《よろこびは 暮れゆく年に 感謝して》

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 このコラムは,2006,7年は「楽しみは・・・」,2008年は「よろこびは・・・」というテーマで書いてきました。特別に深い考察の末ということではなくて,なんとなくそう思いついたに過ぎません。なんとなくということは,意識化の発露であると考えれば,それなりに個人的には大切なことなのかもしれません。人はないものを求めるものであるということが真理であるなら,楽しみやよろこびに飢えているという自己分析に至ります。
 ことさら何事かをするような楽しみやよろこびは,平凡に暮らしているのでいつもあるわけではありません。穏やかな生活にもメリハリがいるような気がして,あえて楽しいことやうれしいことを探し出してみようとしてしています。いろんな経験を重ねてくると,慣れという感度の鈍りが起こり,滅多なことでは気持ちが動かなくなります。感受性を研ぎ澄ますように心掛けていないと,生きている実感が失われてくるようなわびしさを感じます。
 来年はどういうテーマを掲げようかと思案しています。これまでの流れを意識すれば,楽しみが2年続いたので,よろこびもあと1年続けた方が形式が揃うことになります。どちらかといえば形の揃う方が好きなので,そうする方に気持ちが片寄ります。でも,と考え直す声も出てきます。楽しみを2年続けたのは意図があってしたことではなく,同じことばかりでは飽きてきてなんとなく代えてもいいかなと思って,よろこびに代えてみたに過ぎません。2年交替にしてもしなくても,結局はどうでもいいのです。
 楽しみ,よろこび,それに続くキーワードを探してみます。うれしさ,おどろき,しあわせなどが思いつきます。しあわせというのは少し大げさですので,「うれしさ」にしましょう。怒りや悲しみの言葉もありますが,好きではありません。子どもの頃に聞いた「人間万事塞翁が馬」という言葉の強い影響を受けて,怒りや悲しみの局面はよいことへの転換点であると思う癖がついてしまい,いささか脳天気な生き方をしています。どうせ限られた命なら,明るく考えましょうということです。
 今年はある公的な委員を務めて10年を過ぎ,付加的な要件もクリアしたということで,全国組織の会長名で表彰を受けました。賞状のみで記念品などの付加物は全くないあっさりしたものです。単なる巡り合わせでしかないのですが,それなりのお役に立ったのかもと,恐縮しています。うれしいことの一つとして,有り難く受け止めています。いろいろあった1年でしたが,大過なくということで,静かに大晦日を待つことにしましょう。

  この一年,おつきあいを頂きありがとうございました。

  新しい年が皆様にとってよろこび多い年であることをお祈りいたします。

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(2008年12月28日号:No.457)