家庭の窓
|
パソコンの近くにA4紙を半分に折ったメモ用紙がたまります。新聞やテレビから目についたこと,フッと思いついたり考えたことなどのメモ書きです。時には何を書いているのか意味不明というものもあります。コラムの題材にしたり,会議の折りにネタとしてあいさつや協議の中に紛れ込ましたりします。使ったものはチェックをして抹消していきますが,出番のないものが残ります。いつか役に立つかもしれないという期待を込めて,新しいメモとして書き写していきます。
「8844.43m」。これは最近中国が測量したエベレスト山の標高です。
「印鑑:さぐり」。印鑑の側面に人差し指をあてる凹みがありますが,その部分の名前です。文字の向きを示す印です。そんなところにもちゃんと名前があるんですね。
「防災から減災へ」。これは東京での防災対策が,災害は起こるものとして,どのように減らすかという考え方に転換したという担当者のテレビでの発言コメントのメモです。災害発生直後の緊急対策は,「情報,ライフライン,排泄処理」だそうです。
「危機管理の要諦は指揮命令系統」。これは,アメリカの台風被害への対応の遅れに対する課題として指摘されたことです。命令系統が一本化していなかったために,現場が動けなかったという不手際が起こりました。
「自助,共助,公助」。これは,自分のことは自分でする自助,自分でできないことは行政などの公的な支援を受けるという公助の二つがこれまでの考え方でしたが,もう一つ共に助け合うという共助が,これからの社会には必要だという指摘です。あるいは,必要というより,共助がなければやっていけないということでしょう。盛んになってきたボランティア活動なども代表的なものです。
「マニフェスト(伊語)=はっきりと示す(数値,時期)」。昨年あたりから耳にするようになった言葉ですが,イタリア語だったようです。
「呼吸2回(2秒間隔),心臓マッサージ15回(100回/分)を繰り返す」。これは心停止の人に対する心臓マッサージの作法です。連れ合いに対して使うことがないように願うばかりです。
メモですから,書き連ねても何の脈絡もありません。ただ,どのような情報にアンテナを向けているのかが見えてきます。経済やスポーツなどには鈍感になっているようです。もっとも長い期間にわたれば,バランスは取れてくると思います。これからも新しいメモが増えていくことでしょう。そのうちのいくつかは,このコラムのネタになるはずです。
|
|
|