりがあるそうで,名乗らない訪問者の場合には用心した方がよいということです。また,応対する場合には必ずドアチェーンを掛けることが肝心だそうです。家の中に入れないためで,入ってこられると断ることが難しくなってくるからです。また,ドアホンでの応対では,「名刺と資料を郵便受けに入れて置いてください」と言えばいいということです。会わないで済ませることができますし,名刺は証拠になるので嫌がるそうです。もちろん,訪問される営業者がすべて悪徳であるということではなく,大部分は真面目な方です。用心のために仕方のないことです。我が家では,不急の勧誘に対してはドアホンでお断りというケースが普通です。
 電話による営業もあります。ご主人を対象にするもの,奥さんを対象にするものがあります。ほとんどは留守になります。日中に一家の主人がいるわけがないと思わないのか不思議です。電話を受けている者は誰なのか,執拗に食い下がってくる強者もいますが,お答えする必要はございません。あるときは祖父,あるときは子息に成り代わるのは,意外とうまくいくようです。先方がそう思ってくれるのを否定しないだけです。営業の方には済まないと思いますが,当方には全く用がないことなのでお断りの代わりです。
 今のところは人様のお手を煩わせずに暮らしができていますが,いずれいろいろなお手伝いが必要になってくることでしょう。そのときに裏のある支援を見抜く力が求められます。信頼のおける提供の体制があればいいと思います。ご近所の信頼関係をじっくりと作り上げておくことが大切でしょう。助け合いのネットワークは一朝一夕にはできません。地域が人のつながりを弱めている中では,一層の努力をしなければなりません。今地域は同世代のつながりが主になっていますが,本当は異世代のつながりが大切です。福祉の分野でも支援を進めようとしているようですが,その点を勘案しなければうまく機能しないでしょう。老いも若きも一緒に暮らす,その姿が地域の正常な有り様なのです。

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(2005年11月27日号:No.296)