《情報を 釣り上げようと ネットする》

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 IT元年とやらの国の施策が我が町にも及んできて,パーソナルコンピュータの講習会が始まりました。電子メールとインターネットの利用習得が目標です。連れあいに勧めると,気が向いたら自宅で習えばいいとのことでした。
 我が町に隣接する政令指定都市を中心に図書館の都市圏広域利用サービスが新年度から始まります。インターネットを利用して図書検索したいと希望する人も増えていますので,そのうちにそのサービスも実現することでしょう。
 インターネットの利用には,発信者としての利用と,受信者としての利用があります。ホームページを開いている人はアドレスを知らせたい,見たい人はアドレスを知りたいと思っています。どちらにとっても最も関心のあることは,何処にどのような情報があるかということをわかりやすくする方法でしょう。
 必要があってある区間のバスの運賃を調べようとしました。ほんの数分で探し出すことができました。便利なものです。それはバス会社という性格のはっきりした検索の目標があったからです。あのサイトに行けば必要な情報があるという目途が立てられれば,検索は簡単です。しかし,いつもそう簡単に情報の在処が見つかるとは限りません。
 図書館で本を探すとき,書籍分類にしたがって書棚を見分け,端からタイトルや著者名を頼りに探します。タイトルも著者名も分からずに本の中身の情報を探そうとすると大変です。一冊ずつ目次を開き,ぱらぱらと目を通さねばなりません。
 探したいものが具体的であればいいのですが,何か面白いものはないかなといった漠然とした気持ちなら,本屋さんで立ち読みをするしかありません。インターネットではネットサーフィンすることになります。膨大な情報の海から口当たりのよい魚一匹を釣り上げるようなものです。釣り針はキーワードです。求める情報に最も相応しいキーワードを選ばなければ,欲しくない雑魚が引っかかります。
 「一言で言えば」というまとめ方があります。最近は情報の過剰さに紛れて言葉数を増やす傾向に流れ,一言でまとめる所作が薄れてきました。その一言がまさにキーワードです。さらに書籍分類項目を思い出すと,キーワードには階層があることが分かります。大きなキーワードから小さなキーワードまで分け入る力が,情報検索には不可欠です。言葉とは物事を分けるものだということを再確認しています。

(2001年02月18日号:No.46)