《楽しみは ポジティブな考え 堂々と》

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 ポジティブシンキング,すなわちプラス思考という道筋があります。反対の道がマイナス思考,ネガティブシンキングです。人は日々何かを判断しています。その際にいずれの道に立って思考するかで選択の結果も変わってきます。よく知られている話として,靴売りの話があります。靴など全く知らない土地があるとき,靴の売り込みが成功するかどうかという課題です。知らないから売れるというのがプラス思考,知らないから売れないというのがマイナス思考です。可能性や創造性を求めるなら,ポジティブシンキングが有効になります。
 前向きに考える,後ろ向きに考えるという言い方も同じことを表しています。人間関係においても,似たような状況があります。よかれと思っていることに対して,隠された悪意を暴くかのような反撃が飛び出してきます。そこまで激しくはなくても,陰口という形であることないことが囁かれていることもあります。人の悪口が楽しいという卑しさにはつきあえません。別の場所ではこちらの悪口を言っていると考えるのが自然です。陰ではいろいろこけ下ろしているのに,面と向かうとチヤホヤするという場面もあるようです。電話では調子よく話しているのに,電話を切った後の捨てゼリフといったコントまがいの光景もあるのかもしれません。
 世情は物騒になっているので,リスク管理をする必要があります。人を見たら泥棒と思えという故事は,生きる知恵の一つです。全く無防備なのも困りますが,必要最小限にしておかなければ,生きるのに窮屈になります。昔から性善説と性悪説がしのぎを削っていますが,どちらかが正しいというのではなく,どちらかというとという程度でしょう。人は誰しもわがままで自分本位であり,だからこそそれを上手に抑制し,社会性という価値を優先しています。健気に生きていることを無視して,底意を暴き立てようとする言質は紳士的ではありません。
 ポジティブシンキングは,あらゆる状況で正攻法です。真っ当な暮らしを導いてくれます。もちろん世間には陰の部分もあります。しかしながら,陰の部分はネガティブシンキングを駆使して陰で始末を付けるのが大人の器量でしょう。それがけじめの付け方になります。陰と日向を取り違えるのは,舞台を間違えて登場するようなもので,混乱を招くだけです。スマートな立ち居振る舞いを心掛けたいものです。

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(2006年02月12日号:No.307)