《楽しみは 時の流れに 身を任せ》

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 2007年もいよいよ暮れていきます。いろいろありましたと言いたいのですが,物事に動じる若さが枯れてきたのでしょうか,つつがなく暮らしが営まれたという感想です。世間的には相変わらず不思議な出来事が起こっていました。今は冬,灯油の値段が上がって,石油ストーブが冷たいままの時間を我慢して長くしています。代わりに重ね着でコロコロしています。風邪を引かない程度で,着火に動きます。石油を値上がりさせて懐を肥やしている人がいるようで,嘆きの声や怒りの声を上げるのが普通でしょうが,詮無いことにエネルギーを使うこともないし,子ども時代に比べるとまだましなので,なんとかなるだろうと,できる対応をしています。
 こともなく過ごしてきたと感じているのは,想定外のことが起こらなかったということかもしれません。結構忙しい日々を送っていたのですが,すべてが予定されたことでした。予定されたということは,事前に決められたことであり,突然やってくるものではないので,感動や驚きはわいてきません。したがって,いろいろあったという印象には残らなかったということです。市井の凡人の暮らしとはそういうものでしょう。
 いくらかの関係を持つ周りの事情には,変化がありました。人との関係では,出会いと別れがありました。そこには,喜びと哀しみがあります。行事ごとがあり,多忙であったり,緊張があったりもしました。責任を果たすことや,役割をこなすしんどさもありました。そこそこの首尾でホッとしたことや,今ひとつ不出来であったことを反省したり,またやり残していることもあります。狭い世は移ろっていく中で,流れに任せて漂ってきました。いずれの局面でも気持ちの無理をしていないので,心静かに振り返ることができています。こんなものだろうという経験から来る受容をしている自分がいます。
 行く年来る年。天空を巡る地球の周期が繰り返され,その上で生きている微少な一人間がひとつの節目を感じています。元旦という特別な日を迎える,そう意味づけて心改まろうとします。再生するという願いが背後にあるのかもしれません。来年がどんな年になるのか不安と期待を待つことも,楽しむことにしましょう。

 この一年,おつきあいを頂きありがとうございました。
 新しい年が皆様にとって良い年であることをお祈りいたします。

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(2007年12月30日号:No.405)