《よろこびは 人為を薄め ありのまま》

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 日本大学の先生による睡眠時間と生活習慣病の関連を調べた結果が報道されていました。睡眠5時間未満の人は肥満になりやすく,糖尿病などの生活習慣病にもなりやすいそうです。睡眠は6時間以上8時間未満が望ましいということです。
 若い頃から7〜8時間の睡眠時間を維持してきたので,期せずしてよい時間を選んできたことを幸運だと思っています。経験的に最も目覚めがよい時間と感じていましたが,自分の身体の調子に聞いてみたことがよかったのでしょう。
 腹八分に医者いらず,腹六分で老いを忘れる。若い頃は腹八分,一線を引いてからは腹六分で維持するだけのエネルギーを補給するようにしています。デスクワークが主となる生活なので,運動量が不足します。できるだけ生活上の雑用をゴソゴソとするようにしています。起きている間は動いているということで,それなりの運動ができているようです。ただ,外での作業のような量ではないので,ベルト廻りが少しきつくなっています。運動を増やすことを意図しなければならないようです。
 生活習慣病は普段の生活のパターンを変えないと改善には向かわないものです。一方で、規則正しい生活も大切です。今のところ運動を増やした方がいいかなと思っている程度で,健康への関心はかなり低レベルです。
 最近のテレビを見ていると,美食を求める風があります。味覚を楽しむということの不健康さを感じます。身体が欲しがっているものを選び分けるために味覚が備わっていると考えると,味覚を楽しむということは身体にとっては余計なことのように思われます。生活圏の中で取れる旬のものを味わう程度ならいいのですが,遠く離れた所のものを取り寄せてまでというのは気が進みません。
 今の豊かな時代では致し方のないことかもしれませんが,何か違うのではという思いをぬぐえません。食の贅沢が他方に食糧難を押しつけ,貪るという食資源のひずみを抱え込んだ社会構図を豊かな社会と錯覚しているようです。
 生活習慣病,それはつまる所,社会のあり方病なのかもしれません。人は社会に素直に適合しているだけです。社会のあり方が病んでいるというのは,ことが大きすぎるために比較するものがなくて,なかなか見えてきません。かろうじて,長く生きてきたという経験から,昔はという比較ができるので,少しは物事の有り様を見届けることができます。必ずしも昔がよかったという価値観ではなく,相対化ができるという意味です。その直感がおかしいというシグナルを出してくれています。
 人という生き物の本性に依拠した暮らしがよろこびになるようにしたいものです。人は自然から浮き上がると、人としての健康を失う弱さを持っているようです。

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(2008年04月06日号:No.419)