《楽しみは 探し出さねば 見つからず》

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 異感として聞こえてくる点を斟酌すると,総じて人の闇を見ていないということです。そのために現実感が薄いという感想をもたれるようです。例えば,妬みや嫉みが渦巻く世間の現実を知らないわけではありません。それを取り上げて論じてみても楽しくありません。人からの妬みなどは気にしていませんし,人を妬むほど人のことにのめり込むこともしていないので,鈍感になっています。逆の蔑みなども同様です。人の思惑など気にしても,どうしようもありません。
 人は自分にできることしかできませんし,それは自分のことでしかありません。それなら,自分の中に楽しさを見つけていくことが自分にできることと見極めているに過ぎません。簡単に言えば,よそはよそ,うちはうちということです。先ずは自分を大切にしておきたいのです。
 ヴォルテールは「人は何も言うことがないと,他人の悪口を言う」と書いています。そういう人の弱さがあることは誰でも自覚しています。その弱さをどう乗り越えていけばいいか,それが人に課せられた問題です。視点を他人に向けてスイッチするから,自分の中に潜む弱さが見えなくなります。人のことではなく,自分のことを見届けるようにしたいと思っています。弱さがあることを前提にして,その一歩先を見ていたいのです。
 このように思ったり考えたことを発信して,読んでいただいている方に提供しているのは,自分はどうなのかという視点の切り替えに使っていただきたいと思うからです。共感していただくか,していただけないか,それはどちらでもかまいません。自分はどうであるかということを考える時間を持っていただければいいのです。
 人生を楽しく過ごすのは,自分でそうするしかありません。その際に,何が楽しいか,自分の暮らしの中で探そうとしています。物事には裏と表があり,どちらを表を思いこむか,人それぞれでしょう。もちろん裏があることは,常に想定の内にあります。楽しくないことをひっくり返してみることが,案外と楽しいことになるようです。

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(2007年06月03日号:No.375)