《よろこびは 変化を思い 試すこと》

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 パソコンの壁紙をかなり頻繁に替えています。絵柄はダウンロードしたものであったり,身近な情景を撮影したものを使います。フルサイズにしたり,中央に飾ったりという趣向です。壁紙を替えることについて,さしたる理由はありません。なんとなく機会があったので,替えたらどんな感じかなといった程度の好奇心に動かされているところです。目先を変えることで,日々の単調な繰り返しを少しでも破ってみたいということなのかもしれません。
 家の外にまつわる暮らしはいろいろ多彩なのですが,家にいるとゆったりとした季節の変化に沿うだけで,日々は単調な佇まいです。それが当たり前で,そうであるからこそ落ち着きが生まれるということは認めます。ただ,人には飽きる癖があるということから,目新しさを希求してやまない欲求も出てきます。環境の変化を感じることで生きている感覚が呼び覚まされるということもあります。
 若い頃は家具などの配置を換えるという気分転換をしばしば実行していましたが,その元気が失われると身の回りの風景は固定してきます。せめて暮らしの流れの中で生じる乱雑さを,暇な時間に整理するといった程度のことは取り入れていますが,感動という点では全く機能してくれません。女房と畳は新しい方がいいと言っていた古人の思いは,そのまま踏襲するつもりはありませんが,気分として受け継がれているようです。
 暮らしの場は日々の生活が自然に作り出したもので,落ち着くべきところに落ち着いています。何かを変えると,それに連なる諸々のことまで引きずってきて,結構大がかりな変更を余儀なくされます。例えば,何か一つの機器を動かそうとすると,付属した設備が道連れになり,電源が不足したり,自由空間がゆがんでしまったり,動線が途切れたり,いろんな波及効果が生じます。いろいろ考えていくと,結局現状が一番よいという結論に至り,断念することになります。
 連れ合いが日替わりの衣装替えをしているのを,横目で見ながら,大変だなと思っています。中身は変えようがないので,せめて外見だけでもということなのでしょう。誰に見せるためかと思うこともありましたが,どうも自分のためなのではないかと今では思うようになりました。鏡を見て,違った自分に出会いたいということでしょう。子どもが持っている変身願望に通じるようです。
 自分に対する着せ替えの興味は全く湧いてきませんので,ほかに何か無いかなと思い立って,近頃は風呂敷を使っています。会議等に出席するとき,茶色の書類バインダーをそのまま持参していましたが,出来心から風呂敷で包んでみました。ちょっとした気分転換になっています。そういった流れに,パソコンの壁紙の変更があります。日替わりというところまではいっていませんが,気が向いたら替えてみる,その程度のことを楽しんでいます。

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(2008年09月07日号:No.441)